もうすぐお盆休み!気になる今年の高速道路渋滞
あと2週間弱でお盆休みですが、帰省やレジャーで車を使う人にとって気になるのは高速道路の渋滞。新型コロナが5類になって2年目となった今年は、やはり移動する人は多いのでしょうか。7月30日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、NEXCO中日本から高速道路ドライブアドバイザー東海地区担当の林修平さんが、東海地方で渋滞を回避するポイントについて解説しました。聞き手はパーソナリティのつボイノリオと、小高直子アナウンサーです。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く渋滞のピークはいつ?
これまで番組に何度も出演している林さんに、まずはあらためて高速道路ドライブアドバイザーの役割について尋ねました。
主な役割は高速道路の渋滞予測と、渋滞を回避して高速道路をより安全に快適に走行する方法の発信。
予測情報をチェックしてあらかじめ対策をすれば、渋滞はある程度避けられるため、そのための情報を提供するのが目的です。
気になる今年の渋滞予測は?
林さん「今年は8月10日から15日に渋滞を多く予測しており、特に8月10日が最も多いです」
今年の10日は土曜日ですので、休みの初日でこの日から出かけるという方も多いと見られます。
各道路ごとの予測
具体的に各高速道路の渋滞予測を紹介する林さん。
まず東名・新東名・名神の各高速道路について。
名古屋や関西方面に向かう下り線では、新東名の岡崎付近で最大25km、東名の岡崎付近や名神の一宮付近で最大15kmの渋滞を予測しています。
東京方面へ向かう上り線では、一宮付近で最大15km、岡崎付近で最大10kmを予測しています。
伊勢湾岸道は三重方面へ向かう下り線では、長島付近で8月10日から12日に最大20kmの渋滞、それ以外の日は毎日10kmの渋滞を予測していて、こちらも混みそうです。
東名阪道、伊勢道の名古屋方面へ向かう上り線では、亀山付近で最大10km、芸濃付近で最大15km、どちらも夕方に渋滞を予測していて、時間帯によっては断続的に最大25kmまで広がる可能性があるとのことです。
渋滞を避ける方法
渋滞が予測される時期や場所はわかりましたが、避けるにはどうすれば良いのでしょうか?
林さんが一番良い方法として挙げたのは、やはり渋滞が予測される日や時間帯を事前に確認した上で、出かける日時をずらすこと。
今のうちに日程が変えられれば良いのですが、もう予定が決まっていて日は変えられないという場合は、時間帯を少し変えるだけでもある程度効果があるようです。
それでも渋滞にハマってしまった時はどうすれば良いのでしょうか?
林さん「まずむやみな車線変更はせず、走っている車線をキープして走行してください。むやみな車線変更は追突事故を引き起こすだけではなく、渋滞悪化にもつながってしまいます。
それと、渋滞の最後尾では追突事故が発生しやすく、死亡事故につながる割合も高くなっています。最後尾に着く時はハザードランプを点灯させて、後続車両に注意喚起を行うことが重要です」
事故を起こさないために
ハザードランプは他の車両に向けて「ありがとう」の意味で使うことが少なくありませんが、本来はメッセージではなく危険を知らせるためのものです。
また、追突事故を起こさないためには、普段から十分な車間距離を意識した運転が大切です。
例えば時速100kmで走行する場合は100m必要と言われていますが、実際の100mがどれぐらいかは、目印がないとよくわかりません。
実は走行車線と追越車線の間に引いている白線が8m、白線の間隔が12mですので、5セットが目安となります。
また、車内でも「前の車と間隔が狭くなっている」や、「ちょっとスピード出し過ぎじゃない?」といった声かけも大切とのことです。
最後に林さんは「お盆期間は特に渋滞予測を事前にチェックし、時間をずらすなどいつも以上に渋滞回避を意識していただきたいと思います。渋滞回避が事故の回避にも繋がることも忘れないでください」とまとめました。
(岡本)