CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

世界最速!時速250kmのボールに挑戦できるバッティングセンター

世界最速!時速250kmのボールに挑戦できるバッティングセンター

福岡県から世界最速時速250kmのボールに挑戦できるバッティングセンターの聖地があるそうです。なぜ、こんなあり得ないスピードを出すのでしょうか?10月1日放送の『CBCラジオ #プラス!』の「日本全国にプラス!」では、北九州市小倉北区にある「三萩野バッティングセンター」の末松一英さんに伺いました。聞き手は中日ドラゴンズの取材でもおなじみ、光山雄一朗アナウンサーです。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

「お客さんとの競争」

光山「日本のプロ野球で一番速いボールを投げたのが巨人のビエイラで166kmです250kmはすごいですね!」

末松さん「そうですね、結果250kmを出すようになったんですけどね。そもそもうちは150kmを投げるマシンを置いていました。2005年に当時横浜ベイスターズのマーク・クルーン投手が161km、日本最速を出したんで、それをお客様に体感してもらおうと思って改造して162kmをできるようにしました」

ところがお客さんは162kmでは「そんなに速くないじゃん」と言ったそう。
悔しさからマシンのアームや投げるハンドを強化し、180kmを投げられるようにしたという末松さん。

末松さん「そそこからお客様との掛け合いです。180kmを出したら、それを打ち返してくるお客様が出てきます。物足りなくなったと言われると、こちらもくやしいもので、今度は200km、230kmと増えていって、結果、今250kmになりました」

イベントとして250kmを

光山「お客様との競い合いですね。お客さんは地元の方だけですか?」

末松さん「うれしいことに日本全国から来ていただいて、通常平日は210km、土日は230kmを出していますが、年に10回ほどイベントとして250kmを出しています」

光山「行けば毎回250kmがあるわけではないんですね?」

末松さん「マシンの負担が強いので。それにいきなり250kmといっても打てないです。最初は打ちやすい210kmでチャレンジしていただく」

250kmで弾き飛ばす

光山「末松さんご自身は210kmを普通に打ち返せるんですか?」

末松さん「僕たちは機械を調整してコントロール調節をするので、毎回試打をしますから慣れています。ただ当てるという感じで、打つのは難しいです。

でも、うちの常連様は打ち返しています。250kmの球を250kmのスピードで弾き飛ばすのを目的として打ち返しています。

具体的にいうと、投げて手元にくるまでに0.23秒。4番バッターのスイングスピードが0.3秒と言われています。だから松井選手とかでも投げてから振っても間に合わないです。投げる前に振る」

光山「改造するのは大変じゃないですか?」

末松さん「160kmから180kmにするときが大変でしたね。だいたいバッティングマシーンの規格が160kmまでの対応なんです。だからバネとか腕の部分を材質から変えていったり、フレームの強度を高めたり、地元の鉄工所に頼んだり、そこが大変でした」

次回開催は「スポーツの日」

光山「250kmは、いつそういう日を設けていますか?」

末松さん「この前シルバーウィークの時に250kmイベントを開催しました。おかげ様で韓国からの方が今回多かったです。YouTuberの方が流してくれましたので。
今度はスポーツの日の10月12日~14日に250kmが登板します」

光山「9月の時は打ち返した人はいましたか?」

末松さん「みなさん結構打ちますが、40m前にホームランボードがありまして、それに当たった方はまだいません」

「投げる前に振る」という世界は想像がつきません。一度、「世界一」のスピードを体感してみたいものです。
(みず)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP