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夏にオススメのネバネバ食材

夏にオススメのネバネバ食材

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:北原里英
ゲンキリサーチャー:中村昌也
ドクター:食品医学研究所 所長 医学博士 平柳要
夏場は、夏バテや紫外線による肌トラブル、脳梗塞のリスクなどが高まる季節。そんな夏のトラブルを予防するためにうってつけなのが「ネバネバ食材」なのだとか。そこで今回は、夏にオススメのネバネバ食材とその健康パワーを専門家に教えてもらいました。

夏に食べたいネバネバ食材①「オクラ」の健康パワー

・食欲を改善するペクチン
オクラのネバネバは、ペクチンという水溶性食物繊維です。ペクチンは胃の粘膜を保護し腸内の善玉菌を増やしてくれるため、夏場に弱りがちな胃腸を整え、食欲を改善する効果が期待できるそうです。

・夏バテを予防するカリウム
夏バテの原因の1つが「低カリウム血症」です。低カリウム血症とは、大量の汗をかきカリウムが失われる事によって全身のだるさや筋肉のけいれんを引き起こす状態の事。オクラにはカリウムが豊富に含まれているので、低カリウム血症を防ぎ、夏バテを防止する効果が期待できるそうです。

<夏バテの改善にオススメ!「オクラたっぷり温たまらん丼」レシピ>
≪材料(1人分)≫
オクラ 5〜6本
温泉卵 1個
めんつゆ 大さじ2
かつお節 適量
≪作り方≫
▼オクラのガクを切る
▼オクラを1分程度湯がく
▼3等分に切り分ける
▼めんつゆとオクラをミキサーに入れ細かくする
▼細かくしたオクラをご飯にかける
▼温泉卵とかつお節をのせたら完成
≪ポイント≫
色が悪くなり粘りもなくなってしまうため、オクラの湯がき過ぎには要注意!オクラを細かくする事で、ペクチンが出てきてネバネバ度が増し、腸内環境を整える効果がより期待できるそうです。さらに、温泉卵などのたんぱく質は、夏場の疲れた身体を回復するのに大切な成分。ペクチンには、たんぱく質の吸収を高める働きもあるので、より夏バテ予防につながるそうです。

<お酢をかけると効果が薄れる!?>
先生によると、オクラ・山芋・モロヘイヤなどの野菜類に含まれるネバネバ成分「ペクチン」は、お酢など酸性の強いものをかけると分解されてしまのだとか。ネバネバ成分が失われると、胃腸を守る効果も薄れてしまうそうです。

夏に食べたいネバネバ食材②「ジュンサイ」の健康パワー

・食欲を改善するペクチン
ジュンサイのネバネバ成分も「ペクチン」です。そのため、オクラと同じように腸の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果が期待できるそうです。

・脳梗塞を予防するポリフェノール
夏場は、汗をたくさんかく事によって血液中の水分量が減少します。すると、血液の粘度が高まり、動脈硬化を起こしている血管内で血栓が作られ脳梗塞の原因になるといわれています。ジュンサイに豊富に含まれるポリフェノールは、活性酸素による血管のダメージを防いで動脈硬化を予防し、脳梗塞のリスクを下げる効果が期待できるそうです。

・シミやたるみを予防するジュンサイノサイドA
近年、ジュンサイにポリフェノールの一種である「ジュンサイノサイドA」という成分が発見されました。ジュンサイノサイドAには、肌のうるおいや弾力を保つコラーゲンやエラスチンの分解を抑制する働きがあり、シワやたるみの予防効果が期待できるそうです。

症状別!オススメのネバネバ食材

・夏の消化不良の改善にオススメ!「山芋」
山芋に豊富に含まれる「ジアスターゼ」は、消化酵素の一種。食べ物の消化を促す効果が期待できるので、夏場に弱りがちな胃腸に嬉しい食材だそうです。

・夏の紫外線対策にオススメ!「モロヘイヤ」
紫外線のダメージが蓄積すると、シミやシワの原因になるといわれています。モロヘイヤに豊富に含まれるベータカロテンは、紫外線などで傷ついた細胞を回復する効果が期待できるので、紫外線対策にオススメだそうです。

・糖尿病&痛風対策にオススメ!「ネバネバ海藻」
夏は、清涼飲料水やアイスクリーム、ビールなどをよく摂る傾向があるので、血糖値や尿酸値が上がりやすい季節でもあります。メカブやモズクなどの海藻類に含まれるネバネバは、「フコイダン」という成分で、体内で糖分の吸収を緩やかにし、食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きがあるそうです。さらに、尿酸などが原因で尿が酸性に傾いた人に、モズクから抽出したフコイダンを摂取してもらったところ、尿がアルカリ化し、酸性尿を改善する働きも明らかになったのだとか。また、最近ではフコイダンががんを抑制するという報告もあるそうです。

・悪玉コレステロール値や中性脂肪値の改善に!「納豆」
納豆のネバネバは「ポリグルタミン酸」という成分。血糖値の上昇を抑えたり、悪玉コレステロール値や中性脂肪値を下げたりする効果が期待できるそうです。(※ワルファリンカリウムを含む抗凝固剤を服用中の方は納豆を控えてください)

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