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政策金利が引き上げ!住宅ローンの金利も今後は上がる?

政策金利が引き上げ!住宅ローンの金利も今後は上がる?

先月末、日銀は追加利上げに踏み切り、その後に急激な円高と株価の大暴落が起きました。その後、株価や円高は落ち着きましたが、利上げということは今後、住宅ローンの金利が上がるのでしょうか。8月19日の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー、伊藤勝啓さんが、住宅ローンの金利に関するリスナーからの質問に答えました。

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金融政策決定会合で決定

今回寄せられた質問です。

「少し前にニュースで『これからは金利が上がっていくことになる』ということを耳にしました。
経済のことはあまりよくわからないのですが、今、変動金利の住宅ローンを利用していて、まだたくさん(返済が)残っています。

もしこれから変動金利が上がるということであれば、思いっきり影響を受けてしまいそうですが、実際のところはどうなのでしょうか?」(Aさん)

7月30日に開催された日本銀行の金融政策決定会合において、国債買い入れ額の減額と0.25%までの金利引き上げが決められましたが、これが実際に住宅ローンの変動金利に影響を及ぼすのでしょうか?

金利0.25%の意味

今回、引き上げられたのは政策金利というもので、日本の中央銀行である日本銀行が民間の銀行に貸し出す金を指します。
もともとは0~0.1%という水準でしたが、これを0.25%にまで引き上げようと決まったのですが、

この金利が動くと、銀行で取り扱っている預金やローンなどの金融商品の金利に影響を与えます。

注意しないといけないのが、0.25%にまで引き上げたのであって、上がり幅は0.15から0.25%程度ということになるということ。
伊藤さんは今後金利の引き上げがあった際「ニュースで報じているのが引き上げ幅なのか、引き上げた後の率のことなのか、間違えないで把握してほしい」とアドバイスしました。

金利が上がるとどうなる?

では、実際に政策金利が上がると私たちにどのような影響があるのでしょうか?

まずプラスの影響としては、民間銀行が取り扱っている普通預金や定期預金の金利が上がります。
一方マイナスなのが、住宅ローンの金利が上がること。

今回の政策金利引き上げを受けて、大手銀行は変動金利の基準としている短期プライムレートを9月2日から0.15%引き上げ、年率1.625%にすると発表したとのことです。

ネット銀行を含め、他の複数の銀行も同様の発表をしていて、引き上げは2007年3月以来、なんと17年半ぶりとなります。

ただ、すべての銀行が住宅ローン金利について、短期プライムレートを基準にしているわけではありませんので、銀行ごとに確認が必要とのことです。

固定金利にあわてて変えなくても良い?

気になるのは、変動金利型から固定金利に変えた方がいいのか、というところ。

固定金利は金利が変わらないというメリットはあるものの、一般的に金利は1%程度高くなってしまうため、目先の返済額は上がることになります。

ただ、月々の返済額が確定するため、伊藤さんは今後の教育費や老後資金を準備するための長期的なライフプランが立てやすいメリットがあります。

一方、変動金利で借りている方でも、頻繁に金利が上下するというわけではないですし、急激に上がりすぎないよう、5年ルールや125%以内に収めるルールなどが設定されている場合もあります。

伊藤さんは最後に「まずは現在の契約内容をしっかり把握したうえで、それでも心配な場合は専門家に相談してみるのがおすすめですね」とまとめました。
(岡本)
 

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