有名企業や公的機関を騙るメール、見破るポイントは送信時刻!
『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)で不定期に放送されているのが、「オレオレ詐欺」のコーナー。オレオレ詐欺に限らず、世の中にはびこるさまざまな詐欺について、パーソナリティのつボイノリオと小高直子アナウンサーが、注意喚起の目的も含めて紹介しています。ニュース番組や新聞を見て、「なんでこんな詐欺なんかに引っかかるのか?自分は大丈夫」と思っている方にこそ、聞いてほしいコーナーです。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く新生活から何か月経ってもやってくる
入学や就職、転勤などで新生活が始まる4月は詐欺に狙われやすい時期ですが、今もなお魔の手は伸び続けています。
「新生活が始まった人で(狙われることが)多いのが、東電や東京都水道局の詐欺メールが多発していると、4月から5月にかけてニュースになっていました。
いまだに東電の詐欺メールが送られてきているのですが、我が家は中部電力なので、送られてきても絶対に引っかかりません。
ニュースになったんだから、やってる奴はやめろと言いたいです」(Aさん)
つボイも同じく、日に3、4通、東京電力や東京都水道局、最近はヤマト運輸を騙るメールがやってきていると語りました。
これらが朝起きた時に届いているため、つボイは「外国から送ってるんと違うかなあ」と推測しました。
東京に関係ないのに
有名企業を騙るのは詐欺の常套手段で、各社の公式サイトでは騙されないよう注意喚起が掲載されています。
Aさんが書いたように、東京電力や東京都水道局を騙るメールを地方に送ったところで意味はありません。
しかし、つボイは「日本の人口が1億人とするなら東京都は1千万人で、10通送っても1通は有効なわけですから」と、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる戦法だと分析。
さらに小高も「こどもが東京の大学に下宿していて、光熱費はこっちで払ってることがある」と、地方在住者でも引っかかる可能性があることを指摘しました。
再配達の連絡にも要注意
宅配業者の場合は全国区ですので、注意が必要です。
「私も詐欺メールが来ました。『ヤマト運輸です。ただいま荷物をお届けに伺いましたが不在でしたので、下記URLにアクセスして再配達の手続きをお願いします』という内容でしたが、このメールが届いたのは朝の4時。
こんな時間に配達があるわけがないと気づいたのですが、いったいどこからメールを送ってるのでしょうか?バカだなあと思っていたら、またヤマト運輸から届きました。
『ヤマト運輸のイトウです。楽天市場からのお荷物を預かっておりますので、下記URLより連絡してください』
ちょうど楽天に頼んでいたものがあるのでビックリしまして、急いで楽天に問い合わせたところ、郵便で届くとのことで、これも詐欺でした。
少しメールの内容を変えたりしてきて、詐欺野郎も頑張ってるなあと妙に感心しました」(Bさん)
ショートメールは怪しい
もし宅配を依頼していて宅配業者や通販業者からメールが届いた時、営業所などに直接問い合わせればいいですし、通販サイトや配送会社側では現在運んでいる地点の情報を提供していますので、そちらで確認した方が良さそうです。
また、あらかじめ再配達通知サービスに申し込んでいれば、メールやLINEなどで連絡が来る場合もありますが、少なくともショートメールで通知が来ることはまずありません。
当てずっぽうの電話番号で送ることができるショートメールは、詐欺に使われるケースが多いので、十分に注意が必要です。
(岡本)