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名古屋のたこ焼きは“お好み焼きボール”!? たこ焼きにキャベツは入れる?入れない?問題 本場・大阪で聞きました

寒くなってきた、この季節。アツアツのたこ焼き、最高ですよね。
とろとろの生地に大ぶりのタコを入れて、キャベツをたっぷりと。

たこ焼きにキャベツ。

  (店員)「結構入っていると思います」
  (客)「キャベツおいしい、シャキシャキしていておいしい」

 でも、名古屋のたこ焼き。本場・大阪で食べてもらうと。
「たこ焼きっていうよりお好み焼きに近い?」
「お好み焼きボール?」
「たこ焼きにキャベツを入れるのはたぶん邪道って言われるかもしれない」
と微妙な反応が…。

 名古屋のたこ焼きは、たこ焼きではなくて、お好み焼き?
たこ焼きにキャベツ入れる?入れない?問題を徹底調査です!

 まず、訪れたのは名古屋市瑞穂区にある50年以上の老舗、「たこやき三丁目」。
調査するのはチャント!の新人記者、池田有希、23歳。

(池田記者)「美味しいんですけど、キャベツが入っていますね。私が大阪で食べていたたこ焼きと違いますね」

 生まれてから大学卒業まで、ずっと大阪。就職で名古屋に来て、まだ8か月ですが、「名古屋のたこ焼き」にずっと違和感を抱いていました。

  (池田記者)「なんでキャベツを入れるんですか?」
  (たこやき三丁目 杉浦聡さん)
 「昔おじいちゃんがお好み焼き屋さんをやっていて、それと一緒にたこ焼き屋もやっていたので、それ(お好み焼き屋)の流れでキャベツを入れるようになったんじゃないか。もうおじいちゃんが亡くなっちゃって聞けない」「そこまで考えたことない。ウチのたこ焼きはこうなんだみたいな感じ。」

(常連客)「おいしい。昔から好きで1時間かけて買いに来る」

 常連のお客さんにたこ焼きにキャベツが入っていることについて尋ねてみると…。
(常連客)「たこ焼きの概念でキャベツが入っているイメージがあったので」

愛知県民はたこ焼きにキャベツを入れるのか、徹底調査です!

「入れない」「入れるような」「入れます」「私入れる」「入ってます、普通に入ってます」「キャベツで『かさ増し』されていたような気がします」

(息子)「僕は入れない派ですね」
(母)「めちゃくちゃ入れます。名古屋人はケチなので欲張り。具がいっぱい入ってないとおなかが満たされないので」

(池田記者)「愛知県40人に聞いたところ入れない人が7人。入れる人が33人という結果に。やっぱりみなさんキャベツ入れるんですね」

 「かさ増し」に「欲張り」、「栄養」とキャベツを入れる理由はさまざま。
やはりキャベツを入れる人が愛知県では多数派なようです。

 しかし、名古屋にもキャベツを入れない「たこ焼き店」もあります。
中区で店を構えて16年の「あっぱれだこ」。

(あっぱれだこ 山田誠 代表)
「キャベツはね、入っていないんですよ。大阪で修行をした時にやっぱり大阪はキャベツ入っていなくて、大阪の人が言うにはね、それはたこ焼きじゃないって言われて」

キャベツが入ったら、たこ焼きではない?

たこ焼きの本場・大阪で調査することに。
大阪・難波で30年以上続く人気店「たこ焼道楽わなか」。
連日多くのお客さんが訪れます。

(池田記者)「こちらのたこ焼き屋さんってキャベツはいれますか?」
(たこ焼道楽わなか 和中徹 会長)「入れません。一切。たこ焼きってそんなに高いものやったらあかんでしょ。みんながすぐ食べて美味しいという。やっぱりシンプルな方がね」

 名古屋は生地にタコを入れて、キャベツを入れますが、
大阪は生地に、タコ、ネギ。
名古屋はしょうゆ味が主流ですが、大阪はソース味が主流。
カツオ節と青のりもかかって、見た目も全然違います。

大阪のお客さんに、名古屋のキャベツ入りたこ焼きを食べてもらいました。感想は…?

 また、なぜ名古屋のたこ焼きにはキャベツを入れるようになったのか?
食品学の専門家が解説!

 たこ焼き粉の大手メーカー担当者や、「たこ焼き」研究の第一人者にも話を聞きました。

2021年12月2日放送 CBCテレビ「チャント!」より

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