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使いやすい生理用品は? ナプキンだけではない最新生理用品事情

使いやすい生理用品は? ナプキンだけではない最新生理用品事情

最近様々な種類の生理用品が発売されています。ナプキンやタンポンのほか、吸水ショーツや月経カップなど種類は豊富です。いろいろ選べるのはうれしいですが、「どれがいいの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。仲の良い女性同士でも相談しにくいこの悩み。価格、不快感の有無、使いやすさなど、さまざまな視点で徹底調査。通信簿をつけてみました! CBCテレビ「チャント!」4月13日放送から

生理用品にはお金がかかる!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

厚生労働省が発表した「生理用品の購入に苦労したことは?の貧困」という実態調査では、女性の8.1%が「生理用品の購入に苦労したことがある」と回答。理由に「収入が少ない」「自分のために使えるお金が少ない」などを挙げています。

1回の生理で、昼用と夜用のナプキンをどのくらい使うのか、調べてみました。6日ほどの生理期間に使うナプキンの量は、30個くらいとかなりの量です。ざっと計算すると月に約500~600円ほど、年間だと約6000~7000円の出費です。生理期間を38年とすると、生涯で約25万円もの金額に!

この数字を街の女性たちに見てもらうと「すごく高いですね」「旅行とか、他のことに使えたらいいなと思う」「(使い捨てじゃないものもあるが)25万円と聞いたら、使った方が節約にもなるしエコにもなるのかな」と、さまざまな意見が。

5項目5段階で徹底調査!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

吸水ショーツと月経カップは、使い捨てではない生理用品ですが、ナプキンとはどう違うのでしょうか?番組では、項目ごとに分け、メリット・デメリットを徹底調査しました!(1)1年で比較しての価格の安さ(2)始めやすさ(3)漏れ・蒸れ・臭いなどの使用感(4)装着の簡単さ(5)お手入れの楽さ、の5項目・25点満点で採点します!

まずは基準となるナプキンを採点。安さ3、始めやすさ5、使用感2、装着5、手入れ2。総合得点は17点。始めやすさ、装着の簡単さは満点ですが、つけっぱなしによる不快感と、ゴミ出しの面倒くささはマイナスポイントです。

吸水ショーツは始めやすくて装着しやすい!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

続いて吸水ショーツです。ナプキンやタンポンを付けなくても、ショーツ自体が経血を吸収するので、一日中、普段通りに過ごせます。股の部分は吸水シート、防水シート、防臭シートなどが重ねられていて、3~6層構造が主流です。

気になる漏れ、臭いを実験してみました。一般的に、多い日に出るとされている経血の量50ミリリットルの水をかけてみます。実際にかけてみると、どんどん吸い込んでいきます。水をかけた直後でもサラサラ。ティッシュで押さえてみると、少し水がつくくらいでした。

臭いもチェックしてみます。酢をかけてみましたが、臭いは感じません。さすがに鼻を近づけると酢の臭いがしましたが、離れると酸っぱい臭いはありません。

吸水ショーツを採点。安さ3、始めやすさ5、使用感3、装着6、手入れ2。総合得点は19点。ナプキンより2点高くなりました。値段は、1枚約2000~4000円。2枚買ったとしても1年ほど使えるので、ナプキンと同じくらいの価格に。気になる使用感については、臭いも問題なくサラっとしているものの、少しひんやりする点と、1日履き続けると重たさを感じるという点から、伸び悩む結果に。装着の簡単さは、履くだけなのでナプキンの5点を上回り、まさかの6点!手入れに関しては、ゴミ出しが不要ですが、手洗いしなければいけないのは手間です。

調査結果を踏まえ、婦人科の医師に、吸水ショーツを使用する際のポイントを聞きました。医師によると「多い日は吸水ショーツだけだと心配なので、ナプキンも併用してもらうといいですね。生理の終わりがけなどには便利だと思います」とのことです。

月経カップは安さと使用感の良さが魅力!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

続いて、月経カップ。ゴムや医療用シリコンなどでできていて、小さく折りたたんで膣内に挿入します。カップの中に経血が溜まり、外には漏れない仕組みです。

カップが本当に痛みなく入るのか、大きさはどうなのか、使用感が気になるところです。月経カップの使用歴5年という女性に聞いてみました。使ってみた感想を聞くと「便利で、もう、ないのは考えられない。すごく多い日以外は生理のことを忘れられる」と絶賛です。多くない日だと、朝出かける時に入れなおし、夕方あたりまでそのまま過ごすそうです。

月経カップは、最大8~12時間、入れっぱなしでも大丈夫。念のためのナプキンは着けた方がいいですが、併用するナプキンはあまり汚れないとのこと。汚れた状態で蒸れることが減り、快適になったそうです。

挿入する際に痛みはなく、きちんと正しい場所にあれば使用中も痛みはないという月経カップ。しかし、痛みはないものの、外す時は第2関節あたりまで指を入れて取り出すため、抵抗がある人が多いのも事実。出し入れのときに手が汚れてしまうので、ウェットティッシュは絶対必要とのことです。

月経カップを採点。安さ5、始めやすさ1、使用感5、装着2、手入れ3。総合得点は16点。安さと使用感は5点満点!月経カップは約4000円と初期投資がかかるものの、数年は使えるため、結果的にナプキンより安く済みます。生理の始まりと終わりの2回、消毒が必要なのでお手入れの手間は3点になりました。

婦人科の医師は「月経カップは婦人科の病気の早期発見につながる」と話します。「子宮筋腫とか子宮内膜ポリープといったような病気の方は月経血が多くなります。自分の経血量が多いかどうか、参考にできます」とのこと。膣の大きさは個人差があるので、無理に入れたりしない方がいいとアドバイスしてくれました。

自分に合った生理用品をしっかり選択!

ナプキン、吸水ショーツ、月経カップは、それぞれメリットとデメリットがありました。メーカーによって、吸水ショーツは吸水量が違ったり、月経カップはサイズが違ったり、いろいろな種類が出ています。自分に合うものを探してみて、一番快適だと思えるものを選んでください。

例えば防災リュックに入れるとナプキンはかさばってしまうので、吸水ショーツや月経カップを入れておくといいかも。自分に合った生理用品を、体調や状況に応じて組み合わせていくのが良さそうです。

『チャント!』は、CBCテレビで毎週月~金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。

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