ラーメン数珠つなぎ第七弾!名古屋の二刀流!ラーメンとカレーで胃袋をつかむ「達磨食堂」

東海地方の人気ラーメン店の店主からイチオシをいただく「人気ラーメン店主がおすすめするラーメン数珠つなぎ」企画。第七弾は「麺 㐂色 (きいろ)」オーナー分部(わけべ)さんおすすめの名古屋市中川区の人気ラーメン店「達磨食堂」を取材しました!
満腹必至の焼きラーメンとスパイスカレー、日替わりメニューが人気の「達磨食堂」
今回伺ったのは名古屋市中川区にお店を構える「達磨食堂」。店舗前に共同駐車場がありますが、駐車できるのは黄色いコーンが立っているスペースのみ。ご注意ください。13時以降はお隣の「うなぎ家」前の駐車場も使用可能です。

「達磨食堂」は2019年2月にオープン。以前は中区で名古屋コーチンメインの料理店を20年以上経営していたオーナーの日沖さん。提供していたラーメンやつけ麺などが好評で、料理店を閉め、食品ロスの少ないラーメン店を始めたそうです。

店内に入ると中華鍋で食材を炒める「ジャージャー」という音と食欲をかき立てる香りが漂い、まるで町中華に入ったかのような大衆的な雰囲気で居心地の良さを感じます。
席はカウンター7席と4人がけのテーブルが4つ。おひとり様や家族連れ、仕事仲間とのランチなどさまざまな人たちに愛されています。


定番メニューのほか、日替わりメニューも充実。ラーメンの枠に縛られない素材を使用した日替わりメニューはとても魅力的です。店内に張り出されたメニュー表などのイラストは、なんと日沖さんの手描き。こだわりと遊び心が伝わります。


こちらの特色は日替わりの限定麺やスパイスカレーですが、名物の「台湾焼きラーメン」は「究極のラーメンAWARD東海版 汁なし&まぜそば部門」で2021年から3年連続で1位を獲得するなど、看板メニューもしっかり支持されています。
総重量1キロ!極太平打ち麺と牛ホルモン、野菜がたっぷりの「台湾焼きラーメン」
こちらが、看板メニューの「台湾焼きラーメン 1,000円(税込)」。

中央に卵黄と自家製台湾ミンチ、それを囲むように牛ホルモンと大判のチャーシュー、その下には香ばしく炒めたキャベツともやし、そして毎朝製麺する自家製の極太平打ち麺。丼を除いた総重量、なんと約1キロ。まさに圧巻のボリューム。

秘伝のタレと自家製のラー油で炒めた自家製麺はモチっとした食感とつるっとした喉越し。小麦の風味も強く、野菜やスープを吸った濃いめの味付けに負けない抜群の存在感です。

中川区の有名精肉店「丸幸(まるこう)」から仕入れる牛ホルモンはまったく臭みがなく、弾力があり、噛めば甘さがじわっとにじみ出て、辛みのあるラーメンとベストマッチ。お酒のつまみにも合いそうです。

よく煮込まれた大判のチャーシューは厚さ約1センチで肉肉しい噛みごたえ。中までしっかり味が染み込んでおり、ご飯が欲しくなります。見た目ほど辛くはありませんが、食べ進めるうちにじわじわと汗がにじみます。しっかりとパンチがありながらも台湾ミンチやホルモン、野菜などの甘みと極太麺の小麦の風味も混ざりあい、食べ始めたら止まらないおいしさです。 食べ終わったばかりなのにまた食べたくなる不思議な魅力を放ちます。
名古屋コーチン、野菜の甘みが生きたスープがおいしい「特製ラーメン」
定番メニューの「特製ラーメン 100グラム 900円(税込)」にチャーシュー1枚と味卵半分が追加される「+半マシ 200円(税込)」をトッピング。

麺の量を少なめの100グラムにしたものの、炒め野菜が350グラムとボリューム満点。
スープには「名古屋コーチンといえばここ!」と言われる愛知県春日井市の稲垣種鶏場で育てられた名古屋コーチン、焼き台湾ラーメンでも紹介した新鮮な牛ホルモンや牛すじなどを贅沢に使用。 名古屋コーチンのまろやかなコクと牛ホルモンのうまみや野菜の優しい甘みに、ニンニクのエキスが溶け出したスープはとても味わい深く、どこかホッとします。

シャキシャキとした野菜ともっちりとした極太平打ち麺の食感のコントラストのおかげで、ボリューム満点なのに最後まで飽きることなく楽しめる一杯に仕上がっています。
専門店も顔負け!自家製ブレンドの焙煎スパイスが刺激的な「牛すじカレー」
ラーメンと並ぶ二大メニュー「スパイスカレー」。すでにおなかいっぱいでしたが、どうしても食べたくて「牛すじカレー ミニミニ 300円(税込)」を注文。少量サイズがあるのは嬉しいですね。

スパイスカレーは定番の牛すじカレーのほか、日替わりのスパイスカレーも展開。ラーメンとカレー、両方の仕込みを考えると一体どれだけの時間をかけているのでしょうか…。

ミニミニサイズなのに牛すじがたっぷり。目が覚めるようなエスニックな香りを放つ自家製スパイスと牛すじのうまみが溶け出していて、おなかがいっぱいなのを忘れてしまうほどのおいしさ。まさに専門店顔負けのスパイスカレー。「カレーはラーメン以上にお客さんの評価が厳しいので、本当に手が抜けない。実際にインドやネパールにも行った。女将さん(奥様)の推しもあり、商品化しました」と語るほど、スパイスカレーに対しても並々ならないこだわりを注ぎ込んでいます。

達磨食堂には「カレーとラーメンの二刀流」にふさわしい魅力的なおいしさがあります。
生産者とお客さんをつなぐ「日替わり限定メニュー」への想い
限定麺を定期的に販売するラーメン店は数多くありますが、達磨食堂では「日替わり限定メニュー」も提供しています。ラーメンとスパイスカレーの日々の仕込みがあるにも関わらず、なぜ毎日、日替わり限定メニューを提供するのか日沖さんに伺いました。
「飲食店を経営していたので創作自体が好きということもありますけれど、仕入れ先の生産者からおすすめの食材や余って困った食材を買ってあげたら生産者も喜びますし、それをお客さんに還元しておいしいと思ってもらえたら、みんなハッピーじゃないですか。」と語ります。日々の限定メニューには、日沖さんの創作意欲と、生産者とのつながり、そしてお客さんへの還元という、人と素材を想う気持ちが詰まっているのですね。
そんな想いは、生産者をお店に招き素材のおいしさを存分に楽しむ貸し切り食事会の開催や、他のラーメン店とのコラボメニューの販売にも現れています。その日限りの特別な一杯を求める方は「達磨食堂」公式インスタグラムは要チェックです。
店舗名
達磨食堂(だるましょくどう)
住所
名古屋市中川区上脇町2-116 宝グランドハイツ1F
営業時間
11:30〜14:30ごろラストオーダー
不定期で朝ラーメン営業
不定期で夜営業
定休日
月曜日
ライター名
KENTA
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