「白内障」放置すると失明も…早期発見が何より大切!専門医に学ぶ!白内障のサインと治療法

2023年4月16日(日)放送 【第551回】
「白内障」放置すると失明も…早期発見が何より大切!専門医に学ぶ!白内障のサインと治療法

サマリーSummary

ゲスト:松本明子
ドクター:東京歯科大学水道橋病院 眼科 特任教授 医学博士 ビッセン宮島弘子
50代の約半数、80代ではほとんどの人が患うといわれる「白内障」。進行すると、視界が白く霞んだり、外の光を眩しく感じたりといった症状があるそうです。そのまま放置すると失明する事もあるため、早期発見が何より大切なのだとか。そこで今回は、白内障のサインや治療法などを専門医に教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは東京歯科大学水道橋病院 眼科 ビッセン宮島弘子 特任教授です。

今回のテーマは「〜早期発見が何より大切〜白内障のサインを見逃すな!

50代の約半数、80代ではほとんどの人が患うといわれる「白内障」。進行すると、視界が白く霞んだり、外の光を眩しく感じたりといった症状があるそうです。そのまま放置すると失明する事もあるため、早期発見が何より大切なのだとか。そこで今回は、白内障のサインや治療法などを専門医に教えてもらいました。

白内障とはどんな病気?

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

白内障とは、目の中でレンズの役割を果たす「水晶体」が加齢などの原因で濁ってしまう病気。水晶体が澄んでいれば、目に映るものをそのまま正確に認識する事ができますが、
水晶体が濁ると、目に映るものがぼやけたり、正確に認識する事が難しくなったりするそうです。それにより、家の中でつまずくなど日常生活に大きな支障が出てしまうのだとか。

<早期発見が大切!>
白内障は発見が早いほど医師と共に治療計画を立てやすく、より適切な治療を受ける事ができ、目に不自由のない生活を送れるのだとか。先生によると、白内障は手術でほぼ100%治り、初期段階であれば進行を遅らせる点眼薬などもあるそうです。

薄い文字が読みにくい「皮質白内障」

<皮質白内障とは?>
白内障は、水晶体の混濁する場所によって色々な名称があるそうです。そのなかでも多いものの1つが「皮質白内障」です。皮質白内障は、皮質という水晶体の外側にある組織が白く濁る事で生じる白内障。進行すると、視界が霞がかったように見え、明暗を区別しにくくなるそうです。

<早期発見につながる皮質白内障のサイン>
・コントラストが低い文字を読みにくい
皮質白内障は明暗を区別しにくくなるため、コントラストが低い文字を読みにくくなるそうです。

・外の光を眩しく感じる
皮質白内障は、水晶体の周りがくさび状に濁るため、光が乱反射して眩しく感じるのだとか。また、光が乱反射する事で月を見た時に周りがぼやけたり、月が2重・3重に見えたりする事もあるそうです。(※近視・乱視などの症状でも同様に見える場合があります)

色の区別がつきにくい「核白内障」

<核白内障とは?>
核白内障は、水晶体の中心部にあたる「核」が加齢とともに硬くなり、黄色やオレンジに変色してしまう白内障。進行すると、通常なら簡単に認識できる色でも黄色やオレンジのフィルターがかかったような状態になり、似た色が判別しにくくなってしまうそうです。

<早期発見につながる核白内障のサイン>
・似た色が見分けにくくなる
紺と黒の靴下が見分けにくいなど、似た色が判別しにくい場合は核白内障の疑いがあるそうです。

白内障と認知症の意外な関係

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

日常生活において、情報の約8割は目から入ってきています。そのため、白内障によって視力が落ちると脳へ送られる情報量が少なくなり認知症(認知機能の低下)につながる事があるそうです。

不安や疑問をズバリ解決!白内障の手術について

<白内障の手術法は?>
先生によると白内障の手術は、目薬の麻酔を使って行うそうです。注射などはほとんど使わないのだとか。手術では瞳に2mmの穴をあけ、専用の器具で水晶体を分割し超音波で砕きながら吸い取ります。最後に人工の眼内レンズを入れて終了だそうです。手術時間は約10〜15分程度。多くの病院で日帰り手術を実施しているとの事です。(※白内障手術は保険適用です)

<手術の様子はどう見える?>
先生が手術後の患者さんにアンケートをとったところ、手術している様子は分からないそうで、明るい光が見えて、そこに影が見えるといった程度だそうです。

<手術は1回だけ行う?>
目は細かい血管が密集しており、脳へ伝達する神経も備わっている繊細な器官なので、手術は1回だけが前提だそうです。

<手術後に光が眩しいのはなぜ?>
先生によると、濁った水晶体を取り替えるため、手術後はどうしても光を眩しく感じてしまうとの事。1週間〜1か月ほどで徐々に慣れてくるので心配はないそうですが、光が気になる場合は、しばらくサングラスを使用すると良いそうです。

(2023年4月16日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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