ピン芸人・酒井直斗、工科高校を訪問してうらやましく思ったことは?
自動車産業が経済を支えている愛知県では、2021年4月に県立の「工業高校」13校の名称が一斉に「工科高校」に変更したことをご存知でしょうか?科学の知識も学び、技術革新に対応できる人材の育成が目的で、工業高校の名称を一斉に変更するのは全国で初めてだということです。5月29日のCBCラジオ『酒井直斗のラジノート』では、ピン芸人の酒井直斗が、愛知県立名古屋工科高等学校(名古屋市南区)を訪問したことを報告。自分の高校時代と、いまどきの高校生の差に驚いたことを話しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く高校時代の恩師と食事
愛知工業大学名電高校(名古屋市千種区)を卒業した酒井、最近高校時代の担任の先生と食事に行ったそう。
卒業後約12年振りに2人で食事をし「うれしいよ、こうやってご飯に行けるなんて」と喜んでくれたといいます。
酒井「先生は『俺、酒井のお笑いライブのチラシとかを手に入れたら、学校の回覧板でまわしているんだよ』って言ってくれるの。すごくない?『俺の教え子でお笑い芸人で頑張っている子がいるから、ライブに行きたい人がいたら俺に声掛けて』って言ってくれてるんだって」
先生は、酒井が高校時代から芸人活動をしていたことも知っていて、卒業後も応援してくれていることがありがたいとしみじみ。
しかし、実際に先生に声をかけてきた人の実績はゼロ。
酒井「せっかく応援してくれているのに申し訳ない(苦笑)」
訪問した高校にリスナーが
そもそも、酒井が恩師と食事に行こうと考えたのには理由がありました。
実はこの番組で愛知県立名古屋工科高等学校(名古屋市南区)を訪問したことがきっかけだったとのこと。
酒井「久しぶりに学校訪問に行ってきて、楽しかったんだけど。この番組のリスナーの中に名古屋工科高校の生徒がいたらしいんだよ」
中学生の頃からこの番組に度々メッセージを送ってくれているというAさん。
酒井がX(旧Twitter)をチェックしていると「酒井君と会えなかった。悔しすぎる」(Aさん)というつぶやきを発見したのでした。
学校訪問を振り返り「いろいろとすごかった」と酒井、同じ工業系高校出身の酒井にとってはなじみ深かったようです。
壊れたものを修理してくれる教室
校内にいくつも建物が並ぶ中、最初に案内されたのは鍛造(たんぞう)実習室。
ここは、昔で言えば刀鍛冶のように熱した鉄を打ったりするところで、現在は溶接などの金属加工をする教室だとか。
教室内は金属を打ち付ける音が響いているなど、さながら町工場のようだったと振り返りました。
酒井「鍛造実習室を出たら、なぜか廊下に脚が壊れた卓球台が置いてあるの。てっきり収納場所がないから廊下にものを置いてるんだとばかり思っていたけど、違ったんだよ」
学校の先生に聞くと、壊れたものが学校中からこの鍛造実習室の前に運ばれてくる習慣があるとのこと。
壊れたものをこの教室の前に置いておくと、いつの間にか溶接で修理してもらえるということを聞き「さすが普通科とは違う」と酒井。
修理したい人と、溶接の実習経験がしたい生徒の間でいいバランスが取れていると驚きます。
他にも、様々な生徒に話を聞いた酒井でしたが、個人的にいいと思ったのは「最近は工業高校にも女子生徒が増えてきてて羨ましい」ということ。
自分が高校生だった頃はクラスに女子生徒はひとりかふたり。クラス内でヒエラルキーが高いイケメンが女子と付き合っていたそう。
酒井は「女子とお近づきになる機会すら与えられていなかった」と苦い思い出を振り返りました。
(葉月智世)