高速道路の廃道!?今も遺構が残る貴重な旧本線!中央自動車道の脇を走る“高側道”の旅
ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は高速道路と側道を愛してやまない道マニア歴16年の橋本貴志さんと、山梨県にある高速道路の脇を走る側道“高側道”を巡ります。
解放感抜群!橋の上から見下ろす中央自動車道
橋本さんと一緒に旅をするのは、女優の清水みさとさん。
(道マニア・橋本貴志さん)
「山梨県内の中央道の高側道に行きたい」
「中央道」こと「中央自動車道」は、東京都の高井戸ICから愛知県の小牧JCTを結ぶ、総延長366.8kmの大動脈。
(道マニア・橋本貴志さん)
「時代によって造り替えられたり、新しく安全基準に合わせて更新されたりと、歴史を積み重ねてきた中央道が時代の流れの中で生まれ変わっていくところが面白い」
中でも、橋本さんが「高側道らしい風景が見られる」と言うオススメの側道を目指して、大月市へ向かいます。
大月ICから高速を降り、走ること15分。訪れたのは、賑岡町(にぎおかまち)にある本線すぐそばの側道。2人は、中央道をまたぐ「強瀬(こわぜ)跨道橋(こどうきょう)」の上から本線を眺めてみることに。
(道マニア・橋本貴志さん)
「この開放感がいい。走っているとあまり気づかないけど、上から見ると緩いカーブになっているのもよく見える」
橋の上から見下ろす開放感抜群の高速道路は、橋本さんお気に入りの絶景です。
高速道路の廃道!?今も遺構が残るかつての本線
続いては、橋本さんが訪れてみたいという念願の高側道へ。
(道マニア・橋本貴志さん)
「山梨の中央道の高側道と言えばここ!という、道マニアの中でもかなり有名なポイントがある」
訪れたのは、談合坂SAと上野原ICの間にある側道。橋の上から眺めてみると、中央道本線のすぐ脇に舗装された空間が広がっています。
(道マニア・橋本貴志さん)
「ここは昔、中央道の本線だった場所。今は一般道になっている。高速道路の廃道はあまりないから、非常に貴重な場所」
かつて使われていた中央道の旧本線は、約1.6kmに渡って今も残っています。旧上り車線は一般道として使われていますが、旧下り車線は立ち入り禁止となっており、作業員の研修や防災訓練などに使われているそう。
(道マニア・橋本貴志さん)
「旧本線は東京方面に向かって急な下り勾配と連続したカーブで事故が多かったので、それを解消するため2003年に線形改良工事が行われた」
現役の高速道路であれば歩くことができない場所を、この旧本線は一般道になっているため歩くこともできます。探索してみると、S字カーブになっている様子がはっきり見られる場所も。
さらに、「この先急カーブ」などの注意喚起する黄色の看板や、一般道に比べて強度の高い高速道路用のガードレール、車のヘッドライトを反射させるデリネーター(視線誘導標)なども残っています。
9月5日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より