ホーム試合で流れる選手紹介映像…名古屋グランパスの映像制作の舞台裏
サッカー観戦を盛り上げる要素の1つが、ホームゲーム時に流れる自チームの選手紹介。11月22日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』には、今シーズンの名古屋グランパスの選手紹介映像を制作した、株式会社ワンダーズ クリエイティブディレクターの岩田玲さんが出演しました。城所あゆねが、グランパスの映像の制作秘話を尋ねます。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く城所は昔も今も変わらず
「ルヴァン杯決勝、国立競技場で流れた選手紹介は何度見ても最高。試合前から泣きそうでした」(Aさん)
スタジアムで目にする選手紹介は、サポーターや選手たちの士気を高め、ホームの雰囲気を演出するために必要不可欠。
今シーズン、グランパスの選手紹介映像を制作した岩田さん。
城所「実は私たち、初めましてじゃないんですよね。3回目くらい」
岩田「そうですね、覚えてなかったんですけど(笑)」
2人の初対面は、オフィシャルショップ「クラブグランパス」で行われたインスタライブ。
当時芸能事務所に入ったばかりで緊張していた城所に、岩田さんが気遣ってグランパスの話題を振ったそう。
延々としゃべり続ける城所に、岩田さんが当時のマネージャーに「面白い子ですね」と言ったところ、マネージャーも「この子、グランパスについて話し出すとずっと止まらなくて…」と答えたそうです。
制作はいつから行っている?
今季の選手紹介映像も気に入っているという城所。
城所「いつから制作に取り掛かっているんですか?そして他チームも参考にしているんですか?」
岩田「だいたい今くらいの時期から来年に向けて動き始めます。他チームの選手紹介は、全部目を通していますね。毎年J1~J3まで。昔は海外のまで見ていたんですけど、海外はそこまで参考にならない。あまり力を入れていないから」
Jリーグではどこも手の込んだ選手紹介を作っており、そこが違いと語る岩田さん。
また今季、選手が静止画ではなく動画だったことについては…。
岩田「制作陣で『去年とは違うことに挑戦しよう』と決めていて、今季はグリーンバックを背景にして動画を撮影したものを使って、別の映像と合成する撮影技術にも挑戦しましたし、音楽との連携、サポーターの方の参加も特徴です」
サポーターの映像は、今季の新体制発表会の際に撮影したものを使ったとのことでした。
来季への期待でプレッシャー?
来季の映像については、これから話し合いを重ねて練っていくとのこと。
岩田「やっぱりこの番組を聴いている皆さんにも、来季どんな映像を望んでいるのかはぜひ教えていただきたいですね」
城所「今季の映像がすごすぎて、来年は超えられるの?って思うんですけど。岩田さんのお力に期待していいのかなと」
すかさず来季への期待を口にした城所に、「毎年プレッシャーをかけられているんですけど(笑)」と岩田さん。全力でいいものを作り上げていきたいという意気込みが伝わってきました。
ホームに来場するサポーターだけでなく、試合開始前の選手たちを鼓舞し、チームの一体感を高めるために欠かせない選手紹介映像。
来季一緒に戦う選手たちにも少なからず入れ替えがあるはずですが、どんな映像で私たちサポーターを驚かせ、気持ちを高めてくれるのか今から楽しみです。
なおグランパスの次の試合は、30日にホーム・岐阜メモリアルセンター長良川競技場で行われるJ1第37節・サガン鳥栖戦。
ルヴァン杯優勝報告会で長谷川健太監督が語った「一桁順位で終わりたい」の願望を実現するためにも、勝利が欲しいところです。
(葉月智世)