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膝の痛みに効果的!新しい再生医療「PRP療法」とは

膝の痛みに効果的!新しい再生医療「PRP療法」とは

毎週木曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、多治見スマートクリニック整形外科専門医の福田誠先生が健康的な膝についての情報を紹介しています。6月6日の放送では、膝関節の新しい再生医療「PRP療法」について詳しく紹介しました。

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PRP療法とは

PRP(Platelet Rich Plasma)療法は、血液の中にある血小板を利用した再生医療です。

血液の中にある人間の治る力を濃縮し膝の中に注入することで、これまで治りにくいとされていた膝軟骨や半月板、靱帯の老化を予防したり、自然治癒を促進することが期待されている新しい再生医療のひとつです。

PRP療法は自分の血液の中にある成分を使って膝に注射するため、他人の血液や薬剤を使わない分副作用などが少なく、安全性が高いのがメリットのひとつ。
また、細胞を元気にしたり血流を良くしたりする成分が豊富に含まれています。

最近では膝以外にも、胎盤の機能が低下した高齢の妊婦にPRP療法を使い、胎盤を元気にする治療も行われているとのこと。
特に妊娠をすると、胎児への影響を考慮して多くの薬剤が使いにくくなりますが、その中でもPRPは妊婦にも使用できるほど、副作用が少ない治療です。

プロスポーツでも民間でも

多くのプロスポーツ選手も治療を受けているというPRP。五輪の世界でも多用されています。

薬剤を使うドーピングが問題になりがちな五輪。
風邪薬だと思っていたけどそこに禁止されている物質が含まれていたなど、図らずしてドーピングしていたケースが毎回問題になります。
そのため、薬剤を使わないPRPはドーピングの疑いにならない治療として重宝されているということです。

プロの世界だけではなく、民間医療でもPRP療法は取り入れられています。

多治見スマートクリニックでは、膝の軟骨がすり減る変形性膝関節症の進行を予防したり、半月板や軟骨が傷んでしまった患者に対して使用。
半年に1回ほど定期的に投与することが変形性膝関節症には良いとされています。

効果が出るのはどれくらい?

PRP療法の効果を実感できるようになるには早くても2週間。ある程度時間がかかってしまいます。
福田先生はPRPを畑の肥料に例えました。

福田「肥料を入れてからいきなり芽は育ちません。土に栄養が行き渡り苗や種を植えたり…。芽が出るのは2、3週くらいかかる」

効果が出るまでに時間がかかる治療のため、膝がひどく痛くなる前、違和感を覚えた時などの早めの治療がおすすめです。

治療費は?

新しい再生医療であるPRP療法は国の健康保険を使うことができない自由診療にあたります。
そのため1回のPRPの注射で15万~30万ほどの費用がかかり、アスリートや一部の患者しか受けることができません。

しかし福田先生によると、今では価格が改定されてより治療が受けやすくなったそうです。

福田先生のクリニックでは、院外で作っていたPRPを院内で作成することでコストを大幅に削減しました。
さらに治療を始めやすいように、毎月5,980円で年間2回のPRP治療とリハビリがついた医療サブスクリプションの提供を開始。
新しい再生医療をより多くの方に提供できるよう努めています。

PRP再生医療学会があるように国内でも研究されているPRP。
今後はさらに濃度と成分を調整する機械が生まれ、未来の再生医療の手段がどんどん出てくると福田先生は期待しています。

随分前に諦めていた膝の悩み。
今一度医師に相談してみてはいかがでしょうか?
(ランチョンマット先輩)
 

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