山中に眠る“120年前の廃隧道”を調査!大分・国東半島沿岸部の国道213号のルーツとなった旧旧道とは
全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道を紹介。今回は、大分県にある“廃道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)※廃道は危険ですので、むやみに立ち入らないでください。
120年前の痕跡が色濃く残る廃道 物流の発展を支えた国道213号の旧旧道とは

江戸時代、大分県の北部に位置する国東半島内を往来するには、船を使うか浦辺(うらべ)往還や大分往還といった山を越える徒歩道が主なルートでした。その後、明治時代になると海岸沿いにトンネル主体の車道が造られます。
中でも国東半島の北エリアは、リアス式海岸が発達した入り組んだ地形のため、海岸沿いに道路を造るのが難しく、両子山(ふたごやま)から放射状に伸びる山をトンネルで貫く形で道路を整備。そのため、トンネルが密集していると道マニアは言います。

物流の発展を支え、国道213号のルーツとなった旧旧道。現在は廃道になっており、道中には明治時代より前に使われていたと思われる峠越えの道も見られます。旧旧道は次第に荒れた山道へと変貌し、道なき道の先には、ひっそりと佇む廃隧道が姿を現します。
明治34年開通!ノミやタガネの跡が残る「竹田津隧道」

石積みされた切り通しの奥に眠るのは、明治34年(1901年)開通の初代「竹田津(たけたづ)隧道」。「延長は360m。大工事だったと思う。中は剝き出し。この状態で大きな落盤がないのもすごい。場所選びのセンスかもしれない」と、道マニアは言います。

この山の地層は石を主体に砂や泥で固まった礫岩(れきがん)からなり、時代とともに風化が進み、石だけが剥き出しになっています。壁面にはノミやタガネの痕跡も見られます。
隧道を抜けてすぐの場所には瓦などが散乱しており、しっかり舗装された道も。昭和2年測量の地形図には建物を示す地図記号が記されています。
近くの集落の方によると、山の上に神様を祀っているため、年に一度、道を整備しているそう。

また、かつて隧道の近くには教会があり、多くの信者が集まって太鼓や鐘を鳴らし祈りを捧げていたそう。しかし、30年前から空き家になり、5年前に倒壊してしまったとのことです。
CBCテレビ「道との遭遇」2026年1月1日(木)深夜0時10分放送より





