最優秀中継ぎ投手・中日 松山晋也投手、受賞決定後の感謝が独特すぎる
『あんななのなななっ!』(CBCラジオ)、生まれる前から中日ドラゴンズファンの“あんなな”こと安藤渚七が、毎週ひとりの選手にフォーカスして魅力を伝える「ななのイチオシドラゴンズ」のコーナー。10月20日の放送で取り上げたのは、その鋭い眼光から“ガンギマリ”でおなじみの松山晋也投手です。「最優秀中継ぎ投手賞」を獲得した松山投手がその日に取った驚きの行動と、それに通ずるドラフト前夜の衝撃的な行為について語りました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く負けん気の強さを言動で表現
松山投手の大好きなところは「めちゃくちゃガッツあふれるところ」と安藤。
マウンドでの目力と気迫は、「私がバッターボックスに立つことができたなら、恐れおののくくらい」だといいます。
松山投手は先日、「侍ジャパンに選ばれたかった」と悔しさをあらわにしたコメントを出しました。
「自分はこうなりたかった」「悔しかった」と、ネガティブな感情を表に出せる選手が少ない中、そういう部分をさらけ出してくれるのが松山投手。
安藤「上に行きたい、誰にも負けたくないんだっていう気持ちがすごく強いなと思って。それを言動で表現してくれるっていうのがすごく魅力に溢れていて、大好きなんですよね」
タイトルを獲得した日
そんな松山投手は今季43ホールドポイントをマークし、「最優秀中継ぎ投手賞」を獲得しました。
ここで、タイトルを決めた10月5日の試合(横浜DeNAベイスターズ戦)の場面が流れます。この日の実況は光山雄一朗アナウンサーでした。
「マウンド上、松山晋也が送られました。3対3の同点のシチュエーションで背番号90の松山晋也です。現在、最優秀中継ぎのタイトル争いの真っ只中。4番の林、5番の松尾、6番の蝦名という、そういった打線の巡りです。さあ、抑えられるか。
ワンボール、ワンストライク。3球目を投げました。打ちました!打ち取った当たりはセカンドゴロだ!セカンド前に出てきてボールを捕って一塁へ送球する!一塁アウト!まずひとつ目のアウトを取りました」
同期愛があふれる名シーン
この光山のスマートな実況の裏で、実はいろいろなことが起きていました。
この試合、7回に登板した松山投手。ブルペンではこの試合で引退する田島慎二投手の隣でピッチング調整をしていました。
田島投手からも激励をもらってのマウンド。4番の林をセカンドゴロで打ち取りました。
タイトル確定の瞬間、松山投手の同期の福永裕基選手、村松開人選手、田中幹也選手がマウンドに駆け寄る場面がありました。
安藤「そんな同期愛あふれるシーンもすごく私は印象に残っていて。素敵だなと思いました。でね、ここからすごいんですよ」
2度目のマウンド寝
これはドラゴンズの公式YouTubeにも上がっている場面。
この日の試合終わり、スタッフがマウンドやグラウンドの整備をしている中、松山投手が「少しいいですか?」と声をかけ、「マウンドに寝たいっす。マウンドに感謝しないと」と言いながら、両手バンザイのあおむけ状態でマウンドに寝転がったのです。
安藤「松山投手にしかできないし、松山投手らしいなと思ったシーンでした」
実は松山投手、ドラフト会議の前日に大学でも同じことをしていました。
「もうやることはやった。最後は野球の神様にお願いするしかない」
こう言いながら大学の寮で使っていた布団を大学のマウンドに敷いて、蚊取り線香をたいて、ベンチコートを着込んで、そのまま22時には寝ていたのです。
ドラゴンズになくてはならない選手
安藤「めちゃくちゃ面白くないですか?初めて聞いたし。でもそれぐらい『プロになりたい』っていう気持ちがこの時から強かったんだなっていう」
松山投手はこの翌日、5時半にサッカー部の朝練の声で目を覚ましたそうですが、一番驚いたのはサッカー部員だったことでしょう。
念願叶って、松山投手は育成ドラフト1位でドラゴンズに入団しました。
安藤「最近の松山投手の活躍を見てると、『そっか!育成ドラフトだったっけ!』ってなるくらいの大活躍なんですけど」
昨年の6月に支配下登録されて、今年は「最優秀中継ぎ投手賞」獲得。
安藤「いやーもう本当に、負けん気と強い気持ちでここまで上り詰めて。ドラゴンズにはなくてはならない存在ですから。本当に私のイチオシ、松山投手でした」
コーナーの最後に松山投手の登場曲、AK-69の「IRON HORSE -No Mark-」をオンエアしました。
(minto)