「1億円でテレビに出られます」有名番組を騙る詐欺に要注意
人気ドキュメンタリー番組『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)や『カンブリア宮殿』(同系)に「1億円払えば出演できる」などと持ちかけられ、多額の金銭を要求される詐欺行為があったとSNSで投稿され話題となっています。この件について、12月4日、テレビ東京は「報道番組が取材対象者から金銭を受け取って、番組を制作することはありません」と公式サイトなどで否定しました。12月5日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、スポニチアネックスなどの記事を基に、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサー、裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火がトークを展開しました。
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この詐欺が発覚したきっかけは、ある経営者が本物のテレビ局から誘われたと思い込み、SNSに告発したことから。
これが拡散され、「真剣なドキュメンタリーだと思ったのに、ただの宣伝なのか」「お金にまみれたメディアの実態だ」とテレビ東京への批判が湧き上がる事態となってしまいました。
詐欺師から提示された1億円という金額について、北野は「例えば、一代で10年、15年で驚異的に伸びてきた会社は、取り上げられたら名誉なんですよ」とコメント。
さらに「テレビに取り上げられた」と宣伝効果も見込まれます。
北野「昔やったら、誰も読まないけど会社の中でみんなに読んでもらおうという、一代で会社を築き上げた社長の一代記みたいなものを自費出版しませんかと(話を)持ってくる。
自分で書くのがよくわからなかったら、ライターさんがインタビューして書き起こして製本して、会社の創立記念の時に社員に配って。それのもっとデカい版ですよね」
テレビの影響力はまだある
今や自分で動画がアップできる時代ですが、北野は「まだ地上波のテレビはある程度の影響力がある」と言います。
北野「YouTubeとかと違って、腐ってもやっぱりテレビやなって思うのがプロが撮ってるし、編集も上手いですから。
YouTubeがその辺あまり上手くないなと思うのは、やっぱり素人の限界があるので。一部プロも(YouTubeに)流れてますけど、それでもやっぱり(テレビのほうが)観やすいし」
加藤「これまでこれらの番組ってすごい人たちがいっぱい出てるから、そこに自分も出られるのか、同じ位置に立てる」
詐欺の手口を想像
ただ、テレビの収録と称して簡単にだませるものでしょうか?
北野「プロデューサーと制作会社のディレクターとADと3人ぐらいで行って、いかにも業界人っぽく」
阿曽山「『地面師たち』と一緒ですよね(笑)」
北野「それで(お金を)受け取って契約したら、カメラが1回か2回ぐらい入って。僕がもし詐欺師やったら実際にカメラを回させると思うねんね。
『いま立て込んでて、オンエアは半年後ぐらいですね』って、半年の間に逃げてしもたらええし、実際に電話番号を問い合わせても『使われておりません』って」
一方で動画サイトでは、詐欺ではなく広告料を支払って出演するビジネスもありますので、単なる広告料なのか詐欺なのか、見極めが必要です。
(岡本)