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CBC斉藤初音アナ、「写ルンです」で気づいた“写らないけど大切なもの”

CBC斉藤初音アナ、「写ルンです」で気づいた“写らないけど大切なもの”

次世代の人気アナを目指す若手アナウンサーたちがしのぎを削る、のびのびトーク番組CBCラジオ『アナののびしろ』。4月12日の放送では、斉藤初音アナウンサーが3月に挑戦したフィルムカメラ「写ルンです」の体験談を披露しました。懐かしい色合いに魅了されて始めた挑戦でしたが、思いがけない気づきがあったようです。

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「写ルンです」との出会い

きっかけは約3カ月前、この番組内で松本道弥アナウンサーが平成初期にヒットした商品として「写ルンです」を紹介したことでした。「写ルンです」は1986年に発売され、90年代にヒットした後、2020年代に再ブームが起きていました。

95年生まれの29歳。どちらのブームにも波に乗れなかったという斉藤ですが、SNSで見かける「写ルンです」で撮影された写真の独特な色合いや懐かしい雰囲気に惹かれていたそうです。

「27枚撮りの写ルンですを使って1日1枚、心が動いたタイミングでシャッターを押していけば、3月の思い出をフィルムカメラの写真に残せる」。普段からスマートフォンで多くの写真を撮る斉藤は、そう考えたといいます。

順調なスタート

初日は仕事を終えてから自宅で作って食べた「もつ鍋」の写真を撮影。これは計画通りに進みました。

2日目は『THE TIME,』でARスポーツの中継を担当し、「汗をかいて、頭も動かして、終わった後はやりきったという気持ちになった」と斉藤。中継の衣装のまま、ディレクターにシャッターを切ってもらい、オフショットを収めることができました。

順調だった写真生活に雲行きが怪しくなったのは、開始から1週間が経った頃。友人と三重県鳥羽市への旅行に出かけた時のことです。

旅行先での誤算

本来であれば鳥羽の旅先で写真を撮ればよかったのですが、弾丸旅行が決まってテンションが上がりすぎてしまった斉藤は、行きの高速道路の中で早々に1枚撮ってしまったといいます。

しかも友人を写すわけでもなく、旅行の雰囲気を収めるわけでもなく、ただ車窓からの景色を切り取っただけだったそうです。

「なんで?っていう(笑)。そのあたりから、私の中で基準がガバガバになってきてしまった」と告白します。

真珠の指輪作り体験や伊勢うどん、伊勢の山村乳業の牛乳など、シャッターを切るべき瞬間は数多くあったのに、「先走ってしまった」と後悔。

「『ここが1日のハイライトかな』と思っても、ちょっと一旦我慢することが必要だな」と学んだそうです。

怒涛のイベント期間

3月末には怒涛のイベントが続きました。『テレビ万博2025 NAGOYA』に加え、3月19日から23日までは『CBC 5チャン春祭り』があり、リスナーとの交流も多かったそうです。

「リスナーさんと写真を撮れたらいいな」「シェアシェア(CBCの公式キャラクター)の大きいオブジェと写真を撮れたらいいな」と考えていた斉藤。

しかし、斉藤がイベントに参加した3日間は、「本当に一瞬」。楽しい時間の中でリスナーとの会話に夢中になり、帰社後に「写ルンです」の存在を思い出す事態に。

「あっ!今日撮ってない」と焦った斉藤は、急遽会社の壁や時計、エレベーターの中を撮影しましたが、「なんだこれはという仕上がりになってしまいました」と自嘲気味に振り返ります。

記録より記憶の大切さ

いざフィルムを現像してプリントしてみると、しっかり心が動いた瞬間を撮れたのは27枚中、なんと3枚だけ。

「ちょっとタイミングが早かったり、遅かったり。ああ…せっかく思い出作りのためにやったのに、なんだか形に残せなかった」と斉藤は肩を落とします。

しかし、振り返ってみると3月は「すごく充実していた」と気づきました。「確かに記録には残っていないけれど、記憶には残ってるんですよ」と話します。

「楽しい時間や心が動いた瞬間は、その瞬間に集中しているからこそカメラを取り出す余裕がない」と実感したそうです。

「ハイライトを撮ろうと思っていても、心が動いた瞬間というのは、後から振り返って『あの時楽しかったんだな、うれしかったんだな』と思うもので、その瞬間は測ることができないもの」との気づきを得たと語りました。

「トークライブや、直接会えたタイミングでお話ししたこと、感じたことを、今この瞬間の記憶にとどめて、胸の中にしまっておいてほしい」という思いを抱き、フィルムカメラ生活を終えた斉藤。

カタチに残った数少ない瞬間

斉藤は体調不良で『アナののびしろトークライブ』に参加できなかったため、代わりに撮影した写真を会場に展示しました。

この写真について、リスナーから投稿が寄せられました。

「イベントに貼ってあった斉藤アナの写真と文章を読みましたよ。フィルムカメラで1日1枚写真を撮られていたとのこと。素敵ですね」(Aさん)

斉藤によると、展示したのは「比較的上手に撮れている4枚」だけ。残りの写真については「本当に目も当てられないくらい。時計とか壁とかなんで」と自嘲気味に振り返りました。

「きれいに撮れているものはエモくオシャレに撮れているので、ぜひ皆さんも『写ルンです』に興味が湧いたら使ってみてください」と締めくくった斉藤でした。
(minto)
 

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