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ギータがなんぼのもんじゃい!! 己のわき腹をも破壊するフルスイングこそ、ドラゴンズ石垣雅海の魅力だ

ギータがなんぼのもんじゃい!! 己のわき腹をも破壊するフルスイングこそ、ドラゴンズ石垣雅海の魅力だ

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を見られなかった全国のドラ友に話したい! と、番組の内容を共有するコラム(?)である。
今週の放送は竜が誇る2人の和製大砲がスタジオ生出演。心優しきナイスガイなホームランアーチスト福田永将選手と、近い将来竜の主砲になるべき石垣雅海選手が語った2019年シーズンの振り返りを共有したい。まずは、わき腹が壊れるほどのフルスイングを持つ若武者・石垣雅海のターニングポイントになるであろう3年目の成長の記録について・・・。

「左足を前に出してあげるだけ」―。荒木コーチの助言でフルスイングに磨き

「サンデードラゴンズ」に出演する石垣雅海選手(C)CBCテレビ

「ボクはどうしてもフルスイングで振りすぎてしまうので。それでケガをしてしまいました」

 2月春季キャンプの試合中に左わき腹の肉離れを起こした経緯について、石垣はフルスイングが原因だったと明かした。ケガをするほどのフルスイング・・・しかし、これこそ石垣雅海の魅力である。もちろんケガは悦ばしくないが、なかなかお目にかかれないパワフルなスイングだからこそ惹きつけられる。こぢんまりとしたバッティングに走ってしまったら石垣ファンは悲しみのどん底にたたき落とされるだろう。“ギータ”ことホークス柳田悠岐を超えるフルスイングの代表格に上り詰めてほしいところであり、この2019年は第一歩を踏み出すシーズンとなったのである。プロ初安打は球界を代表するエース、ジャイアンツの菅野智之から放った。記念すべき一打が生まれるにあたって石垣を目覚めさせたのは荒木雅博コーチだった。

「打つときに『左足を出してあげるだけだよ』と言われて、そこからボールの見え方だったり、体重移動の仕方が変わりました。左足を前に出すだけということが自分の中で新しい感覚で今までになかった。思いきってやってみたらちょうど上手くはまって。180度変わりましたね」

「サンデードラゴンズ」より石垣雅海選手の心技体(C)CBCテレビ

 とある5月の試合終わりに荒木コーチとの会話の中からヒントを得た新たなフォームで体の突っ込みが無くなりフルスイングに磨きがかかった。すると6月のファームの成績はリーグ1位の20安打をマーク。打率3割4分5厘、本塁打3はリーグ2位で月間MVPを受賞。手ごたえはシーズン終了後のフェニックス・リーグでも表れ、チーム最多タイの本塁打3、打率2割7分6厘の好成績を残した。

「サンデードラゴンズ」に出演する石垣雅海選手(C)CBCテレビ

 石垣は来季の目標に「開幕1軍」と「2ケタ本塁打」を掲げた。それ以上にワクワクさせたのは、石垣雅海というプロ野球選手が目指すべき道を語った次の言葉である。

「ライト方向に長打、ホームランを打てる打者にならないといけないと思っています。引っ張った打球のホームランは誰でも打てると言われている。ライト、センター方向には技術がないと打てないですし、やっぱり・・・魅力がつまっているなと思います(笑)」

 石川昂弥という4番候補生が加わったが、それを阻止する存在がいたとすればチームはさらに強くなる―。石垣雅海がどっしりと4番に座る近未来の強竜打線が楽しみで仕方がない!

 続いては、昨季自身初の規定打席に到達しながら開幕スタメンを外される不遇の状況にありながら、4年連続2ケタ本塁打と自身初の月間MVPを受賞した福田選手の今季振り返りについて。正直、彼にこそ2020年は4番を務めてほしいと心から思わせた理由は・・・。

「どうしたらいいのか考えながらやっていました」―。腐らない福田が自力で掴み取った自身初の月間MVP

「サンデードラゴンズ」に出演する福田永将選手(C)CBCテレビ

「客観的に見ながら今年は周平で行くんじゃないかと思ってやっていました。(開幕スタメンを外れたことについて)もちろん悔しさはありましたが、とにかく自分が試合に出ることが一番なので、どうしたらいいのか考えながらやっていました。」

 120パーセント、思いっきり個人的な感想を述べさせてもらうが、開幕のスタメンに福田永将がいないことが理解しがたかった。もっと言わせてもらえれば、競争を謳いながら高橋周平の三塁固定が規定路線だったことに憤りをおぼえた。結果、高橋がベストナインとゴールデングラブを獲得したことで、勝手な憤りが大間違いだったことは認めます。与田監督、申し訳ございません! スミマセンでした!!
 ただ、どうしても福田が控えに位置づけられた流れは納得できなかったところ、当の本人がこれほど前向きな姿勢で結果を出した(出してくれた)とあって、やっぱり人間は腐ったら終わりなんだと思い知らされたわけです。

「サンデードラゴンズ」に出演する福田永将選手(C)CBCテレビ

レフトの定位置を掴み始めたところで5月24日のスワローズ戦、守備の際に右手首を負傷して登録抹消。6月上旬、1軍に復帰するも極度の打撃不振で7月にふたたび2軍落ち。それでも結果を出して1軍にふたたび上がると、再昇格後初スタメンの8月2日、スワローズ戦で勝利を呼び込むホームラン。8月6日のジャイアンツ戦ではシーズン初の1試合2発。9月には自身初の月間MVP(打率3割3分、3本塁打、21打点)を受賞した。長打率はチームトップの5割1分9厘(※100試合以上出場者の中で)。さらにキャリアハイの18本塁打は勝率7割分5厘と貢献度の高さを表していた。今季を振り返る福田の口からは前向きな発言に終始した。

「サンデードラゴンズ」より福田永将選手の心技体(C)CBCテレビ

「いろんな角度から試合をみることができて、すごく勉強になる一年でした。ケガ(右手首故障)はしょうがないんですけど、なかなか状態が上がっていかなかったので苦しかった。ファームでこれなら大丈夫だという感覚を掴めたので、そのままいくことができました。(ファームの取り組みは)一年間を通して体重移動をテーマにやってきた。それがだいぶ出来るようになりました。(終盤の好調は)正直自分でもびっくりですけど、やってきたことが形として出せましたね。一年間を通して平常心を保てたことは自分でも評価できます。(9月月間MVP受賞について)一度は獲りたいと思っていたのでうれしいです。(勝利に貢献する本塁打)それはたまたまだと思うんですけど集中力を保てて試合ができたと思います。(来季の目標は)キャリアハイです。打率、ホームラン、打点のすべてでいい結果を出したいと思います」

「サンデードラゴンズ」に出演する福田永将選手(C)CBCテレビ

 平常心と前向きな姿勢でレギュラーの座を自力で奪い返した福田は、きっと一回りも二回りも大きく成長したのではないだろうか。そんな彼にこそ打線の顔である4番を託してもらいたいと強く思う。ビシエドがいい悪いではなく、誰よりも4番とホームランにこだわりを持つ福田に夢を見たいのである。向こう10年、石川昂や石垣の台頭を退け、福田永将が大股を開いてがっちりと4番の椅子に座れば強竜打線は安泰だ!!

最後は、先週放送された「大野雄大ノーヒットノーランおめでとうパーティー」の続編からノーノー達成の裏側にあった衝撃事実の告白と、大野の交友関係から他球団の超一流選手が今最も脅威と感じているドラ投手の名前が明かされた模様を大公開。衝撃の事実とは・・・。

衝撃事実!! 大野雄はノーヒットノーランを達成したあの試合、内転筋を痛めていた

「サンデードラゴンズ」より「大野雄大ノーヒットノーランおめでとうパーティー」の様子(C)CBCテレビ

大野雄:今だから言えるんですけど、ノーヒットノーランを達成したあの日、セカンドからタッチアップで3塁まで行ったときに内転筋を痛めまして。そのとき藤嶋がいたので球数が少なくても、どれだけいいピッチングをしていても「いける準備だけはしておいて!」って先に言っていたんです。

藤嶋:僕も今まで誰にも言っていないです!

大野雄:(堂上)直倫にも言ったんです。「代打の準備をしておいてくれ!」って。

若狭アナ:直倫さんもいまだに黙っている?

大野雄:直倫に僕が話しかけているところをテレビで抜かれたらしてくて、試合後に新聞記者に聞かれても黙っていたらしんですけど。

若狭アナ:痛めてからも投げられたのは、なぜ?

大野雄:もうヒット0本という事だけですよね。

若狭アナ:その割には達成後のジャンプすごかったですよね?

大野雄:(笑)もう痛み忘れてますよね!

若狭アナ:これは(高橋)周平選手は知らなかった?

高橋:???(枝豆を食べることに没頭していたため)

若狭アナ:話聞いてました?

―話のオチは、周平選手はまったく興味がないということが明らかに・・・

スワローズ山田とジャイアンツ坂本が脅威に感じている竜戦士とは

「サンデードラゴンズ」よりパーティ参加者一同(C)CBCテレビ

 パーティー参加者を中心としたドラゴンズ選手の間でアンケートが取られた『投手陣の信頼度ランキング』では、藤嶋健人投手が上位にランキング。そこから大野雄の交遊録から明かされたエピソードで藤嶋が発狂する事態に・・・。

福田:バッターのタイミングを見ていて藤嶋は絶対に打たれないなと思った。

藤嶋:マジ、めちゃくちゃうれしいじゃないですか。

福田:(21試合連続無失点が)途切れたとき打たれましたけど、あれもたまたまだと思いますよ。

大野雄:俺、それ聞いたんですよ。本人に。坂本勇人と山田哲人と3人で食事に行ったんですけど。

藤嶋:本当ですか!? めちゃくちゃうれしいです!!

大野雄:あれは「何で打てたホームランか分からん」って言ってました。

 福田:それまでずっとタイミングがあってなかったので、あの1球だけ当たったって感じでした。

 藤嶋:当てないでくれよ~。(涙)

 大野雄:ただ、僕はあの2人にめちゃくちゃ打たれているんですよ。彼らは年俸5億円とか4億5000万円ですけど、ほとんど俺のおかげですよ!

 パーティー参加者一同:(大爆笑)

 大野雄:アイツらも酔っぱらって言うんですよ。「カモ!」とかって。(笑)

―後輩の藤嶋選手を持ち上げて、大野雄選手が自虐ネタでさらに引き立たせるという懐の深さが分かったような、そうでもないような・・・。

■このコラムを書いたのは・・・、福田選手がファームでバットを振る光景が流れた映像の中に、隣で見守る背番号「82」の姿に寂しさが込み上げたサンドラ視聴歴約30年のアラフォーな竜党おっさん。(正直、ガッツがドラゴンズの1軍監督として采配をふる姿を見たかった!! 福田選手や高橋選手の一本立ちに尽力し、期待に胸躍る若手が台頭したのは小笠原道大前2軍監督のおかげです。本当にありがとうございました! またいつの日か名古屋に戻ってきてくれることを祈っています。)

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