「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」若い世代でも…早期治療のカギは72時間!初期症状の見分け方や予防法
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、ひふのクリニック人形町 院長 医学博士 上出良一先生です。
今回のテーマは『〜早期治療のカギは72時間!〜初夏から気をつけたい帯状疱疹』
本格的な夏を前に注意すべき皮膚のトラブル。それが「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」。帯状疱疹は、身体の左右どちらかの神経に沿って帯状に赤い発疹と水ぶくれが生じる病気。夏バテや体力の消耗などで免疫が落ちると帯状疱疹を発症しやすいのだとか。帯状疱疹の発症率は50代を超えると高くなりますが、近年では20〜40代の発症率も上がっており誰がなってもおかしくない病気だそうです。帯状疱疹の治療で最も重要なのは早期の治療。そこで今回は、帯状疱疹の初期症状の見分け方や予防法などを専門医に教えてもらいました。
帯状疱疹について

<若い世代に帯状疱疹が増えているのはなぜ?>
帯状疱疹の原因は、水ぼうそうと同じウイルス。治った後もウイルスは体内に残り、免疫ができます。この免疫は、新たにウイルスに触れることで活性化されますが、ワクチンの普及で水ぼうそうになる子どもが減り、大人たちがウイルスに触れる機会が減少。結果、免疫を活性化できず、若い世代でも発症する人が増えてしまったと考えられているそうです。
<帯状疱疹の原因は?>
帯状疱疹を引き起こすそもそもの原因は子供の頃に発症しやすい、水ぼうそうと同じ「水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス」。このウイルスは、発症するとかゆみや痛みを伴う発疹などを引き起こし、身体(神経節)に潜伏します。水ぼうそうは、一度かかれば再発することはほとんどありませんが、疲労などで免疫力が低下すると神経節に潜伏していたウイルスが増え、帯状疱疹に形を変え身体に現れるのだとか。暑さが厳しくなるこれからの時期は、夏バテをはじめ体力を消耗することが増えるため、免疫力も落ちウイルスが活性化しやすくなるそうです。
<発疹は身体のどこにでも!?>
帯状疱疹による発疹の場所はさまざま。なかでも上半身はできやすく、頭や顔にできるケースも珍しくありません。再発した場合、ほとんどは前回とは違う場所にできるそうです。
<発疹発症後「72時間以内の早期治療」が重要>
水痘・帯状疱疹ウイルスは、発疹が出始めてから72時間までが最も活発に増殖します。そのため、この期間内に抗ウイルス薬による治療を始めると、高い効果を発揮し重症化(重度の皮膚症状・合併症・後遺症など)のリスクも低くなるそうです。
早期治療のために!帯状疱疹 初期症状の特徴
<特徴(1)発疹が出る数日前からピリピリした痛み(前駆痛)>
前駆痛とは、発疹が出る数日前ウイルスが皮膚に移動する際に、神経を刺激することで感じる痛みのこと。感じ方には個人差がありますが、発疹の出る数日前からピリピリとした痛みが現れることがあるのだとか。前駆痛を感じて4〜5日以内に発疹が出た場合、72時間以内に病院へ行くと早期治療につながるそうです。
<特徴(2)発疹が出るのは身体の片側>
帯状疱疹は、神経の流れに沿ってできるので主に身体の左右どちらかに発疹が出ます。もし疑いがあれば、72時間以内に病院で診てもらいましょう。
<帯状疱疹の初期症状を見極めるポイント>
帯状疱疹で強く感じるのは、かゆみよりも痛み。そして、発疹は身体の片側にでき、水ぶくれになることが特徴だそうです。一方、あせもと虫刺されは、痛みよりもかゆみが強く、発疹の場所もバラバラ。帯状疱疹特有の症状が出た場合は、すぐに病院へ行きましょう。
顔まわりは要注意!帯状疱疹の後遺症

<帯状疱疹が顔にできたときの危険性>
先生によると、目の近くにできた帯状疱疹の場合、治療が遅れると目の神経が傷つけられ、結膜炎や緑内障、最悪の場合失明の恐れもあるとのこと。顔には神経が集中しており、ウイルスが神経を損傷することで症状が重くなるリスクが高く、目のほかにも難聴や顔面麻痺を引き起こすこともあるそうです。
<帯状疱疹の後遺症「帯状疱疹後神経痛」>
帯状疱疹の後遺症の1つが「帯状疱疹後神経痛」。帯状疱疹の発症中にウイルスが神経を傷つけたことで、皮膚症状がなくなったあとも痛みだけが続くことがあるのだとか。先生によると治りにくく、10年以上痛みが続く場合もあるとのこと。生活の質が著しく低下してしまうので、それを防ぐためにも早期治療が大切だそうです。
帯状疱疹の予防法「ワクチンの接種」
帯状疱疹を防ぐには、予防接種を受けるのが一番良い方法だそうです。現在使われているワクチンは2種類あるので、医師と相談の上自分にあったものを確認してください。
<ワクチンの種類>
(1)生ワクチン
接種回数:1回
費用(※全額自己負担の場合):8000円〜1万円ほど
効果の持続時間:5〜8年
(2)不活化ワクチン
接種回数:2回
費用(※全額自己負担の場合):2回で4〜6万円ほど
効果の持続時間:10年以上
※効果は健康状態によって個人差があります
<自治体窓口にお問い合わせを>
帯状疱疹ワクチンは、65歳以上が定期接種(原則無料)の対象ですが、50歳以上の場合、任意接種(費用は自己負担)が可能です。またワクチン接種には自治体によって助成がある場合があります。費用を含め条件は自治体ごとに異なるので、詳細についてはお住まいの自治体窓口にお問い合わせください。
(2026年5月17日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
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