奈良・暗峠の恐怖伝説「奇声を発しながら暗闇を走る人影」の意外な正体
日本全国にある「心霊スポット」。幽霊が出る、怪奇現象が起こるなど、恐怖が人々の興味を惹きつけて離さない場所です。しかし一部の心霊スポットは、もしかしたら勘違いで生まれたものかもしれません。9月3日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)に寄せられた投稿から、「心霊スポットがどのようにして作られるのか」が見えてきました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く心霊スポットの真ん中に立つ家
リスナーAさんからの投稿を北野誠が読み上げます。
「配偶者が離婚届を提出し忽然と消えた、いわば“事故物件”を奈良県に所有していて、今は賃貸で人に貸しています」(Aさん)
なんとも切ない導入です。
「心霊スポットといわれる『暗峠(くらがりとうげ)』と『白高大神(しらたかおおかみ)』の真ん中にあります」(Aさん)
「そんなとこにあるの!挟まれとるやん」と思わず笑ってしまう松原タニシ。
白高大神は「肝試しスポット」としても有名な廃神社です。
よく聞かれる奇妙なこと
「小高い丘の上に我が家があります。三角の土地の分岐点に建つ、黄色い壁の我が家。どうも最寄り駅から徒歩で白高大神に行く目印にされているようです」(Aさん)
松原「あはは!マジで!見てるかも!」
さすがは松原。その道を通ったことがあるようです。
「通称『黄色い家』といわれています」(Aさん)
そんな黄色い家の現在の住人さんは、「白高大神にはどっちに行けばいいですか?」とよく道を尋ねられるといいます。
しかし、実は道だけでなく、奇妙なことも聞かれるというのです。
「ギャー!」「ヨッシャー!」
「『暗峠の峠道で、奇声を発しながら、真夜中に走る人影を見たことありませんか?』と聞かれたそうです。住人が私に『そんな噂を聞いたことありますか?本当ですか』と聞いてきましたが、言えません…」(Aさん)
なぜ言えないのでしょう。もしかして…
「たぶん、それは私です」(Aさん)
まさかの展開に、大笑いする松原と佐藤実絵子。
なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
「私がその黄色い壁の家に住んでいた頃、よく気合いを入れながら、月明かりだけで懐中電灯も持たず、暗峠を『ギャー!』とか『ヨッシャー!』とか言いながら走っていたので、きっとそれに尾ひれがついて、そんな話になっているかもしれません」(Aさん)
「入鹿池のトランペット少年」と同じ?
佐藤「絶対そうだ!」
「本当にいい迷惑です」(Aさん)
北野「いやお前や!お前のせいや!またや。『入鹿池のトランペット少年』以来、またこうやって新たに心霊スポットを作ってしまうやつがおったんや!」
「入鹿池のトランペット少年」は愛知の都市伝説のひとつ。
「トランペットを奏でる少年が水面に立っている」と言われていたものの、「中学時代に夜になると、ここで練習してました笑笑」というご本人ツイートが登場し、周囲をざわつかせたという出来事がありました。
心霊スポットを作った男
松原「狼男やん!満月に叫んで」
北野「暗峠でマラソンのトレーニングしながら、懐中電灯持たんと大声で叫んでたらあかんで!たまたますれ違った人はめっちゃ怖かったやろな」
松原「しかも黄色い家(笑)」
Aさんははからずも、怪しすぎる行動で新たな心霊スポットを作ってしまっていたようです。
世の中にあまたある心霊スポットの中には、このようにして生まれてしまったものもあるかもしれません。
(minto)