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数年単位でブレイクする不思議な楽曲「金太の大冒険」

数年単位でブレイクする不思議な楽曲「金太の大冒険」

つボイノリオのヒット曲「金太の大冒険」は今年8月で発売50周年となります。4月16日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイと小高直子アナウンサーが、リスナーから寄せられた「金太の大冒険」にまつわるエピソード、思い出話を紹介しました。

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容赦ないイラスト

「私が『金太の大冒険』に出会ったのは高校の頃にカバー曲で歌ったHI-MEというグループでした」(Aさん)

つボイの原曲を聞いたのは21歳の時だそうです。

「下半身だけ丸出しの男性のイラストのシングルCDを見つけ、迷わず購入いたしました」(Aさん)

つボイ「これも時代ですよね。今のCDより小さいシングルCDがあった時もありました」

ジャケットは漫画家、小林よしのりさんによる、下半身裸の男性を下から仰ぎ見たイラスト。

つボイ「容赦のないイラストだったんで、販売時はセロファンの上にシール貼って、そこの部分が見えんようにしてあった」

小高「買って破らんと見えん」

ちなみにCBCの資料室にある『金太の大冒険』のその部分には、この番組のステッカーが貼られているそうです。

小高「自主規制です(笑)」

母親の本能?

Aさんのおたよりは続きます。

「地元のカラオケグランプリ予選に参加した時は『金太の大冒険』披露しました」(Aさん)

この時は、こどもたちが駆け寄って来て、興味津々に見ていたそうです。

「が、子を持つ親は我が子の耳を塞いでいた模様でした。でもスタッフさんからは面白かったよと言ってくれました。結局、予選落ちしました」(Aさん)

つボイ「私もこの人と同じ経験があります」

遊園地などに営業で呼ばれて歌い始めると、母親はこどもの耳を塞ぎ始めるんだとか。

つボイ「自分のこどもの耳ん中に指入れて聞こえんようにしながら、お母さんは聞いてました」

女の子3人組

つボイが『金太の大冒険』裏話を披露しました。

つボイ「『金太の大冒険』を最初にカバーしてくれたのがこのHI-MEというグループです」

小高「カラオケでもHI-MEバージョンってありましたよね」

つボイの『金太の大冒険』はカントリーフォーク風。
HI-MEのバージョンはちょっとザディコ風になっています。

つボイ「HI-MEは3人の可愛い女の子のユニットで、挨拶に来ましたよ」

HI-MEはパチンコのキャンペーンガールの役割だったそうです。パチンコは玉がつきもの。そこから『金太の大冒険』をカバーしたとのことでした。

小高「確かカラオケのHI-MEバージョンはHI-MEの子たちが映像で出てくるんだけど、つボイさんの方は金のボールを掲げてるみたいな動画だったと思います」

つボイ「誰に歌っていただいても印税が入ってくるからいいんですが、HI-MEとしてはどんな気持ちで歌ってたろう?と心のうちを知りたいと思うわけでございます」

CDジャケット

1970年代後半、ニッポン放送『オールナイトニッポン』金曜日を担当していた時に、当時『東大一直線』を描いていた小林よしのりさんとも親交があったそうです。

1980年代中期連載の『おぼっちゃまくん』はテレビアニメ化で大ヒット。

つボイはラジオで小林さんの話題を出したり、小林さんがゲストに出たこともありました。また、小林さんの漫画の背景の壁の落書きに「つボイノリオ」と描かれていたりしたそうです。

そんな縁で『金太の大冒険』がCDシングルで再発売される時のジャケットをリクエストしたということです。

小高「そしたらあんな容赦のないイラストがやって来た(笑)」

つボイ「ホントやなあ。私が見てもやりすぎやと思う」

歌い継がれる曲

「『金太の大冒険』50周年。私は金太と同い年です。金太に出会ったのは小学生の時友だちのお姉さんに教えてもらいました」(Bさん)

学校で歌っていたら、先生から「そんな歌は歌ってはいかん」と怒られ、人生初の弾圧を経験したんだとか。

「あれから40年。最近は息子が友だちに広めておりました。常滑の地でも金太の遺伝子は脈々と受け継がれております」(Bさん)

小高「ミャクミャクと」

つボイ「今風やないですか(笑)」

今開催中の大阪万博の公式キャラクターの名前がミャクミャクです。

独り歩きし過ぎ

小高「つボイさんの『金太の大冒険』は何年かに1回かのサイクルでこどもたちに流行る現象がありますね」

小高の指摘によると、流行るのは小学校4~5年生の子たち。あまり小さいと歌詞が楽しめず、もう少し上になると恥ずかしくて歌えないとのこと。

小高「4、5年生が大きな声で歌ってくれるんですよね」

「金太の大冒険」を歌ってくれるのは良いのですが、こんなこともあるんだとか。

つボイ「芸術作品のひとり歩きってよくありますよね。いい作品はそうらしい。私の場合もそうです。でも作品はひとり歩きしても作者伴ってへん」

「これは、つボイさんが歌ってたんですね」と言われることもあるんだそうです。

つボイ「作品と作者はずっと行くもんじゃないですか?モナリザは誰が描いたんです?」

小高「ダ・ヴィンチ」

つボイ「『金太の大冒険』は、誰が歌ってるか知らんなあ、ということや(笑)」
(尾関)

 

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