行列のできるラーメン店主が認めるラーメン店は?伝説の店の技を受け継いだ手もみラーメン
人気ラーメン店の店主がイチオシするラーメンは、きっと旨いに違いない!人気店主がイチオシする店で数珠つなぎをしたらどんな店が出てくるのでしょうか。店主が認める“あの店のあのラーメン”を取材しました。
味も見た目もセレブな塩ラーメン
名古屋市中川区にある「こだわり麵工房 たご」店主多湖英樹さんが認めるあのラーメンは、「まるぎん商店」の塩セレブなラーメンです。
(多湖店主)
「味も見た目もセレブな塩ラーメン。わさびで味変というか。無我夢中で食べちゃう塩ラーメン」
愛知県岡崎市の「まるぎん商店」は、オーナーの内田英文さんが大学卒業後、地元の岡崎に戻った後全国を食べ歩き、ラーメンはほぼ独学で2000年に店をオープン。今や岡崎を代表する行列ができる人気店です。
オーナーの義母が “ あっさりしたラーメンを食べたい ” と言ったことがきっかけで塩ラーメンを開発することに。メニュー名もセレブな印象の義母から名付けました。
登場以来人気に火が付き、今や店の主力メニューとなった「塩セレブなラーメン」は、透き通ったスープにトッピングは豚肩ロースのチャーシュー・刻み玉ねぎ・メンマ・小松菜、そして、わさび。細ストレート麺にスープが絡み、香り高い味です。
スープには、出汁の厚みを出すため5種類の魚介を使用。旨味を引き出すために沸騰する手前の温度でゆっくり煮るのがポイント。特製の塩ダレは、イタリア産の岩塩を使用しています。ごはんにわさび、そこにスープをかけて食べるのもおすすめです。
野菜の旨味が閉じ込められた味噌たんめん
「まるぎん商店」の内田英文オーナーがイチオシするラーメンは、「たんめんらーめん 娘娘(にゃんにゃん)飯店」の味噌たんめんです。
(内田オーナー)
「野菜のうまみを閉じ込めた味噌で作るんですけど、中太麵で食べるとおいしい」
愛知県豊田市にある「たんめんらーめん 娘娘飯店」は、2017年にオープン。 中華料理店で修業をした店主が独立し、町中華のような雰囲気のメインメニューはほぼ麺類のたんめんとラーメンのお店。地元の人からも愛されています。
特製の味噌ダレは、甘みとまろやかさを出すために細かく切った4種類の野菜をジューサーにかけたものを白味噌と赤味噌に合わせ、丁寧に作られています。トッピングの具材もごま油で鶏ミンチ・玉ねぎ・ニンジン・ニラ・モヤシとたっぷりの野菜を炒め、さらに魚介系・動物系のスープを加えており栄養満点です。
麺は通常、食感が良い縮れ麺ですが、「まるぎん商店」の内田オーナーが「スープとの絡みがいい」とオススメする中太麺で味わうこともできます。
中太麺で食べてみると、味噌と野菜のいい香りが食欲をそそり、麺の存在感と野菜の香ばしさが相まって深みのあるおいしさです。
伝説の名店の技を受け継いだ手もみラーメン
「たんめんらーめん 娘娘飯店」の酒井隆彰店主イチオシのラーメンは「手もみラーメン 来楽軒みよし店」の手もみラーメンです。
(酒井店主)
「スタンダードな手もみラーメンをまず食べてもらう。本当においしい」
愛知県みよし市の「手もみラーメン 来楽軒みよし店」は2014年にオープンし、愛知県内で3店舗を展開。地元の人だけでなく、その味を求めて遠方からもやってくるという人気店です。
手もみラーメンは機械で縮れを作る麺とは違い、手で揉むことによって不規則な縮れができ独特な食感、のどごしを生み出しています。水越将樹店主は、かつて旧小原村(にあったラーメンマニアの間で“伝説の名店”と言われている「チャイナポートⅢ」という手もみラーメンの店に通い、店主から直接製法を学びました。
伝説の名店の技を受け継いだ手もみラーメン醤油は、トッピングが焼き豚にメンマとねぎ。弾力あるモチモチ麺はクセになる食感で、しっかり味のついたメンマもアクセントとなっています。
名店は名店を呼ぶように、人気店の店主が認めるラーメンには最高のこだわりがありました。CBCテレビ「チャント!」6月24日の放送より。