今や海外にも広がる日本発・2.5次元舞台の人気

日本のアニメやマンガが海外で大人気というのはよく知られていて、『NARUTO -ナルト-』や『ワンピース』などの少年マンガやジブリ作品など、作品の幅が広がっています。世界に広がっているアニメ人気ですが、名古屋では毎年夏に世界コスプレサミットというイベントを開催。その人気が今や「2.5次元」の舞台やミュージカルにも広がっていて、海外でも評価を得るようになってきているとのことです。5月30日放送『CBCラジオ #プラス!』では、パーソナリティの天野なな実が日経MJの記事を取りあげ、竹地祐治アナウンサーとともに気になるニュースとして紹介しました。
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「2.5次元」というのは、2次元つまり平面と、立体である3次元の間ということを表します。具体的には、アニメやマンガといった平面のキャラクターを実際に人間が演じるという意味で用いられています。
一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会という団体が10年ほど前、海外から舞台のチケットが英語で購入できる専用サイトを開設。
2024年には26公演で1,000枚近くを売り上げ、台湾や韓国、中国といったアジアだけではなく、欧米からの購入者もいるそうです。
2024年12月には『推しの子』の舞台に数百人の外国人観光客が訪れています。
海外公演も人気
海外で原作のマンガを読んでいる人が日本に来て舞台を観るわけですが、舞台のセリフは当然ながら日本語です。字幕や吹き替えがある公演は多くありません。
それでも原作の世界観にハマり、事前にいろいろ調べたりしているからこそ、話を理解しながら観ているそうです。
欧米人にとって映画やドラマの舞台化は一般的で受け入れやすく、コロナ禍で動画配信が普及したことも、舞台人気が広がる背景にあるよう。
また逆に海外公演を行うケースもあります。
例えば『美少女戦士セーラームーン』は、今年の3月から4月に北米21都市で26公演を開催し、日本国内の観客数を上回る数万人が観劇したそうです。
他の会場では『ライオンキング』や『ハリー・ポッター』の舞台を行っていたそうで、同じ土俵で日本の文化も広まっているようです。
2.5次元の人気が広がりそう
日本国内でも広がる2.5次元市場ですが、日本2.5次元ミュージカル協会では「さらなる市場の拡大には海外公演を広げていくべきではないか」と考えているそう。
2.5次元の舞台も増えると、さらに自分でもコスプレしてみたいという海外の人がさらに増え、「世界コスプレサミット」へ参加する外国人が増えるかもしれません。
なお今年の「世界コスプレサミット」は8月1日から3日まで栄や久屋大通、大須観音など名古屋の複数の場所で開催されます。
天野自身が好きなマンガは『キングダム』とのこと。
コスプレまではしていないそうですが、「2.5次元の舞台はこれからが楽しみ」とまとめました。
(岡本)
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