魚なのに肉の味?魚嫌いもだまされる!タラのすり身を使ったナゲットのマル秘テクニックとは
スーパーで買い物を終えたお客さんにカゴの中を見せてもらい、お宅にお邪魔して料理を撮影する「カゴ中大調査」。その家独自のレシピや味つけでおいしく変身させる“我が家レシピ”を、名古屋市熱田区にある「サポーレ熱田伏見通り店」で調査しました。
鍋一つで4つのメニューが作れちゃう!? 超時短な驚きの調理法とは?
牛乳だけ買うつもりが、カゴいっぱいに買い物したという女性の買い物カゴには、豚バラ肉ブロック・鶏むね肉・バジルなどが入っていました。
(武次育子さん)
「豚のブロックは塩豚と、しょうゆ味のチャーシューみたいな。4種類、同時に作ってみようかな」
ひとつの鍋で、茹でるだけで4つの肉料理を同時に作ると聞き、撮影許可をもらってお邪魔しました。買った豚バラ肉のブロック2本と鶏むね肉3枚で、同時にチャーシューやバジルチキンなど4つの肉料理を作ります。
豚バラブロック肉にニンニクと塩コショウ振って表面を焼き、それぞれをチャック付き保存袋に入れ、塩コショウを揉み込んで塩豚に。もう一つは、しょう油と酒で味付けし、チャーシュー風にしていきます。
鶏むね肉は、バジルソースでバジルチキン、塩コショウとニンニクでサラダチキン風鶏ハムに仕上げます。4種の味付けをしたお肉をひとつの鍋に入れて同時に茹でれば、4つの肉料理が一度に作れるというわけです。沸騰したら弱火にして15分湯せんし、その後火を止め余熱調理。約1時間で4種類の肉料理が完成しました。
食卓は黒だらけ!キクラゲを使ったビタミンD豊富な簡単薬膳料理
「サポーレ熱田伏見通り店」に戻り、調査を続行しているとあぐー豚切り落とし・キクラゲ・ヒジキなどを買った女性を発見。中華炒めを作るといいます。
(穂積祥子さん)
「黒い食材が食べたくて」
黒い食べ物が食卓に並びがちと聞き、お邪魔させてもらいました。穂積家は、夫婦と娘2人の4人家族。薬膳料理にはまり、黒い食べ物を意識して多めに食べているんだとか。ビタミンDが豊富なキクラゲとあぐー豚は、塩コショウを使わず、オイスターソースだけで味付けするのがわが家流。炒り卵を加えて、あぐー豚とキクラゲの炒めものが完成です。食物繊維が多いヒジキの調理は…。
(穂積祥子さん)
「日本酒で煮て、ヒジキ独特の磯臭さを飛ばす」
アルコール分をしっかり飛ばし、ヒジキの煮物が完成。黒い食べ物をもう一つ、味噌汁にワカメを入れ、黒い食べ物が目立つ食卓に。子どもたちも、初めてのキクラゲを恐る恐る口に入れていましたが、おいしそうに食べていました。
秘密兵器は肉でも魚でもない! 魚嫌いな娘のために考案したすり身のナゲット
カゴ中調査に戻ると、タラの切り身・ほうれん草・サツマイモなどを買った女性と遭遇。何を作るのか尋ねました。
(美佐さん)
「チキンじゃなくて、お魚でナゲット。だまされて食べてくれればと思って」
魚が苦手な子どものために、魚のナゲットなのに肉の味に変えちゃうテクニックを試すと聞き、お邪魔しました。
娘さんは舌が敏感なようで、少しでも魚の味とわかると一切食べられないそう。心配になった美佐さんが、この日のメニューを考えました。魚の生臭さを減らすために、塩こうじに約30分漬けると効果があるそうです。
(美佐さん)
「フードプロセッサーでお魚がわからないぐらいに(すりつぶす)」
タラをミンチにして、卵黄と米粉を加えます。以前はこれでナゲットを作りましたが、魚だとバレて、食べてもらえませんでした。今回は、大豆ミートを使ってお肉風に味変です。
(美佐さん)
「これなら多分だまされて、食べてくれるんじゃないかな」
豆からつくるお肉のような食感と味わいの大豆ミートをタラのミンチに加え、形を整えて油で揚げます。表面がカリっとするよう二度揚げをして、大豆ミート入りのお魚ナゲットが完成。見た目はナゲットにしか見えません。魚だと分かると一口も食べない娘さんも、全部食べてくれました。
買い物カゴの中には、それぞれのわが家流がたくさん詰まっていました。
CBCテレビ「チャント!」4月2日放送より