店員には見える?中華料理屋に居座る霊
お盆シーズンの『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、毎日ゲストが怪談話を披露しています。8月12日の放送では、心霊系YouTuberとして活動されているナナフシギの大赤見ノヴさんと吉田猛々さんが登場し、実体験の怖い話を披露しました。怪談企画にあわせて番組ではリスナーから不思議な体験を募集していましたが、ここではそのおたよりを取り上げます。
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今も昔も伝わる怪談話ですが、外国の方も日本の心霊を体験することはあるのでしょうか?
「10年前、今は閉店してしまったんですが、1号線沿いにコの字のカウンターの中華料理屋があり、そこで30歳ぐらいの中国人の女性スタッフが働いていました。
その方は険しい表情をしていることが多く、僕も常々気になっていました。
ある日、その方の目の前の席になったのですが、案の定、またものすごい怖い顔をしていたので、思いきって『大丈夫?何を怒ってるんですか』みたいなことを聞きました。
あまり日本語はおぼつかないのですが、片言で『見える、見える。いつも来おる』。
僕はよくわからず、『何が見えてて、何が来るの?』と聞いたら、『ハゲてる、髪長い、オバケ、見える。この辺りにいるよ』」(Aさん)
落武者の霊はもう見られない?
「ああなるほど、落武者かと気づきました。
僕は怖くなり、『僕は大丈夫?』と聞いてみると、『アナタは大丈夫』と言われましたが、近くに戦人塚や桶狭間があるので、あながちおかしくはないかなと。
戦う人と書いて戦人塚ですが、1,000人ほどを供養するとも聞いたことがあります。
その地区は前後といい、前も後ろも死体だらけだから前後と書きます。
この界隈に落武者の霊がいてもおかしくないんですが、最近では落武者の霊の期限が切れてきたと、誠さんがおっしゃってましたが」(Aさん)
以前、番組で落武者の霊を見かけることが少なくなったのは、落武者の霊は期限が400年で、今となっては戦国時代から400年以上経っているからではないかという説を紹介しました。
北野は30年以上前、仕事で共演したタレントさんから「落武者の幽霊を見た」という話を聞いていましたが、最近では怪談イベントでもその手の話はパッタリ聞かなくなったそうです。
外国の幽霊は気づかれない?
ただ、日本人にはすぐイメージできる落武者ですが、外国人には霊を見てもそれが何なのかよくわからないかもしれません。
北野「今は外国人労働者が多いじゃないですか。ある廃墟を片付けている時に、作業の邪魔をする着物を着た女がいると。
日本人からしたら典型的な幽霊にしか見えへんけど、外国人労働者からしたら、『ボヤーっとして邪魔するんだよ。親方、あれは何なんだ?』って。
日本人の典型的な着物を着た幽霊の概念が外国人労働者にはないから、『(作業現場に)入ってこさせたら困るよ、おばさん』っていうことに」
確かに知らなかったら怖いとは感じないですが、逆にこちらも外国の霊に会っても怖くないかもしれないですね。
(岡本)