自ら魚をセリ落として激安で提供!しかも鮮度抜群!年間120万人が訪れる鮮魚市場「魚太郎」の人気の秘密に迫る!
爆笑問題・太田光と石井亮次アナウンサーが、東海地方の定番を深掘りするバラエティ『太田×石井のデララバ』!今回は鮮魚市場「魚太郎」の人気の秘密に迫る!
イワシ1匹が約12円!鮮度と安さの秘密は「仕入れ」にあった!
愛知県美浜町に本店を構える創業29年の鮮魚市場「魚太郎」は、南知多まで県外からもお客さんが通う人気店。2024年には名古屋にも初出店し、愛知・岐阜に7店舗を展開しています。
魚太郎の魅力は「鮮度」!店内では、まだ生きたままのピチピチの魚が、次々とお客さんの前に並びます!
そして「安さ」も魅力の一つ!天然のタイが1匹432円、今が旬のカマスは4匹で324円。1カゴ30匹以上入ったイワシは374円!1匹あたりに換算すると、なんと12円!超激安です!(水揚げ次第で入荷状況や価格は変動します)
毎週土曜日は、11月末まで「生マグロの解体ショー」を開催(本店・可児店・ラグーナ蒲郡店)。鮮度のいい生マグロを1匹丸ごと解体するため、ヒレや目玉などの希少部位も買えます!
魚太郎の鮮度の秘密を探るため、仕入れ担当の三宅慎伍さんに完全密着。鮮度へのこだわりを探りました。
魚太郎の1日が始まるのは開店5時間前の午前4時。三宅さんは入社6年、28歳の若さで仕入れの責任者です。三宅さんが向かうのは車で約10分の南知多町の片名漁港。まだ外は真っ暗ですが、港にはすでに漁船が到着し、水揚げされた魚が所狭しと並べられています。
水揚げされる魚の種類や量は、日によっても、漁船ごとにも変わるため、三宅さんは毎回、まず全ての魚を確認します。午前4時30分、セリがスタート。三宅さんは、次々に魚をセリ落としていきます。
魚太郎が、鮮度抜群の魚を提供できる理由は「自社でセリ権を持っている」から。セリ権とは、漁港で水揚げされた魚介類を入札して直接購入できる権利のこと。このセリ権を持っていないスーパーや鮮魚店は、セリで直接魚を買うことはできません。一般的なスーパーは、セリ権を持つ仲卸業者が落札した魚を買うため、売値も高くなってしまうそうです。
仲卸業者は、魚が一定量確保できた段階でまとめて梱包し、名古屋の中央卸売市場などに配送します。そのため、一般的なスーパーに魚が並ぶのは、水揚げから1日経ったものが多いそうです。三宅さんによると「魚太郎では、買い終わってから全店舗の店頭に並ぶのが約2時間後」とのこと。この時間の差こそ、魚太郎の鮮度の最大の秘密でした。
この日、セリ落としたのはキス、白身の高級魚コチ、夏が旬のスズキなど。仕入れた量は約250から300㎏。多い時は400㎏ぐらいになるのだとか。
漁師さんと直接取引して魚を仕入れ、鮮度にはとことんこだわる!
トラックに魚を積んだ三宅さんは、続けて愛知県でもトップクラスの水揚げ量を誇る豊浜漁港へ。実は、魚種と量を多く揃えるため、2つの漁港で仕入れているんです。こちらのセリは午前5時30分開始です。
片名漁港は主に三河湾側で取れる魚が集まる漁港ですが、豊浜漁港は伊勢湾側で漁船も多く、さまざまな種類の魚が水揚げされています。数ある魚の中で三宅さんが目をつけたのは、南知多では秋が旬のサワラ。その他、巨大なマダイ、日間賀島の名物マダコなど、豊浜漁港でも20種類以上の魚を仕入れました。
セリが終わった後、魚によっては「活け締め」して血抜きします。魚は、生きている時にストレスを感じると身が硬くなり、生臭さが出て、味が落ちてしまうこともあるのだとか。活きがいい魚は水槽に入れて運び、状態次第では現場でしめて鮮度をキープします。
2つの漁港で計2トンの新鮮な魚を積んだトラックは、午前6時30分に魚太郎本店に到着。本店で魚を仕分けして、全7店舗に配送します。三宅さんは、セリの時に、どのお店に配送するのかを考えながら買っているそうです。午前7時には、本店から各店舗にトラックが出発しました。
午前9時、魚太郎の営業が開始。すると開店直後から、多くのお客さんで賑わいます。一方、三宅さんはなぜか再び漁港へ!実は、南知多の漁港では、早朝1回だけでなく、時間帯ごとにさまざまな魚種のセリが行われるのだとか。どの魚も取りこぼすことなく最高の鮮度でお客さんに提供するため、三宅さんは漁港と本店を何度も往復しているんです。
午前9時30分。師崎漁港で、午前中に水揚げされたシラスを購入。三宅さんによると「シラスは小さい魚なので、ものすごく鮮度劣化が早い。時間が経つと生臭みが出てくる」のだとか。午前10時には、再び豊浜漁港でイワシを購入。本店に戻ると、すぐさま店員が販売を始めます。
しかし三宅さんの仕入れは、まだ続きます。午後2時、地元の漁師さんがトラックでやってきました。実は魚太郎は、セリで仕入れるだけでなく、漁師さんとも直接取引しているとのこと。市場が休みの時でも漁に出てくれるので、常に新しい魚を仕入れることができるのだとか。この日、漁師さんが持ってきたのは、まだピチピチと飛び跳ねているアカシャエビでした!
鮮度と安さにとことんこだわる魚太郎。そこには、仕入れ担当の「お客さんに最高の魚を届けたい」という思いがありました。
CBCテレビ『デララバ』9月25日(水)放送