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井上竜“いばらの道”どこまで続く?交流戦でも散見されたベンチ采配の隙(すき)

井上竜“いばらの道”どこまで続く?交流戦でも散見されたベンチ采配の隙(すき)
井上一樹監督(C)CBCテレビ

ドラゴンズにとっての2026年(令和8年)セ・パ交流戦が終わった。巻き返しを狙ったものの、7勝11敗と5年連続の負け越し、借金はさらに4つ増えて19になり、リーグ最下位は続く。(敬称略)

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イーグルスは監督が途中休養

この交流戦の最中、東北楽天ゴールデンイーグルスは、三木肇監督の休養を発表した。借金15と成績不振の責任を問われたものであり、ドラゴンズが借金20に到達してしまった6月13日は、何か動きがあるのでは?と竜党の間でも、時ならぬ注目を集め話題になった。結果、球団は交流戦後も引き続き「井上(一樹)監督を全力でサポートする」と発表した。

ホームランが出始めた!

鵜飼航丞選手(C)CBCテレビ

まさかの逆転負けだった3月の開幕戦から、井上ドラゴンズの乱高下が続く。先発陣が比較的安定している投手陣に加えて、ようやく打線に明るい兆しが見られたのが交流戦だった。細川成也、石川昂弥、そして鵜飼航丞に、次々とホームランが飛び出してきた。大量得点での勝利もあった。しかし、こうした選手個々の活躍で勝つことはあるものの、ベンチ采配にはファンとして見ていても隙(すき)が見られる。だから接戦を落とす。交流戦終盤の2試合から指摘したい。

大勝の時こそ要注意

篠崎国忠投手(C)CBCテレビ

鵜飼の満塁ホームランなど打線が超元気だった、6月10日の千葉ロッテマリーンズ戦。11対4という大勝なのだが、問題なのはゲームの締め方である。ドラフト3位ルーキーの篠崎国忠に経験を積ませようと登板させたことは、理解できる。しかし、篠崎は3安打を許して、1点を奪われた。勝利が間違いない得点差ならば、完膚なきまでに勝たなければならない。翌日の試合で、初回早々に先発の金丸夢斗は、マリーンズ打線に3安打を浴びて先制点を献上した。前夜の9回裏と次の日の1回裏は、実は繋がっていたのである。

荷が重かったバッテリー

もうひとつの試合は、北海道日本ハムファイターズとの2戦目、6月13日のデーゲームである。9回裏にサヨナラホームランを打たれて敗れた。草加勝と味谷大誠という、経験の浅いバッテリーだった。この試合の先発マスクは加藤匠馬、しかし、井上監督は加藤の3打席目に、代打で石伊雄太を送る。

さらに、9回表のチャンスで、今度は石伊に代打の阿部寿樹を送った。これで捕手は“残りひとり”となっていた。鵜飼の起死回生の2点タイムリーで同点に追いついた直後、草加と味谷のバッテリーでは、さすがに荷が重いと感じていたが、案の定の結果となった。

石伊の起用法には疑問

石伊雄太選手(C)CBCテレビ

5月のゲームで「3人目の捕手を残したい」と慎重だった戦術を井上監督自らが翻す、ある意味では積極策なのだが、その歪みが9回裏に待っていたと言える。

井上監督はサヨナラ負けした後「これを糧に成長してほしい」とバッテリーについて語った。しかし、今はとにかく勝たなければならないチームに、そんな余裕があるのだろうか。さかのぼれば、なぜ石伊がスタメンでなかったのか。待望の正捕手の筆頭候補が石伊ではないのか。とことん起用し続けなければ“正捕手”は育たない。

日替わり打線と守備はご勘弁

交流戦明けは、交流戦前より増えた「19」という膨大な借金を背負っての戦いが始まる。拙コラムでも度々書いてきたが、今度こそ、日替わり打線と日替わり守備は見直してほしい。特に、守備については、ゲーム終盤はともかく、スタメンでの守備位置を毎試合のように変更することには疑問がある。エラーも増える。さらに、投手がピンチを招いた時に声をかけるなど、内野陣のリーダーが誰なのかも定まらない。今季ここまで勝ち切れていないのだから、これまでの戦い方をあらためることは当然ではないだろうか。

球団フロントは「成績が伴わなければ、自ら責任を取る覚悟はある」という、井上監督の言葉を明らかにした。ファンとしてもこの言葉の重みをしっかり噛みしめながら、本拠地バンテリンドームのスタンド応援に通いたいと思う。                            
  
【CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】

※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲  愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)ほか。

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