「私が見つけたのは2022年春!」ボカロPを見抜く女性パーソナリティの慧眼
毎日新曲が登場するボカロ界隈。ボカロPも大量に生まれています。そんな新人ボカロPには、その後イベントのテーマ曲を手掛けたり、ゲームに楽曲が採用されたり、あるいは作曲家として活躍するクリエイターも多くいます。10月13日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』では、初音ミクファン歴17年のパーソナリティ清水藍が、目を付けていたあるボカロPの名をピックアップします。
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この日のオープニング曲は、初音ミク「マジカルミライ 2024」楽曲コンテストで準グランプリを獲得した「未来交響曲」(ヤマギシコージ feat. 初音ミク)。
清水「交わりあって、音を響かせ合って、未来へ、前へ進む力を貸してくれるような素敵な曲です」
8月から10月14日まで全国3会場で開催されたイベント・初音ミク「マジカルミライ 2024」。
この「未来交響曲」をライブ会場で耳にした方も多いはず。
作者のヤマギシコージさんは新進気鋭のクリエイターで、スマホ音楽ゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(以下プロセカ)の楽曲コンテスト「プロセカNEXT」にも積極的に参加。
「ぜひ採用されてほしい」と願っている清水です。
2022年には目をつけていた
実は、ヤマギシコージさんが今回準グランプリを獲得した際、清水は「内心でドヤ顔をしていた」とのこと。
清水「ヤマギシコージさんの初投稿は、2022年4月22日。熱心なボカロリスナーはこの日にちを聞いただけでピンとくるかもしれません」
この日はニコニコでボカロ楽曲投稿祭「ボカコレ2022春」が開催されている期間。
当時の清水は投稿曲を全て聴いており、出演者がベスト曲を披露する配信企画「ボカほめ」にも出演していました。
その際清水が選んだ39曲を、ニコニコ動画のマイリストに「ボカコレ2022春☆清水藍せれくしょん!」として公開しました。
実はその選曲に、ヤマザキコージさんの「レイジーウィッチ」が含まれていたのです。
先見の明を自画自賛
このリストを再度見直した清水、他にも発見があったとのこと。
若⼿クリエイターの育成・創出を目指し、プロセカが今年始めた配信番組『プロセカアカデミー』。
そこに生徒として出演した新人クリエイターのひとりがイマニシさん。
先ほどのリストにはイマニシさんの「トワイライトシアター」も入っていました。
清水「私、やっぱり見る目ありますよね!」
心だけでなく、マイクの前でもドヤ顔していそうに自慢する清水です。
ちなみに『プロセカアカデミー』は、柊マグネタイトさん、OSTER projectなど6人の人気ボカロPが講師となって10名の生徒を指導、最終的に投票で選ばれた楽曲をプロセカに実装するという企画で、イマニシさんはこの企画で「悪魔によろしく」を制作・発表しています。
2作目にして驚異の完成度
エンディング曲は「マジカルミライ 2024」楽曲コンテストで準グランプリを獲得した「The Marks」(2ouDN feat. 初音ミク)。
清水「機械的でどこか幼さも感じるミクの歌声、でもその中に意識的にブレス音が入っているのが特徴。生きているのか、動いているのかと言ったところにもハッとさせられる曲です」
実は楽曲を手掛けた2ouDNさんもデビューして日が浅いクリエイターで、この「The Marks」はなんと投稿2曲目。
ベテランボカロPが活躍する一方で、新人クリエイターも着実に出てきており、今年も多くの素敵な曲が誕生しています。
新人とは思えないクオリティの作品も多いので、気になったボカロPの作品は今後もぜひチェックしてみましょう。
(葉月智世)