6月19日放送の『北野誠のズバリ』（ＣＢＣラジオ）、この日のテーマ「なんでやろ!?」には、お気に入りのYouTubeチャンネルにちょっとがっかりしてしまったというリスナーAさんから投稿が寄せられました。あんなに大好きだったのに、あることをきっかけに興ざめしてしまったというのです。

「みんな買ってねワンワン！」

「YouTubeで面白い柴犬の動画がありました。ちょっとお間抜けな柴犬の動画で、飼い主さんが話しかけると柴犬くんの声を代弁した関西弁のキャプションが入ります」（Aさん）

「面白いし、ほっこりするな」と思って、Aさんはまめにその動画を見ていたそうです。

登録者が増え、人気が出てきたなと思った頃、動画でその柴犬君がこんなことを言い出したといいます。

「今日は皆さんに嬉しいお知らせがあるワン！なんと僕のグッズができましたワン！ポストカードに缶バッジ、そしてトートバッグもあるワン！みんな買ってねワンワン！」

「いや…動画が好きだっただけでグッズはいらないし。そういえば以前よく見ていた、飼い猫のイラストを書いたブログも、人気が出だした頃『LINEスタンプを発売するニャー！』ってやってたな」（Aさん）

これはまさに“あるある”です。

動画もつまらなく感じる

「ちょっとバズりだすと、みんな儲けに走っちゃうのは人間のサガなんでしょうね。しかもここまで露骨にこれをやられるとちょっと興ざめするし、何となく動画の質もワンパターンでつまらなく感じるのはなぜでしょうね」（Aさん）

「まあ、努力を形にしたいっていうのはあるんでしょうけどね、せっかくだからって」と笑う松岡亜矢子と、「しょうがないな」と達観した様子の北野誠。

北野「もうこれしょうがないですよ。僕らもそうですけど、みんなそうなっていくんです」

松岡「なっていくし、声をかけてくる人もいるんでしょうね。『こういうのしませんか？』って言ってね」

金のにおいのするところに、人は集まるものです。

バズると群がる

ここで北野が思い出したのは、きくちゆうきさんの4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』。

コマの枠外に「〇日目」「死まであと〇日」と記されたワニの100日間を、カウントダウン形式で描いた漫画です。

Twitter上に掲載された同作は大きな注目を集めましたが、感動の最終回を迎えた直後に「いきものがかり」とのコラボムービーが公開。

映画化、グッズ販売、ポップアップストアのオープンなど、さまざまなメディアミックスの展開が立て続けに発表になったことから、批判を浴びてしまいました。

北野「最初ちょっと笑ってるだけやったのに、気が付けばえらいことになりましたからね。何かバズり出したらみんなワーッてなって。『そういうのやりませんか？』っていう話が出てくるんですよね」

松岡「そりゃね、みんなそういうものですからね。いろんなものが群がってくるんですよ、きっと（笑）」

人気が出るとは、どうやらそういうことのようです。
（minto）