9月も要注意!データで見る「最も暑い2024年の夏」
まだまだ残“猛暑“が続いている9月です。今年も命の危険を感じるほどの暑い夏となりましたが、2024年は観測史上最も暑い夏となったそうです。9月3日放送の「CBCラジオ #プラス!」では、CBCアナウンサー光山雄一朗とつボイノリオが中日新聞の誌面をもとに、2024年の暑い夏を振り返りました。
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今年6月から8月の夏の平均気温は平年と比べて 1.76度高く、統計が始まってから去年同様最も高くなりました。
この2か月間、最高気温が35度以上の猛暑日になったのは、全国の至る地域で延べ8,821回と過去最多でした。
気象庁の分析によると、この暑さは太平洋高気圧が日本の方に強く張り出していることや、日本近海の海面の水温が高いこと、また地球温暖化の影響など様々な要素から起こっているとのこと。
体感通り、今年の夏は「災害級の暑さ」でした。
平均気温は昨年と並んで最も高くなったの発表ですが、 8月中旬までは昨年を上回るような状況。
8月の下旬あたりは台風10号の影響もあり、かなり雨も降ったために昨年とのタイ記録になりました。
つボイ「暑さは去年とでは変わらんけれども、今年はまた台風で痛めつけられてという。気象によって散々ですね」
7月は史上1位の暑さ
とにかく気象に振り回された2024年の夏。
月別の平均気温で見ると、7月は統計史上1位の平均気温の高さでした。
この平均気温は都市化による環境の変化の影響を受けにくく、地域的な偏りがないように選んだ地点の観測結果から算出しています。
つボイ「環境の変化の影響を受けてるとこは、それなら何度やったんやということ」
光山「名古屋の市内歩いていると、コンクリートジャングルって熱気がすごいです。もうこもっているというか、もう暑さの空気の塊の中をかいくぐっていくような感じが正直あったので、確かに影響を受けている地点の方がより暑いっていう感じでしょうね」
熱中症搬送者は去年より多い
また総務省の消防庁によると、4月下旬から8月下旬にかけての熱中症による搬送者数は83,000人ほど。
去年の同じ時期と比べると、5,000人以上搬送者数が増えてしまいました。
原因として考えられるのは、まず7月上旬の急激な気温上昇で搬送者が急増したようです。
この時期はまだ身体が暑さに慣れていないために、熱中症になった方が多数いたのではないかと分析されています。
その後8月になると、新型コロナウイルスの流行が重なり、熱中症を併発した方がいました。
このような理由から、昨年の同じ時期より5,000人以上増えているのではないかと見られています。
9月も要注意
いつもなら暑さが和らぐはずの9月ですが、専門家によると9月も注意が必要だそうです。
6月頃から長期にわたる猛暑と紫外線の影響、また疲労が溜まっていき自立神経のバランスが崩れがちなため、暑さが少し和らいだと言えど9月も十分注意する必要があります。
つボイ「『残暑見舞い』という言葉が本当に必要な世の中になってきましたよね」
光山が先日、国内最長記録の猛暑日を観測している福岡県の太宰府市でテレビ中継を行った際、町ゆく人が口を揃えていったのは「疲れが取れない」ということでした。
猛暑が続くことの身体への影響は。想像よりも大きな負担なのかもしれません。
後遺症の危険性もある熱中症。
今年は9月もまだまだ注意が必要です。
(ランチョンマット先輩)