シーズン到来!「渓流釣り」の前に確認しておきたいルール
釣りが趣味、または好きな人にとって、大漁はうれしいこと。しかし、環境破壊や乱獲などによる漁獲量の減少などによって、様々な規制をすることが増えてきました。6月5日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、岐阜県のある川の釣り規制について、つボイノリオと小高直子アナウンサーが話題にします。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く石徹白川の規制
リスナーからの投稿です。
「新聞に『岐阜県郡上市の石徹白(いとしろ)川で釣った魚の持ち帰りを10匹に制限することにした』とありました。私はこの方針に大賛成です」(Aさん)
つボイ「本当ならもう、いっぱい釣れた!ってなるのがうれしいと思うんですけど。Aさんは10匹の制限に賛成だと」
小高「これは、6月3日の中日新聞ですね。石徹白川は、岐阜県と福井県をまたぐ九頭竜川水系の川なんです。ヤマメやアマゴの渓流釣りが人気で、今回の記事にあるのは石徹白漁業組合が管轄する岐阜県内の釣り場での話になります」
記事によれば、今シーズンからの規則改定で、魚の体長16センチ以上の魚を1日に持ち帰ることができる数を10匹までに制限。
15センチ以下の小さな魚を釣った場合は禁漁。もし釣った場合は川へリリース(放流)する必要があるとのこと。
未来へ生態系を残すため
九頭竜川水系は、美しい清流としても知られています。ヤマメやアマゴが生息しているのが何よりの証拠。
今回の規制は、乱獲で生態系が壊れてしまわないようにするための対策でもあります。
つボイ「釣りが趣味だという方は、この規制をちゃんと守ってもらいたいですね」
小高「自然と生態系を守るために作った規則ですから」
以前から魚を獲りすぎないように心掛けていたというAさん。
「以前は月イチくらいで、岐阜の板取川の最上流の谷へイワナやアマゴを釣りに行っていました。私は大きめの魚が釣れれば満足して竿をたたんでおりました。家族で食べられる分だけつれれば十分です」(Aさん)
もともとAさんは食べる分しか釣らなかったので、今回の規制は未来へ生態系を残す意味で大賛成とのこと。
アイヌの教え
釣りに行った以上「せっかく来たんだからたくさん釣らないと損だ」と考える方もいるでしょう。
小高「でもその考えを捨てて、美しい自然の中で遊ばせてもらうという気持ちで渓流釣りに行くのがいいと思います」
つボイ「アイヌの人の言葉で、『川に3匹のサケがいます。その内1匹は俺のもの、あと1匹は熊のもの、最後の1匹は神様のもの』ってあるんです。アイヌの人は3匹取れても1匹しか持って帰らないっていうのに感動して、昔からSDGsやっているんだなと思ったことがあります」
先人たちがこうして乱獲せずにいてくれたからこそ、今の私たちに引き継がれてきたとも言えます。
未来の世代のために、持続可能な形で渓流釣りを楽しんでほしいと締めくくった2人。
漁獲量低下による禁漁や制限をかけるところが増えている今、釣りの前にしっかりとルールを確認し、決められた範囲内で楽しむようにしてほしいと呼び掛けました。
(葉月智世)