伝わりやすい便利な表現。もっと使おうオノマトペ

伝わりやすい便利な表現。もっと使おうオノマトペ

夏休みも残り半分を切り、自由研究の題材に悩んでいる親子も多いでしょう。8月13日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、こうした題材にできそうな「オノマトペ」について紹介。パーソナリティの加藤里奈が三浦優奈とともに解説します。

オノマトペ・擬音語とは?

「オノマトペ」と聞いて「パチパチとかそういうやつ?」と尋ねる三浦。

「オノマトペ」とは、物理的な音を表す擬音語と、音を伴わない状態を表す擬態語の2つがあります。
三浦が例に出した「パチパチ」は手を叩く擬音語。カタカナで表記されることが多いそうです。

加藤「例えば車のクラクションを鳴らす。プップーとか」

一方の擬態語は物事の状態を表現するもの。

三浦「排水溝の掃除する時の『ぬるぬる』とか『ぬめぬめ』とか」

加藤「ポジティブなの言ってもらってもいいですか?(笑)」

オノマトペ・擬態語とは?

カタカナの擬音語に対し、擬態語はひらがなで表記されることが多いそうです。
さらに中日ドラゴンズの取材の模様を擬態語で表現する加藤。

加藤「私は『ひらひら』のスカートをはいています。私は取材に行くと『じろじろ』立浪監督を見ています、とか。今日も喋りかけられなくて『くよくよ』しています、とかね」

三浦「取材に行ってるんですよね?(笑)」

加藤「立浪監督に関しては推し活の気持ちもありますが、『ぐっ』と抑えてます」

立浪監督LOVEの加藤、取材に行った際の自分の気持ちを擬態語で表現しました。

加藤「今日も優奈さんは『ぷりぷり』怒ってます、とか」

三浦「かわいく『ぷりぷり』怒ったことあんまりないかも(笑)」

普段三浦はどのように怒っているのでしょうか?

オノマトペ大国

オノマトペは古代ギリシア語の「オノマトペイア」が語源だと言われているそうです。意味は「言葉、語を創ること」とか「名付ける」だとか。

『日本語オノマトペ辞典』(編:小野正弘/小学館刊)によると、日本語のオノマトペはおよそ4,500。
これは中国語の3倍、英語の4倍と言われていて、世界随一の多さだとか。

SNSが普及して独自のオノマトペも生まれています。
そのため日本語のオノマトペは新しいものまで含めると、1万ぐらいあるのではないかとも言われているそうです。

伝わりやすい表現

加藤「オノマトペって今までの日本だと、こどもが使う幼稚なものだと捉えられて、あまり大人が使わなかったのですが、実はすごく優秀な言葉なんですよ」

加藤は大学では心理学科に通っていたそうで、脳の仕組みについて解説しました。

脳の機能は大きく2つのシステムに分けられるそうです。システム1がオートモードと言われたりする直感型。システム2がよく考える熟考型だそうです。

加藤「オノマトペはシステム1に該当するので、何かを他人に伝える時に頭の中ですぐ処理ができるんです」

例えば病院で痛みを伝える時に「ずきずき痛む」「ひりひりする」と表現したり、こどもに対しては「トイレに入る前はドアをトントンしようね」と言うことで伝わりやすくなるそうです。

加藤「老若男女、幅広く伝えられて、脳のシステムとしても早く理解ができるすごく便利な言葉で、今は重要視されてきています」

自由研究にどうぞ

さらに深くオノマトペを理解するために加藤が読んだ本は、『五感を探るオノマトペ「ふわふわ」と「もふもふ」の違いは数値化できる』(著:坂本真樹 / 解説:鈴木宏昭/共立出版刊)です。

加藤「これがめっちゃ面白いのが、オノマトペって言語なんだけど、理系の項目として数値化してるんです」

オノマトペはコミュニケーションにも役立ち、「どきどき」「もやもや」「わくわく」など、自分の心の中をオノマトペで表現してみるのも楽しいそうです。

加藤「ぜひ皆さんも、オノマトペを夏休みに研究してみてはどうでしょうか?」
(尾関)
 

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