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中日・根尾昂投手、新背番号30で挑む投手道。響き続けるサカナクション「モス」

中日・根尾昂投手、新背番号30で挑む投手道。響き続けるサカナクション「モス」

CBCラジオ『ドラ魂キング』音楽好きで中日ドラゴンズビギナーの佐藤楠大アナウンサーが、普段は一部分しか聞かない選手の登場曲を深掘りして紹介する「佐藤楠大のウォークアップソング」のコーナー。2月13日の放送では、根尾昂投手が使用するサカナクションの「モス」を取り上げました。

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「最強世代」から中日入り

根尾昂投手は岐阜県飛騨市の出身。
野球の名門・大阪桐蔭高校で最強世代の一角として活躍し、2018年のドラフト会議では4球団が競合。抽選の結果、中日ドラゴンズに入団を果たしました。

佐藤は根尾投手と同じ2000年生まれ。「高校野球中継で見ていて、本当に強く記憶に残っている選手のひとりです」と当時を振り返ります。

ドラゴンズ入団後、根尾投手は内野手、外野手、そして投手とポジションを転向。2022年からは投手一本に絞り、3シーズンを過ごしてきましたが、一軍での結果は思うように残せていない状況が続いています。

2024年のオフシーズン、根尾投手はこれまでの背番号を7から30に変更しました。「この背番号変更を機に、気持ちも新たに。いい方向に進んでいってほしいですね」と佐藤は期待を寄せています。

「高校時代、あれだけ注目を集めた選手ですから、ドラゴンズファンの皆さんも『まだまだ何かやってくれる』という期待感を持ち続けているのではないでしょうか」と述べました。

トレーニングにピラティス?

シーズンオフのナゴヤ球場で、根尾投手が練習する姿をよく見かけたという佐藤。特に印象的だったのが、独自のトレーニング方法です。

根尾投手は体幹を鍛えるトレーニングに、ピラティスの要素を取り入れています。その特徴的な練習方法について、佐藤は「車のハンドルほどの大きさの、かなり重いピラティス用のリングを使って片足立ちをしてバランスを取る練習をしているんです」と説明。

「このリングには強い弾性があって、9時と3時の位置を内側に押すと強い力が必要です。その状態で片足立ちをするんですが、私も試させてもらったところ、かなりふらつきました」と体験を語ります。

片足立ちを支える「腹斜筋」

根尾投手によると、このトレーニングで安定して立つためには「腹斜筋」が重要とのこと。腹斜筋は、いわゆるシックスパックと呼ばれる腹筋の両サイドにある筋肉です。

投球動作では必ず片足立ちの瞬間が生まれます。このトレーニングは、その際のバランスを向上させるために行なっているとのこと。腹斜筋は上半身のひねり動作にも関わる筋肉で、鍛えることで投球フォームの安定にもつながるそうです。

「選手それぞれ工夫を凝らした練習をしていますが、野球選手がピラティスの要素を取り入れているのは驚きでしたね」と佐藤は感心した様子で振り返りました。

「ネオ、ネオ」が聞こえる曲

根尾投手の登場曲は、サカナクションの「モス」。デビュー時から使用し続けているこの曲は、ドラゴンズファンの間でもおなじみとなっています。イントロの「タラ、タラ」という音が「ネオ、ネオ」に聞こえると話題を呼んだことも。

曲の制作背景について、サカナクションのボーカル・山口一郎さんは「80年代の楽曲とアーティストを混ぜ合わせたらどうなるか」という観点で作曲したと語っています。

イントロにある「タラ、タラ」というフレーズは、山本リンダさんの「狙いうち」の「ウララ、ウララ」を意識したものだと山口さんは説明しています。

「80年代はまだ生まれていませんが、なぜかノスタルジックな印象を感じる1曲だなと思っています」と佐藤は楽曲の魅力を語ります。

自分らしさを貫く覚悟

キャッチーでノスタルジックなメロディーとは対照的に、この曲には「自分らしく生きる」という強い決意が込められています。曲のタイトル「モス」は「蛾」の意味。その対比として浮かび上がるのが「蝶」です。

昼に活動し、きらびやかで美しいイメージの蝶に対し、夜行性の蛾。

「蝶がメジャーなものだとすれば、蛾を好む人はマイノリティと言えるかもしれません。どちらも美しい生き物ですが、活動する時間帯の違いからも、蛾はマイノリティとしての存在を象徴している気がします」と佐藤。

「蛾として生きることを選ぶ。それは、ありのままの自分を包み隠さず社会へ飛び込むこと。好きなものを素直に好きと言えること。周りに流されず、自分の道を進むこと。そんな強いメッセージが込められているように感じます」と、曲の本質に迫ります。

自分らしさを大切にし、それを貫く決意を歌ったこの曲。コーナーの最後に、根尾昂投手の登場曲、サカナクションの「モス」をオンエアしました。
(minto)
 

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