進化が止まらない新感覚シュウマイ 第7世代のシュウマイは“茹でる”
時代と共に進化し続けている「シュウマイ」。常識をこえた新世代シュウマイが登場しているのをご存知でしょうか。中国から日本に到来した“第1世代”から、現在の“第7世代”まで進化した新感覚シュウマイを紹介しました。CBCテレビ「チャント!」4月7日放送から
第1世代の誕生から、全国に広まった第2世代へ
シュウマイが中国から日本に到来したのは、およそ150年前のこと。当時「南京町」と呼ばれた横浜中華街でシュウマイが食べられたのが始まりで、豚肉や玉ねぎなどシンプルな材料を薄い皮で包んだ素朴な味わいの“第1世代”が誕生しました。
1890年代、中国本場で食べられていたものに限りなく近いシュウマイから、日本人の舌に合うよう作られたのが“第2世代”。冷めても旨みがしっかり出るようにと、干し帆立貝柱を入れて独自の味付けにした『崎陽軒(きようけん)』を筆頭に、全国にジャパニズムシュウマイが広まりました。
町中華で発展した第3世代から、お土産に定着した第4世代へ
1910年代、東京・浅草の『來々軒(らいらいけん)』をはじめ、シュウマイが地域の町中華で育まれたのが“第3世代”。
そして、大阪の『551蓬莱』などが駅の売店や百貨店を中心に「豚まんとシュウマイ」をお土産として販売するスタイルを確立。気軽に持ち帰ることができるようになった“第4世代”が定着しました。
家庭で楽しめる第5世代から、地域の名産を活かした第6世代へ
1960年を過ぎると、冷蔵庫・冷凍庫の普及とともに、自宅でも楽しめる冷凍やチルドなどのシュウマイが登場。お土産から家庭用に発展した“第5世代”は、日本人の食卓に馴染みのあるおかずとなりました。
さらに、近年は各地で地域の名産を活かした“第6世代”のシュウマイが誕生。イカや松阪牛を使ったものなど、変わり種のシュウマイがご当地名物として広まりました。
進化を遂げている、注目の第7世代
従来シュウマイは蒸していただくものですが、その常識にとらわれず、蒸す以外の調理法でいただくシュウマイが注目の“第7世代”。水ギョーザならぬ、水シュウマイもその1つです。
愛知・安城市にある『旨いもん食堂 恩』では、シュウマイがスープの中に入った『スープ焚き焼売』をいただけます。今まで意外になかった“茹でる”という調理法で、水ギョーザでは味わえない肉々しさと、皮のプルプル食感がクセになります。
今もなお進化し続けているシュウマイ。意外な調理法で作る個性的な新感覚シュウマイのお店がもっと増えるかも!? みなさんも、第7世代のシュウマイを味わってみてはいかがでしょうか。
『チャント!』は、CBCテレビで毎週月~金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。