中日・清水達也投手に巡ってきた好機「マルティネスが抜けた穴はオレがしっかり埋める!」

【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)
毎年この時期が一番ノーストレス
キャンプまであと2週間。球春到来間近の今が一番心躍るって、皆さんそう思いません?ネガティブなことなど何ひとつない。すべてがポジティブな話ばかり。中田翔選手が15キロ痩せた!今年は期待できる!藤嶋健人投手が新守護神に名乗りを上げた!やったらええてぇー!とウキウキワクワク。毎年この時期は勝ち負けがないだけにノーストレス。あとは小笠原慎之介投手のポスティングによるメジャーリーグ移籍が無事決まるのを待つだけ(交渉期限は日本時間25日午前7時まで)。そして、全選手が2月1日から始まる沖縄キャンプにケガなく笑顔で迎えられることを祈るばかりである。
さて先週のサンドラは、今オフ恒例となっているシークレットゲストの特集。今回は同僚からみな口を揃えて“変わっている”と言われた清水達也投手がスタジオに登場!まずは昨シーズンを振り返る。
クローザーを目指したい

2025年、清水投手にチャンスが訪れている。それは絶対的クローザーだったライデル・マルティネス投手が抜け、抑え候補として名前が挙がっているからだ。
清水投手「中継ぎをやっている以上、抑えクローザーは目指すべきだと思っています。やるからにはそこを目指していきたい」
藤嶋健人投手、松山晋也投手らとともに9回のマウンドを目指す戦いが始まろうとしている。
2024年シーズン、清水投手は開幕から躍動した。シーズン初登板を三者凡退に抑えると、そこから18試合連続無失点の無双ピッチングを見せた。前半戦救援防御率はなんと12球団トップとなる0.49をマーク(※20試合登板以上)。2011年、防御率0.41という圧倒的な数字をたたき出した浅尾拓也現一軍投手コーチを彷彿とさせた。
任されたポジションは主に勝ちパターンの7回。清水投手は“絶対的なるセットアッパー”として起用に応え続けた。そして9月23日、バンテリンドームでのカープ戦、前日まで3連投のマルティネス投手がベンチ外となったことによりクローザーとして清水投手の名がコールされた。その起用に見事応え、2年ぶりのセーブを記録。あらためてクローザーへの想いをより一層意識するきっかけとなった。
清水投手「ホールド以上に嬉しいものがあったので、またそういう思いをたくさん味わいたい」
そして今シーズンの決意をはっきりと口にする。
“やるからにはクローザーを目指していきたい”
ドラゴンズの中継ぎ陣はすごいです
2024年シーズン最終記録、60試合登板し、3勝1敗36ホールド、1セーブ、防御率1.40という圧巻の成績。シーズンを終えると侍ジャバンへ招集。プレミア12で4試合に登板し、防御率はなんと0.00。井端監督の起用に見事応える快投を見せた。
マルティネス投手の移籍は大きな戦力ダウンかもしれない。それでも清水投手はファンに向け、安心させてくれるメッセージを残した。
“プレミア12を経験しましたけど、ドラゴンズの中継ぎ陣はすごいです!”
マルティネスという大きな穴でもしっかり埋められるだけの投手力が今のドラゴンズ中継ぎ陣にはあるときっぱり。そしてチームのピンチはさらなる成長を促すチャンスとなろう。実績十分の清水投手に守護神を任せることについて、誰も文句はあるまい。
そんな清水投手にサンドラから多くの質問が投げかけられた。
先発への気持ち?あります!

<質問>
守護神争いのライバルは誰?
清水投手「たくさんいますが、昨年8回に投げていた松山がライバルになるかと思います。しっかり結果を残して起用してもらえるよう頑張ります」

<質問>
つけたい背番号は?
清水投手「今付けている50番に愛着があります」
<質問>
今年の登場曲は?
清水投手「今年もThe ROOTLESSの“One day”です」
そしてこんな気になる質問も用意されていた。
<質問>
先発への気持ちはありますか?
清水投手「(きっぱりと)あります。以前は先発で投げたことがありましたがパッとする成績が残せませんでしたが、中継ぎで経験したことを活かし再挑戦したい気持ちはどんどんと高ぶっています」
<質問>
ホームランテラスは必要か?
清水投手「テラスを付ければ成績が下がるかもしれませんが、ファンとすればホームランが多く出た方が面白いわけで。付けましょう!」
守護神が似合う男

花咲徳栄高校時代、最上級生となる3年には夏の甲子園に出場し、リリーフエースとして全6試合に登板し、優勝に貢献した実績を持つ清水投手。彼には“守護神の座”が良く似合う。ドラゴンズ救援陣の中で切磋琢磨し、マルティネスを上回る実力そして成績を残すことを期待したい。それには自ら口にした“結果”を残すだけ。キャンプ、オープン戦で自他ともに納得するピッチングをし、3月28日のベイスターズとの開幕戦でガッツポーズする清水投手の姿を楽しみに待ちたい。
がんばれ!清水達也!
がんばれドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!
竹内 茂喜