中日・大野雄大投手、“完全試合未遂”の試合中に決めていた「達成ポーズ」
12月4日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』、この日のゲストは中日・大野雄大投手でした。リスナーからは、これまでの活躍や試合の裏話、さらにはプライベートに至るまで、さまざまな質問が寄せられました。そのひとつひとつに丁寧に答える姿が印象的だった大野投手。こちらでは、リスナーから寄せられた「あの瞬間」に関する質問と、その答えについて取り上げます。
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「大野さん、今度ノーノーを達成したらどんなジャンプを見せてくれますか?」(Aさん)
2019年9月14日の阪神タイガース戦でノーヒットノーランを達成した大野投手。試合終了の瞬間、マウンド上で何度も飛び跳ねて喜びを爆発させ、その後はチームメイトと抱き合い感動を分かち合いました。
この全身で喜びを表現する姿が多くのメディアに取り上げられ、ファンの間でも大きな話題となりました。
この質問に「ふふふふふっ」と笑い、「サードライナーで一瞬の出来事だったんで、喜びすぎました」と振り返る大野投手。
さらに、「もし内野ゴロやフライだったら、もう少しかっこいいポーズを取ることができたと思います」と冗談交じりに話しました。
伝説の「完全試合未遂」の舞台裏
ここで大野投手は、2022年5月6日の阪神戦での「完全試合未遂」について語ります。
この試合では、9回までひとりの走者も許さないパーフェクトピッチングを披露しましたが、延長10回2死で佐藤輝明選手に二塁打を許し、完全試合達成はなりませんでした。
実は大野投手、この試合の途中から完全試合を意識し始め、達成した時のポーズも決めていたそうです。
「どんな…どんな感じ?」と控え目に尋ねる宮部和裕アナウンサーと安藤渚七に、大野投手は少し照れながら「取っときますか!そん時に」と一言。
宮部「あああ!確かに」
安藤「そうしましょう」
とっておきのポーズは、大野投手の完全試合達成までお預けとなりました。
全部のカメラに完璧なポーズ
ところが、大野投手は「もう厳しいし、言ってもいいですけどね」と一転、教えてくれるモードに。
これに対して宮部は「いやいや厳しくないし、やってほしいですけど!その時に『あっ、これだ!さわりはこれだった』っていうのがわかるように」と上手におねだりしました。
大野投手「ポーズっていうか、いろんな角度から撮られてるじゃないすか。バックネット裏、バックスクリーンの横、一塁側、三塁側。全部に向かってポーズしようと思ってました。
安藤「かっこいい!全部カメラ目で!」
宮部「これぞ、パーフェクト!」
大野投手「考えてたんですよ、本当に…。叶わなかったですね」
「次は決めてやる!」
宮部「それほど冷静に、あれだけの…未遂じゃないですよ!あれはやってるんですから」
この日、大野投手が九回までの打者27人を完璧に抑えたことは事実。ある意味では完全試合を達成したともいえます。
大野投手「ノーヒットノーランを達成した時のあの喜び方は自分でも恥ずかしいんで。いろんな人に言われましたし。『なんやねん、あれ!』みたいな」
ノーヒットノーランの時の経験から、「次は決めてやる!」と、かっこいいポーズをずっと考えていたという大野投手。
来季の大舞台ではどんなパフォーマンスが見られるのか、期待が高まります。
(minto)