どの魚や海獣よりもインパクト…水族館に現れた“お魚王子”にミキ困惑「多分家帰ったら彼で頭が一杯になってる」
29日午後、CBCテレビ『ちょい足し』で愛知県蒲郡市にある竹島水族館を特集。展示されている魚などについて、ゲストの“お魚王子”と飼育員が交互に持てる知識を出し合うバトルを繰り広げる中、MCミキの2人がどんな展示生物よりもインパクトが強すぎるお魚王子の方が気になってしまうという一幕がありました。
一番人気のエリア『さわりんぷーる』でタカアシガニ等を担当する飼育員さんの対戦相手として船乗りの姿で現れたのは、大学院で魚に関する研究をし、魚にまつわる本を出版するなどマニアックな魚知識を持つ“令和のお魚王子”鈴木香里武(かりぶ)さん。
まず鈴木さんが「オスのタカアシガニがもうすぐ交尾できるかもしれないメスを見つけると、アシを檻のようにしてメスを囲い込んでしまうんです。これは交尾前ガードと呼ばれていて、独占欲の強い一面があります」と挨拶がわりに知識を披露。
すると、番組で用意した“からの~!ボタン”を押した飼育員さんから、「食べたあとに甲羅が残ると思うんですが、甲羅に人の顔を書いて魔除けとかに使っています。ここ蒲郡の地区でも活用しています」と全く異なる情報が。
鈴木さんは「僕もそれ言おうかなと思ってたんです(笑)」と悔しそうに語ったものの、さらなるディープ情報として「実は最弱の時があって、脱皮直後。岩につかまっていればいいんですが、ちょっとでも足を滑らせたら脱皮失敗で死んじゃうんです」と、よもやのタカアシガニの弱点を紹介。
しかし、それに対して「ハサミが長いので頭の後ろまで届きます。なので飼育係が持って運ぶ時に油断すると挟まれます」と、“ならでは”の知識を披露した飼育員さん。「ゆっくりジワジワ絞めてきて、場所によっては本当に骨折してしまうので気を付けています」と続けると、鈴木さんも「へぇ~!」と感服。「もうこれには太刀打ちできないです(笑)」と、タカアシガニ対決では飼育員さんが勝利しました。
続いては2年前にリニューアルしたという熱帯水槽にいるチョウチョウウオでの対決。
先攻の飼育員さんが「チョウチョウウオの目の所に黒いバンドが縦に入っているのが分かると思うんですが、どこに目があるか分からないようにこの柄にして目を守っています」と、特徴的な柄について解説すると、鈴木さんが“からの~!ボタン”。「ヒレには黒い点がありますがこれは『偽物の目』です」と補足説明で反撃しました。
ここで飼育員さんから「チョウチョウウオは食べても美味しいんです」とまさかの情報が。「昔、江戸前の天ぷらでは欠かせない食材で、南の方のではなくこの辺にいる種類が食べられていた可能性が高いです」と食用として重宝されたというエピソードを披露。
しかし“お魚王子”として魚の知識については絶対の自信を持つ鈴木さん。「夏になると赤ちゃんたちが旅に出るんです。黒潮にのって関東まで流れてくるんですが、冬に海水温が下がってくると死んでしまうんです。彼らの生き様の一つで、常に新天地開拓のため赤ちゃんを命懸けの旅に送り出してるんです」と壮大な生物のストーリーについて紹介。
これに対して飼育員さんは「……これ以上出て来ないです!」とギブアップ。チョウチョウウオ対決では、鈴木さんが面目躍如たる結果を収めました。
最後は3年前に仲間入りしたというオットセイのカイ君。一緒に登場した飼育員さんから「オットセイはアシカの仲間の中で一番毛深いんです。他のアシカたちは脂肪を蓄えて寒さから身を守るんですが、オットセイは毛をたくさん増やして保温効果を高めていると言われています」と、いきなり“へぇ~”な情報が飛び出します。
ここで困った表情を浮かべた鈴木さん。「オットセイですよね…正直何も知らないんですけど(笑)」専門外すぎて何の情報もなく、あっさり飼育員さんの勝ちとなりました。
スタジオでVTRを見守っていたMCミキの2人。昴生さんは「俺たぶん家帰ったらタカアシガニとかオットセイのカイ君の事とかより、香里武の事で頭がいっぱいになってる(笑)。香里武が頭の中全て支配してるから」とインパクト大だった鈴木さんの印象しか残っていないと困惑。また亜生さんも、「スタッフさんさ、『香里武』って言ってんねんから、テロップで『鈴木』って出さん方がいいすよ(笑)。香里武って言ってあげてほしい。鈴木、鈴木ってずっと出してたから、途中からもう分からへんくなって(笑)」とこれまた“香里武”さんが気になって仕方がないといった様子で語っていたのでした。
(1月29日(土)午後5時放送 CBCテレビ『ちょい足し』より)