「ロバのパン屋」は都市伝説じゃなかった!今も街角に流れる懐かしのメロディ
12月24日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』。クリスマスイブのこの日のテーマは「クリスマスにまつわる話」でした。クリスマスに食べたサンドイッチがごちそうだったという話題から、北野が思い出したのは「ロバのパン屋」。しかし、佐藤実絵子と松原タニシ、さらには番組スタッフも全く知りません。誰もが半信半疑の中、北野には援軍が登場。「ロバのパン屋」について、リスナーから反響の投稿が続々と寄せられました。
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「ロバのパン屋」というフレーズにスタジオの全員がキョトンとする中、「お前ら本当に知らんのか!?」と信じられない様子の北野。
北野によると「ロバのパン屋」は、毎日18時頃、名古屋市中区のエディオン久屋広場と松坂屋の角のところに軽バンでやって来て、音楽を流しているというのです。
松原「えっ?それ都市伝説とかじゃ…ハーメルンの笛吹き男」
北野「違う違う!昨日も来てはった!」
都市伝説の疑いまで飛び出しました。
かつて「ロバのパン屋」は、ロバが本当に引いていたパン屋さんで、なんと「パン売りのロバさん」という歌まで存在したとか。
佐藤がWikipediaで調べたところ「昭和のはじめから、日本でロバあるいは馬に馬車を牽かせて街なかを移動しながら売られたパン屋のことである」と書いてあったそうです。
昭和世代には懐かしい?
北野「僕らの時代は割と普通にあったんですよ。たぶん今、このラジオを聴いて反応してるのは60歳以上ちゃうんかなと思いますけど」
ロバのパン屋のことをすっかり忘れていたという北野でしたが、松坂屋のところを通った時に「あれ?ロバのパン屋ってまだやってはんねや」と懐かしさを覚えたそうです。
一方、佐藤は「なんか1回見たことあるかも!『なんだこれ?』って思った」と、ぼんやりとした記憶が浮かんだようでした。
北野はロバのパン屋さんでアンパン、クリームパン、ジャムパンをよく買って食べていたそうです。
ゼリーがのったピンクのパン
ふとした発言から盛り上がったロバのパン屋の話題には、リスナーから数多くの反響が寄せられました。
「ロバのパン屋、みんな知らないんですね。昔は本当に引いてましたよ。『ロバのおじさんチンカラリン』です。あれ、蒸しパンでしたね」(Aさん)
Aさんは、カラフルなゼリーの粒々がのったピンクのパンが大好きだったそうです。
「近づいてパンを選んだ時に馬が動いて、車輪に足を踏まれたことがあります」(Aさん)
北野「貴重な体験ですね(笑)」
「小さい頃、おらが村の滋賀県の大津にも来てました」(Bさん)
糞を落としてそのまま?
「えっ!実絵子ちゃんもタニシ君もスタッフもみんな、ロバのパン屋知らないの?パン屋といっても蒸しパンですが。私が小さい頃は本物のロバが屋台を引いて歩いてましたよ」(Cさん)
急に動かなくなったロバが、バタバタと糞を落とす場面を目撃したこともあるといいます。
「おっちゃんは何事もなかったかのように歩き出して、糞はそのまま放置してましたよ」(Cさん)
佐藤「えっ!時代を感じる」
松原「肥やしにしてんのかな」
北野「あの頃、まだ砂利道やったからね。舗装されてなかったからできたんちゃうかな」
なんとものどかな光景です。
ロバのパン屋は全国展開
「私がこどもの頃は、本当にロバが屋台を引いてました。上にアンゼリカが乗ってる菓子パンとか、他で買うより割高なパンでした。
ブレーメンの音楽隊のようにロバについて行きたくて、その辺の雑草を引きちぎり、ロバにあげようとしたことを覚えてます」(Dさん)
ちなみにDさんは現在58歳。兵庫県尼崎市出身で、結婚後に一宮市へ移住。今も時々近所をロバのトラックが走っているそうです。
松原「すごいな!全国いろんなところ行ってるな」
「ロバのパン屋、懐かしい!私がこどもの頃、たまに来てましたよ。実絵子ちゃんやタニシ君世代が知らないのにはビックリしました。どうも京都発祥みたいで、この辺だと、いま作ってるのは岐阜の1軒のみ」(Eさん)
Eさんによると、会社の近くに今もロバのパン屋がやって来るそうで、あのメロディが聞こえると思わず財布を握りしめて買いに行ってしまうのだとか。
「紅茶味とカラフルなゼリーが乗った蒸しパンが一番好きです」(Eさん)
出会うと幸せになれる?
「ロバのパン屋を知らないって、お前らもぐりか!今もどこかでやってますよ。もちろんロバは今、軽トラになってますけど」(Fさん)
「ロバじゃなく、ポニーがリアカーを引いて売りに来てました。愛知県育ちです」(Gさん)
「私は現在51歳。広島県福山市出身ですが、ロバのパン屋で買ってました」(Hさん)
「ロバのパン屋の車、四日市でまだ走ってますよ。ちなみにこの車と運よく遭遇すると幸運が訪れるともいわれています」(Iさん)
北野「都市伝説や!」
佐藤「じゃあ誠さんは幸運になりますね。昨日見てるから」
北野「おとといも見たよ、毎日見てる」
どうやら北野は、かなりの幸運を引き寄せているようです。
夕方から夜の風物詩
「こどもの頃、京都に住んでた時は結構見かけました。チャルメラわらび餅に並ぶ、夕方から夜の風物詩みたいな記憶があります」(Jさん)
今回寄せられた投稿の中で最も若いリスナーは、こちらのJさんで37歳でした。
北野の記憶では、小学校の帰り道に何かロバが停まっていた。あの音楽を流して、こどもたち相手にパンを売ろうとしてたということです。
佐藤「なんで最初、ロバにしたんでしょうね」
北野「車は高かったからかな。ロバの方が面倒くさいと思うけど」
北野が発した「ロバのパン屋」の話題には多くの反響が寄せられ、都市伝説ではないことが改めて証明されました。
(minto)