女性が「セックスレスの悩み」をオープンに語る時代に
2024年に女性のセックスレスをはじめとする性の悩みを専門家に匿名相談できるサービス『オトナのお悩み保健室』が話題です。1月12日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』では、パーソナリティの八木志芳が昨年12月に参加したイベントで、多くの女性が性に関心を持っていると感じたと報告しました。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く女性の「性の悩み」をオープンに
『オトナのお悩み保健室』について紹介する八木。
八木「とてもシンプルなサービスで、サイトがとても柔らかくておしゃれ。女性が利用しやすい設計になっている」
この『オトナのお悩み保健室』は、「フェムテック」(女性・Femaleとテクノロジー・Technologyを組み合わせた造語)界隈で話題になっているそう。
そこで八木は、12月に東京・有楽町マルイで開催されたイベント『みんなの夜のホンネ展』に参加しました。
この「オトナのお悩み保健室」によるイベントだそうです。
八木「百貨店の1階の目立つところにスペースが設けられていて、ひっきりなしにお客さんが来ていた。女性の性関連イベントがマルイで開かれること自体がすごいこと」
最近女性が性について語ることが徐々にオープンになってきていますが、会場の盛り上がりに「時代が少しずつ変わってきている」と感じた八木。
ひと筋縄ではいかない
八木は、株式会社ハトリリの代表取締役・金 愛理沙さんに、女性の性のお悩み相談をオンラインで始めた理由を問い合わせました。
金さんによれば、自身もセックスレスで悩んだ時期があり、周囲に打ち明けたところ、 同じく悩んでいる同世代の女性が多数いることを知ったそう。
その後、夫婦仲コメンテーターとしても活躍している作家の三松真由美さんと出会い、過去の相談内容や回答事例を学んだり多数の専門家にインタビューを行ったりした結果、「セックスレスのお悩みは千差万別で、パートナーありきの問題なので解決に向けては一筋縄ではいかない」と感じたそう。
そこで、一人ではできないセックスレスの辛い状況を抜け出すための現状整理や、悩みから脱するための知識や考え方などを、適切な専門家とマッチングして相談することによって解決に向けての一助になれば、と『オトナのお悩み保健室』を立ち上げたとのこと・
八木「やっぱりご自身がセックスレスで悩んだという経験があるから、思いも強いんでしょうね」
セックスレスは6割に
続いて、性の悩みの中でも「セックスレス」をメインにしている理由についても尋ねた八木。
金さんによれば、一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターの日本のセックスに関する調査「【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ」では、夫婦・カップルの6割以上がセックスレスという結果が出たそう。
一方で、適切な相談先はまだまだ少ないことから、サービスのメインにおいたと金さん。
八木「確かにこの番組にも、すごいセックスレスの相談がくる」
それは「相談する先がないから」だと続けます。
『オトナのお悩み保健室』では相談できる専門家が10人以上も登録されているそう。
サービスの利用者からは「辛い気持ちに対して、まずは寄り添ってくれたことが嬉しかった」「アドバイスも受け入れやすかった」などの反響があったそうです。
八木「特に他人に言えない悩みだったら、そうですよねって言っていただけるだけで救われること、本当に多い」
今後も「セックスレス解消」のサービスが増えていくと予測する八木。
女性が性に素直になれるよう「日本の夫婦関係やパートナー事情とかも変わってほしいな」と希望を語りました。
(野村)