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ニジマスからキングサーモンが誕生!養殖技術が未来を救う

ニジマスからキングサーモンが誕生!養殖技術が未来を救う

先月、東京海洋大学の研究チームが、一生に一度しか産卵しないキングサーモンの卵をニジマスに繰り返し産ませることに成功したと発表しました。気候変動や乱獲による食料危機もあり、サーモンに限らずさまざまな養殖技術が研究されているようです。6月8日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、CBCアナウンサー竹地祐治と山内彩加、つボイノリオが「海洋生産物の養殖」をテーマに語ります。

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あなたの魚の好みは?

ニジマスは川魚、キングサーモンは海の魚ですが、実はもともとマスとサケは一緒の生き物です。
海に出るか川に残るかを決め、成長過程が変わるとニジマスは何度でも産めますが、キングサーモンは一度しか産卵しません。

そこで研究チームがニジマスにキングサーモンの身体機能の一部分を移植し、一生に一度しか産めないキングサーモンをニジマスに何度でも産ませることに成功しました。

寿司ネタとしても人気のサーモンですが、総務省の家計調査の結果でもサーモンとマグロ人気が表れています。
2021年~2023年の期間で1年間に1世帯が食べる魚の量のランキング1位は、女性とこどもに根強い人気のあるサケです。
1年間に1世帯で2363g、値段にすると5千円ほど。

70代のつボイにはサケにネガティブなイメージがあるそうです。

つボイ「昔の頃弁当に、シャケの切り身がひとつだけ…ちょっと貧しいイメージがあるんですよ。マグロはリッチな感じ。サケはイメージ的に、この年代だけですよ、ちょっとな…というのがあって、あんまり食べる気がしない」

2位はつボイ世代が好きなマグロで1733g(値段5220円相当)、3位はブリの1400gでした。
人気のあるサーモンが養殖によってより食べやすくなりそうです。

海洋水産物の養殖は他にも

竹地がこどもの頃50億だった世界人口は今や80億に。
人口が増えても海の量はほとんど変わりません。そのため、海洋水産物を捕りすぎてしまう問題に直面しています。

その問題を解決しようと、キングサーモンのように、海洋水産物を陸で育てる動きが盛んに行われています。

その一例が「信州サーモン」で、ニジマスとブラウントラウトを交配させたものです。

「信州サーモン」は誕生当初こそ受け入れられませんでしたが、出荷するうちに当初の10倍以上が販売されるようになりました。
昨年軽井沢で開かれたG7サミットの食事でも提供されるほど、「信州サーモン」は普及が進んでいます。

また、陸地でフグの養殖が行われるようになりました。養殖フグには毒がないため、調理師免許がいらないのもメリットです。

他にもキャビアが山の中で養殖されているなど、これからは海の幸を陸で獲る手法にどんどん変わっていくかもしれません。

次に養殖で普及しそうな魚は?

次は何の養殖が盛んになるのでしょうか?

竹地によると、完全養殖で知られる「近大マグロ」は、数が増えて良質なものが獲れているそうですが、現在の問題は餌にあります。
これまでサバなどの生き餌を与えていましたが、サバの乱獲に繋がることが課題となり、代替できる餌を探しているとのこと。

またウナギの完全養殖も2010年に成功しています。
近畿大学も養殖に成功しており、実用化ができれば減少の一途を辿るウナギの持続的供給に期待できます。

竹地「マグロ、日本鰻が、これからの夢となるんじゃないでしょうか?」
(ランチョンマット先輩)
 

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