グランパス、天皇杯でまさかの無得点敗退!
カップ戦であるルヴァン杯はベスト8に進んだ名古屋グランパス。もうひとつのカップ戦・天皇杯もJリーグ各チームが登場する2回戦が行われましたが、果たして初戦となる2回戦を突破できたのでしょうか?6月17日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』より。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴くまさかの敗戦にショック
まず12日、ホーム・豊田スタジアムで天皇杯2回戦・JAPANサッカーカレッジ(新潟県代表)と対戦したグランパス。
残念ながら0₋1で敗戦し、早々に天皇杯敗退が決まってしまいました。
城所「1点も入れられないという悔しさ。相手が新潟代表とは言っても、アマチュアチームにプロチームが負けたという苦しい気持ちでしたね」
リーグ戦ではなかなか出場機会がなかった若手主体でスタメンを組んでいたこともあって、内心「どうだろう?」という思いはあったと言います。
逆に言えば、アマチュア相手に結果を出せなかった若手やサブ組は、なぜリーグ戦で起用されていないのか、主力組との差は何なのかを理解して奮起しなければ出番はなかなか回ってこないでしょう。
城所も「仮定は無意味だけど」と前置きしつつ、「もし先制できていたら…もしもう少し違うメンバーで臨んでいたら」と考えてしまうそう。
ただ、ケガ人の多さと、リーグ戦のために主力を温存して休ませることを考えれば仕方なかったのも事実。ベンチメンバーには主力組も数名おり、後半交代で出場しても勝てなかったのが全てです。
3冠の夢が消える
グランパスは、過去にも天皇杯で何度かアマチュアに負けた実績があります。
城所「まぁ…2019年の天皇杯で鹿屋体育大学に0₋3で敗れた記憶があります。今回は3点入れられなかっただけマシだとも思えるけど…でも悔しい」
天皇杯優勝チームには、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)への出場権が与えられます。敗退した悔しさと、3冠(J1リーグ戦優勝・ルヴァン杯優勝・天皇杯優勝を同年に達成)の夢も潰えた悲しさ、ACL出場権獲得の道がひとつ失われたことは重く受け止めていました。
ただ、ACL出場権はリーグ戦3位までに入れば獲得できます。
まだリーグ戦は前半戦が終わっていないため、狙っていきたいところですが現在の順位やけが人の多いチーム状況を考えると厳しい一面もあります。
今回、天皇杯で他に敗退したJ1チームは黒田監督の言動や荒すぎるプレーで批判が殺到する町田ゼルビアや、ジュビロ磐田などがあります。(浦和レッズは、昨年の不祥事で今年天皇杯の出場権がはく奪されています)
これでリーグ戦とルヴァン杯でいい結果を挙げて結果オーライとなるでしょうか?
リーグ戦でも勝利は遠かった…
16日はホーム豊田スタジアムでJ1 第18節・湘南ベルマーレ戦。こちらの結果は1₋1の引き分けでした。
城所「前半33分にグランパスのFW永井謙佑選手が先制していけると思ったんですけど…これから追加点というところで、相手に決められてしまって。不甲斐ないというか悔しい気持ち」
相手に同点に追いつかれたゴールは、ある一面から見れば不運な要素もありました。ボールの軌道が主審に当たったことでグランパスの選手が防ぎきれず、そのままベルマーレの選手にゴールを決められたのです。当然、グランパス側は猛抗議しますが認められませんでした。
また、この試合の主審は山下良美主審。Jリーグ初の女性主審で今年のパリ五輪でも審判として参加予定ですが、この試合の采配については疑問が残る点もあったと言えそうです。
17日時点のグランパスの順位は9位。
次の試合は、22日にJ1第19節アウェイ・味の素スタジアムで17日時点11位の東京ヴェルディと対戦。この試合で、前半戦は折り返しとなります。
これ以上、ケガ人を出すことなく名古屋グランパスが勝つことを願うばかりです。
(葉月智世)