小笠原慎之介「11勝します!」&根尾昂「ライトでスタメン取ります!」活躍を断言する2人に10の質問で迫る!
「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム
今回のサンドラは、2月1日を前に並々ならぬ意気込みでキャンプインを迎える小笠原慎之介投手と根尾昂選手の特集。小笠原投手は、立浪新監督みずからマンツーマンで下半身強化のトレーニングをしてもらい、チームとしての期待も大きいし、去年の実績と覚悟を持って全力でそれを受け止めようとしている。大野雄大と柳裕也とともにチームを担っていく投手になるだろう。また、根尾選手も、自主トレを主催し、外野手という枠ではライバルともなる大島洋平選手から「僕を追い越してほしい」と強い期待をされ今後の活躍が楽しみな選手である。そんな今シーズンの活躍がチームにとっても鍵となるような2選手の特集を振り返る!
「11勝します!」小笠原慎之介に10の質問
プロ6年目の昨シーズンは小笠原投手にとって大きな一年となった。年が明けた瞬間から「今年が最後だ。」と、オフには大野雄大に弟子入り志願し覚悟を決め全力でもがいた。その努力が実を結び、開幕すると左の先発としてローテーションに名を連ね、5月には4連勝をマークした。オリンピックの中断前までに15試合に先発し、6勝、防御率2.93と成績を残した。その後も規定投球回の達成、キャリアハイの8勝をあげシーズンを完走した。さらに高みを目指す小笠原投手に10の質問で迫る!
Q1.満足のいく自主トレはできた:×
もうちょっと追い込めたかなっていうのと悔いが残ったのはあります。
(どんなことを取り組んだ?)基本なんですけど、投げることはあんまりしなかったのでランニングだったり、トレーニングの部分です。
(大野雄大と行った自主トレで作成したメニューは?)秋のキャンプの延長です。
Q2.キャンプ中に取り組みたいことがある:○
もうちょっと軸足をうまく使って、リリースポイントを整えて力をもっと伝えられたらなと思って。
(それは「蹴る」とかそういう感覚なんですか?)色々今試してるんですけど、回してみたり、押してみたり試しているんですけど、自分の中で形は残ってないですね。
吉見氏いわくマウンドでのプレートの使い方は人それぞれなので自分の形を見つけて欲しいとのこと。
Q3.大好きな沖縄料理がある:×
(なし)
Q4.お部屋時間を充実させる秘密兵器がある:○
本と治療器具2台を持ってきたので完璧です!本を読んで治療しながら過ごしてます。ボディビルの山岸秀匡先生の本ですね。
(なぜその本を?)みたときにこれだと思ったので買いました。
(成果は出てますか?)まだ出てないです笑
Q5.立浪監督になってチームの雰囲気が変わった:○
いやもう、明るく活気のあるチームになってると思います。
(なんて声をかけられていた?)僕は毎日のようにあと1イニング投げれたらなあと言われてたんで。絶対やってやろうという気持ちになりました。
Q6.今シーズン10勝以上する:○
11勝します!
Q7.今シーズン変えようと思っていることがある:○
軸足のこともそうですし、グローブの使い方もあまり上手じゃないのでもっと意識していきたいなと思ってます。
(グラブの方の手を高く上げるイメージですが継続してやっていますか?)継続しながら、微調整してやっていきたいなと思います。
意外と利き手じゃなくグラブ側の手が大事と語る吉見氏。開幕前にしっかりバージョンアップをはかってさらに進化して欲しい。
Q8.チーム内にライバルはいる:○
大野雄大投手と柳裕也投手。あの2人は実績残してるんで、僕も今年しっかり実績残して、並べるように頑張りたいなと思ってます。
(柳投手と二日連続して投げることが多かったですがどんなライバル心があるか?)
とにかくあの人喋り上手いんで、そこは負けないようにします!笑(お立ち台も期待していい?)はい!もう任せてください。しっかり笑いとります!
(ライバル大野投手から自主トレで学んだことは?)もちろんあります!言えないですけど笑 でもやっぱりエースとしての姿勢はさすがだなと思います。
Q9.今シーズン達成したい目標がある:○
二桁勝利もそうですし、規定投球回数以上のイニングを投げて、本当に1年間投げたなという証を持って目標を立てました。
Q10.今シーズンドラゴンズは優勝できる:○
立浪監督を胴上げできるように去年の(秋季)キャンプからやっているので、今年結果出してファンも喜んでもらえるように頑張りたいと思います。
Qこの時点で仕上がりいいなと思う選手は?
今年に関しては、大野(雄大)さんすごい仕上がってるなと感じますし、あと清水達也もだいぶボールがいいと思います。真っ直ぐがいいですね。
Q今年の意気込みは?
しっかり三本柱の一角になれるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。
昨シーズンは降板後に逆転負けするゲームが多かったが、立浪監督の助言通り「あと1イニング投げる」をなんとか達成して勝ち星を増やしてもらいたい。去年同様に覚悟が垣間見える表情を見せつつ、結果を出した自信が少し現れてしっかり変化を恐れずに挑戦する充実した気概が伺えた。
「ライトでスタメン取ります!」根尾昂に10の質問
3年目で初の開幕スタメンに抜擢され、その試合で初ヒットを記録と好スタート。5月にはプロ初ホームランが満塁ホームランとポテンシャルの高さを垣間見る一打を放つ。しかし、自己最多の72試合出場ながらも打率.178とバッティングでの課題も明らかになった。そんな根尾選手に10の質問で今シーズンにかける意気込みに迫る!
Q1.満足のいく自主トレはできた:○
バッティングであったり、守備の技術面はもちろんなんですけど、そこを支える体力面というのをもう一度叩き直して昨年と違った目的というか、より課題が明確になって取り組めたと思います。
(自主トレを経て感じる身体の変化は?)体幹であったりとか、身体の軸を支える筋肉であったり、動作したときにブレにくくなってるのは感じますね。
(自主トレを共にしていた大島洋平選手から学んだことは?)やはり、準備の大切さというか、トレーニングももちろんキツいですしかなりの頻度で高重量でやるんですけど怪我もしないですし、シーズン通して活躍する選手はこういう準備をするんだってことが学べましたね。
ー大島選手からの根尾選手に対するコメント
根尾くんは真面目なので、しっかり(自主トレまでに)準備してきたなという感じでしたし、肩の強さが売りなのでそこをアピールしてほしいですし、僕を抜くぐらい頑張ってくれると嬉しい。
ー根尾選手の反応
すごく光栄ですし、ドラゴンズで一番ヒットを打っている選手なのでその技術を少しでも盗めるように、自分がそこに追いついて追い越していけるように日々練習していきたいと思います。
Q2.キャンプ中に取り組みたいことがある:○
昨シーズン同様、朝、練習前、練習後に振りこみをしたり、打球捕をしたり、技術練習をとにかく多くやりたいっていうのはもちろんありますし、それプラス昨年の自主トレからキャンプに向けてちょっとトレーニングで身体がついてこなくてやりきれない部分があったので、引き続きトレーニングの方も強度を落とさずにやっていきたいと思います。
Q3.大好きな沖縄料理がある:×
(なし)
Q4.お部屋時間を充実させる秘密兵器がある:○
治療器具ですね。足を圧迫して血流良くしてというようなものなんですけど、外野手で内野以上に走る距離も長くなると思いますし疲労を少しでも抜けるようにと考えて購入したんですけど。すごく気に入ってます。
Q5.立浪監督になってチームの雰囲気が変わった:○
とにかく打つことがお前には求められているっていう話をよくされてましたし、僕自身もそこをテーマというかキャンプをする目的として挙げていたので。大島さんが言っていた肩のアピールポイントを活かすためには、試合に出ないといけないのでしっかり試合に出れるようにやっていきたいと思います。
(インタビュー中に背後に現れた小笠原投手に驚きつつ、チームの雰囲気について。)
僕から先輩方に話しかけさせていただくこともあるんですけど、今の慎之介さんもそうですし、コミュニケーションがすごく取れてるなと。仲良しこよしって感じじゃないですけど。
Q6.開幕スタメンは俺だ:○
ライトでスタメン取ります!しっかり準備はできていると思うので、やることをやりたいと思います。
Q7.今シーズン変えようと思っていることがある:○
昨シーズンの後半から、バットを長くして短めに持って、よりヘッドというか、バットを扱いきれるようにしようと思ってます。
(バットを長くして短く持つメリットは?)バット自体は重たくなるんですけど、ヘッドを効かしてなんぼなので、長打を求められているというよりは、やっぱりヒットの本数であったり、打率というところがもっともっと求められてくるので、よりバットを扱いきるというのをテーマにやっています。
Q8.外野専念に迷いはない:○
昨シーズン、レフトであったりライトで試合に出て、自分の肩であったり、ランナーを回させないというところが自分の武器になってくると思うので、少しでもそこが活きるように、送球の精度、補給の精度、ただ単に守るだけじゃなく、やっぱり信頼されるような外野手目指してやっていきたい。
Q9.今シーズン達成したい目標がある:○
全試合一軍の試合に出場するのが目標で、昨シーズン途中でファームにも落ちましたし、なかなか結果が出ない苦しいシーズンだったので、なるべく波を少なくできるようにやっていきたいと思ってます。
Q10.今シーズンドラゴンズは優勝できる:○
自分が入団してから3年間優勝できずに、すごく自分の力不足も感じてますし、やり返したいという気持ちもすごいあるので、今シーズンその思いをぶつけて一戦必勝でやっていきたいと思ってます。
周囲の期待を背負いながらも、着実に自分のやるべきことに向き合うトレーニングができていると感じさせる根尾選手。外野専念に対しても、「送球の精度、補給の精度」にも真摯に向き合い自分の武器になる部分を具体的にしつつやり切る聡明さと実直さが滲み出ている。技術面以外でもこうした特徴を活かして大いに活躍してくれることが楽しみだ。
澤村桃