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新しい再生医療の「幹細胞治療」「PRP療法療法」の違いは?

新しい再生医療の「幹細胞治療」「PRP療法療法」の違いは?

毎週木曜日の「CBCラジオ #プラス!」では多治見スマートクリニックの整形外科専門医 福田誠先生が健康的な膝について解説しています。6月20日の放送では、膝関節の再生医療のひとつである「幹細胞治療」と「PRP療法」の違いについて紹介しました。

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違いは使う成分と費用

膝関節の再生医療に用いられる「幹細胞治療」と「PRP療法」との違いはなんでしょうか?

まず「幹細胞治療」は名前の通り幹細胞を使った治療方法です。
一方の「PRP療法」は自分の血液の中にある血小板という治る力の成分を濃縮し、膝に注射する治療方法です。

どちらも再生医療に対する新しい治療ですが、このふたつの治療法の違いは、使う成分が違うこと。

PRPは血液を使い、幹細胞は身体の中の細胞を使います。

幹細胞そのものは身体の様々なところにありますが、治療の際は脂肪から幹細胞を採取する、あるいは骨盤に針を刺して骨髄幹細胞を抽出する2通りが主流です。
現在日本では、お腹から脂肪を取り出し、脂肪から幹細胞を抜き出し、専門の施設で増やして投与する方法が主に行われています。

再生医療は自由診療ですが、費用は大きく変わります。
施術する施設にもよりますが、「PRP療法」は1回5万円ほど、「幹細胞治療」は手間がかかるため、100万ほどの費用がかかります。

さらに培養を別の会社に委託している場合は、採血から投与まで数週間と時間がかかり、委託費の分、患者が負担する費用が増えてしまいます。

再生医療は定期的に継続することで効果が期待できますが、値段が高く、継続しにくいのが現状です。

今後の技術に期待

福田先生の病院では細胞培養加工施設の承認を得て、院内でPRPを作成し、採血したその日に治療を受けられることや、別の会社に委託をしない分、治療費を抑える工夫をしています。

福田先生は「道半ば」と言いますが、治療費を下げることで患者が繰り返し治療を受けられるように医療現場の人達も努めています。

幹細胞は脂肪の中なら幹細胞でいられますが、外のお皿の上で増やそうとした時に幹細胞のままでいられることが難しいとのこと。
体外で増やすという面ではまだまだ技術的な革新が必要ですが、その実現が待ち遠しいところ。

技術班と医療スタッフの努力で、さらに再生医療を受けられやすい環境となるといいですね。
(ランチョンマット先輩)
 

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