星野監督が大好きだった独自メニューも!? ドラゴンズファンの聖地「ピカイチ」! 有名人も訪れる町中華の魅力とは
爆笑問題・太田光と石井亮次アナウンサーが、東海地方の定番を深掘りするバラエティ『太田×石井のデララバ』。今回は、中日ドラゴンズファンの聖地「ピカイチ」を、番組最長8か月の密着で特集!3月まで「サンデードラゴンズ」MCを務めた若狭敬一アナも登場し、熱く語ります!
メニューは116種類!独自メニューが人気のピカイチ
名古屋市千種区のピカイチは、1965年創業の中華料理店。ドラゴンズファンの聖地として有名ですが、野球は詳しくないと言うお客さんもたくさんいて、いつも賑やか。女性客も多く、地元に愛されている町中華です。太田さん、石井アナが訪れると、店内にはピカイチ歴30年の若狭アナも待っていました。
ピカイチのメニューは116種類と豊富です。番組は、1日密着して人気ランキングTOP5を調査しました!
5位は「イカのくちと野菜の炒め」。星野仙一監督が大好きだったという独自メニューです。東京の業者から、イカのくちを中華料理に使えないか聞かれたことがきっかけで始まったメニューとのこと。
イカのくちの下処理は、一週間に一度、約100皿分をまとめて行います。個数で言えば2000個以上!足の付け根にあるイカのくちには硬いくちばしが2つあるため、それを1つずつ手作業で外していきます。午後1時からの仕込みの時間だけでは終わらないので、営業中も時間を見つけて全員で外しているそうです。この日は下処理が完了するまで6時間かかりました。
イカのくちに小麦粉をまぶし、カリッとするまで3分ほど揚げていきます。ギンナン、ピーマン、クワイなど、色とりどりの5種類の野菜を入れ、味付けは、オリジナルの酸味のきいた醤油ダレと唐辛子。イカくちの食感の良さを損なわないように、サッと絡めます。
4位は「ピカイチラーメン」。10段階の辛さから選べるピカイチ独自のラーメンが、麺類全20種類のトップです。ピリ辛でコクのあるスープが特徴で、唐辛子の辛さがありながらも、食べやすいのが人気!
昆布や煮干しのダシ入り醤油ダレに、味の決め手として加えるのは“手羽先を煮込んだ甘辛いタレ”。手羽先の煮汁の甘みやコクで味が深まるそうです。最後に入れる特製辛みダレは、唐辛子と大豆油を継ぎ足して作っています。辛みの中にまろやかさが生まれるのだとか。鶏ガラをベースに牛骨、豚骨、野菜からうま味をとった特製スープを合わせると、ピカイチスープの完成です!
麺はコシがある中太麺。トッピングは、豚ミンチ、ネギ、ニンニクチップ。ニンニクチップは、揚げることでニンニク感がアップしています。
3位は「大根と豚肉の煮込み」。元グランパスの森山泰行さんもイチオシ!濃厚なあんに大根と豚肉が絡み、トロシャキ食感がやみつきになる独自メニューです。
大根をピーラーで薄く削り、冷水に入れます。約10分さらすとパリシャキ食感が生まれるそうです。味付けは、多めのニンニクに、酒とオリジナルの鶏ガラスープ。続いて豚肉を入れ、塩、コショウで味を整えます。最後に大根を入れ、水溶き片栗粉でとろみをつけたらできあがり!
2位は「ごぼうと細切り肉の炒め」。ごぼうのパリパリ感と肉の食感がマッチしたピカイチを代表する独自メニュー。歌手の石川さゆりさんもお気に入りなのだとか。若狭アナは「根尾選手です。パリパリもあるし、ふっくらもある。甘いもあるし、辛いもある二刀流!」と解説します!
ごぼうは、高温の油で約10分間揚げ、水分を抜いていきます。白っぽく揚がったごぼうを、さらにピカイチ秘伝の製法で調理すると、きれいな狐色に。残念ながらその製法は撮影不可!
タレは、オイスターソース、酒、砂糖、うま味調味料で甘めの味付けにします。仕上げに醤油と秘伝の鶏ガラスープを合わせることで、うま味と深みのあるタレになるそうです!
豚肉は油に通して、ごぼうのタレ、ネギといっしょに炒めます。それを、ごぼうの上にかけたら完成です。
第1位は中華料理の大定番「ギョーザ(1人前7個)」。ピカイチの餃子は、一口で食べられるのが魅力。小ぶりなのに白菜、キャベツ、玉ネギなど野菜が豊富です。
上位5品のうち、4品がピカイチでしか食べられない独自のメニューでした!
なぜ「ピカイチ」がドラゴンズファンの聖地に?
番組は8か月に及ぶ取材で、ピカイチがドラゴンズファンに愛される理由に迫りました。カメラが回り始めたのは、野球シーズン真っ只中の2023年8月5日。
ドラゴンズが試合に勝つと電話が鳴り始め、ドーム帰りのファンが続々と来店します。2代目店主の兵頭忠保さんによると、応援しすぎて疲れたり、球場で飲み過ぎたりで、予約人数に変更があっても、電話で連絡すれば対応するのだとか。この日、ドラゴンズは3週間ぶりの2連勝で、乾杯に力が入ります!
番組は、試合に負けた日も熱く語り合うファンの姿を撮影。そして、シーズンオフも密着を続けます。試合がなくても、店には多くの人が集い、笑顔が溢れていました。
ドラゴンズファンが集まる店になったきっかけは約40年前。1974年にドラゴンズに入団した甲子園優勝投手の土屋正勝さんが、近くの居酒屋の店長と一緒に来店したのが始まり。兵頭勝子ママは土屋さんの大ファンだったのだとか。それから若い選手たちが来るようになったそうです。
ピカイチの名が知れ渡るようになったのは、星野仙一さんに監督就任要請があった1986年頃から。優勝ともなれば、多くのファンが集まり、祝杯をあげるようになりました。ドームができて、千種駅までのバスが運行するようになったことも大きかったとのこと。
若狭アナは「さんざん滝行で濡れたけれど、一番濡れたいのは優勝のビールかけです」とドラゴンズ愛を語りました。
CBCテレビ『デララバ』3月27日(水)放送