初の女子選手誕生!女子の活躍が増えてきた高校野球界
愛知では6月29日に地区予選が始まる全国高校野球選手権大会。4連覇に挑む愛工大名電高校(愛知工業大学名電高校)野球部に、この春初めて女子選手が入部しました。女性進出は社会だけではなくスポーツでも進んでいます。6月19日放送の「CBCラジオ #プラス!」では、CBCアナウンサー永岡歩と三浦優奈、つボイノリオが野球と女性選手について語りました。
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強豪野球部に入部した口田美羽さんは、当初はマネージャーとしてチームを支えるつもりでしたが、中学まで選手だった経験を監督に買われ、初めて女性選手として入部しました。
口田さんは俊足が持ち味。
男子選手が多い中、小学校4年生からはレギュラーで試合に出場するほど優秀な選手でした。
高校生になり、甲子園でスコアを書きたいとマネージャーでの入部を考えましたが、監督に挨拶した時「マネージャーと選手両方やらないか」と誘われたそうです。
今のルールでは硬式野球の公式戦には女性は出場できません。
それでも選手として野球が上手くなりたいという思いで田口さんは選手として入部しました。
「ルール変えて甲子園で女子もやってほしい」とつボイはエールを送りました。
女子選手のプレー機会が増加
野球において女子選手の裾野は広がっています。
日本中学校体育連盟によると、中学の軟式野球の生徒数は、昨年度までの10年間で男子の数は半減していますが、女子の数は約3倍の4,271人に増加。
やりたかったのにやれる場所がなかった女子生徒がプレーできる場所が増えてきたことが要因と見られます。
また、甲子園大会ルールも徐々にですが緩和されてきています。
2017年春からは女子部員も大会前の甲子園での練習参加が認められ、2022年夏には試合前のノックのボール渡しが許可。
2023年にはノック自体も女子選手ができるようになりました。
つボイは「ケチくさい!もっとはよ広げてかんかい」と喝を入れるも、女子プレーヤーの参加は増えつつあります。
水泳部だった永岡は「陸上部や水泳部は男女一緒に練習してるのだから、他の部活も一緒にやってもいいのでは」とコメントしました。
戦時中に女子プロリーグ?
つボイは1992年公開の映画「プリティ・リーグ」を見て、アメリカではかつて女性のプロ野球リーグがあったことを知ったそうです。
戦争で男性が戦地に行ってしまい、1943年から1954年にかけて女子プロリーグがありました。
アメリカも当時男社会でしたが、職場を離れて戦地に行ったため女性も家庭にいるだけではと、女性のプロ野球リーグを作ったということです。
戦争という悲しいきっかけでしたが、女性プレーヤーが活躍していた時代もありました。
女性の参加だけではなく、男性の参加も増えてきました。
プロ野球のチアリーディングといえば女性ですが、オリックス・バファローズでは球団初となる男女混合パフォーマンスグループが結成されます。
これからも男女の垣根をなくすことで、スポーツがより盛り上がりを見せそうです。
(ランチョンマット先輩)