フォロワー280万人 噂の「ぱっか~んオムライス」を作る神技魔術師に密着
食べたお客さんが “おいしい”ではなく“楽しい!”と口をそろえて言う、オムライスの魔術師と呼ばれる神谷敢太さんのオムライス。甘みの強い岡崎卵を使ったメニューが大人気のお店「とろ〜り卵のオムライス さん太」は、地域の人のみならずSNS上では海外に多くのファンが存在します。人気の秘密を探るべく密着取材しました。
TikTokフォロワーには海外の人も多数
愛知県岡崎市にあるオムライス専門店「とろ〜り卵のオムライス さん太」。約1年での岡崎市の人口38万人の約7倍、280万人以上のファンを獲得しました。
神谷さん「TikTokは海外の方から多くフォローしていただいている。アメリカ・タイ・台湾…日本の方も、もちろん多いですけど」
フォロワーの数280万だけでなく、「いいね」の数も7,000万を超えています。
その理由は、名物メニューの「ぱっか〜んオムライス」。
ライスの上に乗ったオムライスへナイフを入れた瞬間、きれいに開く様子が撮影された動画は、食欲をそそると大バズりしました。
海外にはオムライスを食べる文化がない地域もあり、物珍しさから外国人のフォロワーも多くいます。
誰にも真似できない神業
「ぱっか〜んオムライス」は作るのが難しく、神谷さんは1,000回くらい練習を重ねました。エアコンの風があるだけで作れないなど、非常にデリケートで繊細。卵の状態によって火力や焼き加減を調整します。誰にも真似できない技を持った神谷さんは、まさにオムライスの魔術師です。
卵を高速で混ぜながらフライパンを振り続け、とろっとろの状態で表面だけ固まったら、オムレツの形に巻いてタイミングを見て裏返し、少し焼いて完成。しかし、焼き加減を少しでも間違えると「ぱっか〜ん」とならない難しさがあります。
一緒に働く従業員たちは神谷さんの技について「神業」だと絶賛します。
従業員「僕にはできない。オムライスの変態です」
神谷さんしか作れないため、値段は高めですが、お客さんの3割以上が注文するほどの人気です。
SNS映えするさらなる「ぱっか~ん」を考案中
営業後の店内で新メニューの開発にも余念がありません。
SNS映えするよう、ぱっか〜んオムライスの中にチーズと卵黄をそのまま入れて、卵黄までとろ~んとさせるレベルアップバージョンを考案しました。
チーズが溶けるまで焼くため、焼き加減の難易度がさらにアップします。
試食した従業員たちもメニュー化したいと高評価でしたが、百発百中で成功しないため、提供までに時間がかかる難点が…。味は抜群なので、今後のメニュー化はあり得るかもしれません。
神谷さんにとってオムライスはどのような存在かを聞くと、
神谷さん「僕そのもの。身体の半分以上はオムライスでできているんで」
オムライス愛溢れる神谷さんの実感がこもった言葉でした。
CBCテレビ「チャント!」4月19日の放送より。