米国内でデモ頻発!トランプ大統領の退陣を求める声が増大

就任以降、新聞でもテレビでも話題に上らない日がないトランプ大統領ですが、その大胆すぎる政策に抗議を唱える声が広がっています。アメリカの首都ワシントンを始めとする主要都市では、トランプ氏の退陣を求める大規模なデモが行なわれているようです。米国民の不安は、我々が思っているよりもずっと深刻なようです。4月9日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがこのニュースを読み解きます。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く1,300か所以上でデモ
リスナーからも投稿が寄せられています。
「デモの主催団体によると50州で約60万人が参加を登録し、第二次トランプ政権発足後では最大規模とのこと。首都中心部のワシントン記念塔周辺には数万人が集まり、『トランプは退陣しろ』とシュプレヒコールを上げているようです。
参加者は『独裁者にNO』『プーチンの操り人形』と書かれたプラカードを掲げてトランプ氏を非難。実業家イーロン・マスク氏率いる政府効率化省(DOGE)による教育、医療、科学研究、社会保障など公共サービスの削減に反対する声も数多く挙がりました」(Aさん)
つボイ「『アメリカはひとつだ!』『関税のことでガタガタ言うな!』という人ばかりではないということですね」
世界中がトランプ氏に振り回されているこの状況下で、アメリカ国内からもこういった動きが出るのはやはりといったところでしょうか。
腹心さえも
「トランプ政権で要職を務めるイーロン・マスク氏が、トランプ氏に対して新たな関税を撤回するよう個人的に訴えたと、ワシントンポストが報じたようです」(Bさん)
国内で反トランプデモが起こるだけにとどまらず、身内からも既にこうした動きが出てきているようです。
小高「『ちょっとちょっと、トランプさん』というレベルではなくなってきていて、本当にもうガッツリ仲違いしてしまうかというギリギリの状態まできているみたいですね」
イーロン・マスク氏は以前から自由貿易を奨励していたようで、ヨーロッパと北米との間には自由貿易圏が作られるべきとの考えも表明しています。
小高「何なら関税なんて取っ払って、もう無しにしてしまおうという意見の人なので。今の関税のかけ方っていうのは真逆すぎて受け入れられないでしょうね」
4年を待たず?
トランプ氏を取り巻くこの現状を見て、選挙ではとても支持が得られないのではと考えるリスナーも。
「トランプは大衆に『我慢しろ』と言っていましたが、我慢が結果に反映される前に中間選挙で支持を得られずに退場させられる気がしますが」(Cさん)
小高「ただあくまでも中間選挙は中間選挙であって。しっかり評価はされますし、結果によっては後半の政権に対する縛りはキツくなったりはしますけど、よっぽどのことがない限り『じゃあここで辞めてください』って話にはなかなかなりづらいです」
退場どころか、後半の2年間はさらに傍若無人な振る舞いをするかもしれないとも言われているそうで。そう考えると、さらに国民の懸念は募ります。
つボイ「関税によって、消費者は高いものを買わなくてはならないですからね。そんな中でちゃんと経済的に結果を出して選挙に臨むことができるのか、というのがトランプ陣営の心配のうちのひとつではないでしょうか」
読めない意図
小高「常日頃ディールだ取引だって言ってますけど、この関税のかけ方がトランプさんにとってのゴールなのかどうかがよくわかっていなくて」
「関税をかける」というカードを切ったことによって、相手国がどんなカードを出してくるのか。そしてそれが、アメリカにとってどのような結果をもたらすことになるのか。「そういったことがきちんと考えられているのかどうかが疑問」と小高。
小高「特に日本は中国と違ってアメリカと非常に関係が良かった、友好国であったので。日本から何かしら引き出したくてやってるのかな、と考えるのが普通なんですけど。
トランプさんは日本に何をしてもらいたくてこれを言っているのか、どんなカードを出してもらいたいのか、というところが気になります」
これだけ世界中を振り回しながら、トランプ氏は一体どういう着地点に持って行くつもりなのか。そして、はたしてそれは本当に可能なのか。
国内での立ち位置も危ぶまれ始めた大統領の動向から、今後も目が離せません。
(吉村)
番組紹介

読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。