大滝ダムの渇水で出現!?奈良県にある“謎の構造物”を調査!
ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、視聴者から番組に寄せられた“調査してほしい道”を徹底調査!バイクで日本を2周したこともある道マニアの松村真人さんが、奈良県にある“謎の構造物”の解明に挑みます。
ダム湖の渇水で出現した“謎の構造物”

松村さんが訪れたのは、奈良県中部の山間部に位置する吉野郡。「国道169号沿いの渇水しているダム湖に、トンネルのような“謎の構造物”がある」とのこと。
その構造物は、大滝ダムの上流を流れる吉野川沿いにあり、国道169号の対岸に位置するそう。さっそく、国道169号を進み目的地へ行ってみることに

武光橋(ぶこうばし)の近くに着くと、水位が低くなったダム湖には、かつて使われていた橋や旧道が現れています。謎の構造物もその一つ。
(道マニア・松村真人さん)
「異常な渇水で、ふだんは水没しているものが出てきている」
まずは、国道169号から対岸にある謎の構造物を確認。トンネルらしき構造物はどこにもつながっている様子はなく、「人工物であることには間違いない」と松村さん。
大滝ダムの敷地ということで管理者に確認してみるも、その存在すら把握していないとのこと。しかし、今回は特別に敷地内への立ち入り許可をいただけたため、対岸に渡り穴に近づいて徹底調査します。
謎の構造物が造られた目的を徹底調査

いつもは水没していて見られない橋台や石垣などを間近で観察しつつ、歩くこと1時間。トンネルらしき謎の構造物に近づいて見てみると…
(道マニア・松村真人さん)
「奥は埋まったというより、普通に掘っていない感じがする。それにしては、入口が柱みたいにモルタルで石を組んであるので、大事にされたものであることは確か」

穴は2mほどで行き止まりになっており、トンネルではない別の理由で掘られたものだと松村さんは考察します。祠だとした場合、ここに繋がる道もなく立地的に通いづらい場所なので、「その可能性は低い」と松村さん。
さらに手がかりを掴むため、周辺を探索することに。すると、穴の真後ろに重要な手がかりを発見したよう。実際に穴の上へ行ってみると…。

(道マニア・松村真人さん)
「木が等間隔で、太さは順に揃っている。切った木を寝かしてある場所もある。ここで切った木を滑らせて降ろし、結んでイカダにして川に流していたのではないか」
松村さんによると、穴の後方には林業の痕跡があり、周辺に道がないことから、脇にある崖を利用して木材を川まで落とし、そこでイカダを組んで他の地域に運んでいたのではないか、とのこと。では、それとこの穴はどのような関係があるのか?

(道マニア・松村真人さん)
「もしかしたら切った木を降ろす際に退避できる場所だったのではないか。林業の人たちの安全祈願に、この穴にお地蔵さんがあってもおかしくない」

かつては林業の作業員たちが使った待避所だと、松村さんは推測します。
近くの集落で聞き込みし、紹介してもらった地区会長さんによると、戦前にマンガンの鉱床を探すために試験的に掘られた穴だと言われているそう。しかし、「火薬庫にしては水面ギリギリの場所だし、金属鉱山の試掘の掘り方とも違う気がする」と松村さん。
古くからこの集落に住んでいても穴の存在自体を知らない方も多く、松村さんはさらに独自で調査を進めます。
マンガン鉱山の資材置き場…?独自調査から考察

地元の林業や自治体などに問い合わせたという松村さん。結論に至らなかったものの、独自調査によると…。

(道マニア・松村真人さん)
「昭和初期と戦後の昭和30年代にマンガン鉱山がいっぱい開発されていたが、マンガン鉱山はもっと山の中腹にあるので、川沿いではないと予測していた。はっきりとしたことは分からなかったが、謎の構造物はマンガン鉱山の資材を置いていた可能性が高いと思う」

松村さん曰く、沢で区切られた境界の端にマンガン採掘用の資材置き場を設置することで、鉱区の目印にもなっていたのではないか、とのこと。穴の入口の補強に使われていたセメントが流通し始めた時期と、マンガン鉱山開発の時期が合致することから、マンガン鉱山の資材置き場が可能性としては大きいと松村さんは考察します。
CBCテレビ「道との遭遇」2026年6月16日(火)午後11時56分放送より





