「初音ミク」誕生から17年。海外クリエイターに注目!
2007年8月31日、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されたバーチャルシンガー「初音ミク」。2023年に設定年齢の16歳を迎えてなお、今も多くの曲が生まれ続け、愛されています。9月1日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』では、パーソナリティの清水藍が海外クリエイターの楽曲をはじめ、世界に広がるクリエイターの動向を紹介しました。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴くイギリス出身クリエイターの夜の曲
初音ミクを愛用するクリエイターは、日本に留まりません。
今回清水が紹介したのは、イギリス出身のクリエイターMaiku Tachibanaさんの「スーパーフュージョン」。
楽曲が投稿されたのは、2024年8月1日と投稿から1か月ですが、再生回数はすでに15万回を突破し、注目を集めています。
清水「曲の概要欄には『夜遊びについての曲だ』って書かれていまして、まさにゆっくり夜に溶けていくような楽曲だなと思いました」
歌詞は日本語で韻を踏む演出も
Maiku Tachibanaさんは、「スーパーフュージョン」の歌詞を日本語で作っていますが、現在東京に在住の模様。
X(旧Twitter)のDMを通じて楽曲オンエアを交渉する中で、9月1日の放送でオンエアしたいと伝えたところ…。
清水「『オンエアが素敵な誕生日プレゼントです』という意味の返事が英語と日本語訳で来たんです」
Maiku Tachibanaさんの誕生日は9月3日だそうです。
歌詞の最初から「離せ」「幸せ」「許せ」「甘い汗」など、リズムに乗せて日本語で韻を踏んでいる部分に注目。音からも日本語を楽しんでいることが伝わってきて、清水も日本人として嬉しく感じた部分だとのこと。
初音ミクはイラストでも大活躍
現在、SNSで話題となっているのが「WorldMiku」。世界各地のご当地衣装をまとったミクのイラストが連日投稿されています。
清水「きっかけは8月18日にあるイラストレーターさんが『ブラジリアンミク』の絵を投稿したことです。もともとは6月末に投稿された別の絵を見てイマジネーションが沸いたというコメントがありました」
その後、各地のクリエイターによる初音ミクが続々と投稿されています。
試しに清水は自身が訪れた各国を調べてみたところ、全てがあったそうです。
アメリカは国土が広いため、州ごとの衣装を身につけたミクがいたり、韓国やタイ、バングラデシュなど本当に多様な国が出てきたとか。
Xでは、どこの国の衣装のミクが確認されたかチェックしているポストもあるようです。
日本でも意外なところに
この「WorldMiku」現象は日本にも逆輸入され、浮世絵風、平安の姫君風など多数の和風テイストの画像が投稿されています。
そんな中、鳥獣戯画風のミクを発見した清水。
このミクを描いたクリエイターは、桂つかささん。
実は同局で清水がスタッフとして関わっている『つボイノリオの聞けば聞くほど』でもお世話になっているそうです。
今回の絵は16年前に描いたものを、この盛り上がりに乗じて再投稿したとのこと。
17周年を迎えたタイミングで、あらためて初音ミクの偉大さと愛されぶりを目の当たりにしたと締めくくりました。
(葉月智世)