その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている！その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目、神戸生まれ東京育ちの松本道弥アナが調査します。
今回は、日本有数の抹茶の産地で、一色えびせんべい・一色うなぎなど名物グルメもたくさんある愛知県西尾市で、地元の愛されフード『イカフライのレモン煮』を紹介します。

リサーチをすると、西尾市の学校給食に登場するメニューで、西尾で育った人にはとても馴染み深く、「大好き」「有名」という声が多く聞かれます。さらに、スーパーマーケットなどでも販売しているため、幅広い層に愛されている料理です。

西尾市では学校給食の人気メニューを飲食店でも食べられる“ワクワク給食プロジェクト”を実施。超人気メニューの『イカフライのレモン煮』は、このプロジェクトを始めるにあたり、真っ先に名前があがった料理でした。

松本アナも『もくもくダイニング　咲々都（ささと）』で『イカフライのレモン煮定食（1，100円）※週替わり お昼ごはん』をいただくことに。イカの甘みとレモンの爽やかさを感じて、食感もしっかりサクサク「子どもも食べやすい味」と実感。飲食店の他、道の駅や弁当店など、扱う店は市内に18店舗ほどあり、それぞれの味が楽しめます。

『イカフライのレモン煮』は、家でも簡単に作ることができます。しょう油（大さじ2）・みりん（大さじ1／2）・酒（大さじ1）・砂糖（大さじ1と1／2）を鍋に入れて軽く煮立てます。沸騰したら火を止めて、レモン汁（大さじ1／2）を入れたらタレは完成。イカフライは冷凍食品を使えば簡単。油で揚げて、タレに絡ませれば出来上がりです。

そして、なぜ『イカフライのレモン煮』が誕生し、愛されフードになったのか？
最初に給食メニューとして考案した元・栄養教諭に話を聞くことができました。
考案したのは、昭和61年頃。名古屋めし“味噌カツ”のカツが、味噌だれに全部絡まっていたことをヒントに、衣のサクサク感が失われず食べやすいレモン風味のタレを作り、イカフライの衣に付けて出したところ、大人気に！西尾市内の給食にも取り入れられるようになりました。40年近く前に考えた給食メニューが、いまや西尾市内の至る所で食べられる愛されフードとなったことに「この仕事をやって良かったな」と語りました。

（4月8日(金)　CBCテレビ「チャント！」より）